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Chevrolet Corvette ZR1 MY25
多発する自然災害への支援に活用

チャリティオークションとして開催された「バレットジャクソン・スコッツデール・オークション」において、シボレーは落札金額のすべてを米国赤十字社へ寄付した。全額が昨年9月に米国南東部に襲来し、甚大な被害をもたらしたハリケーン「ヘリーン」と「ミルトン」の災害救援活動をはじめ、山火事、暴風雨、その他数え切れないほどの災害に見舞われた人々を支援するために使用されるという。
コルベットのチーフエンジニアを務めるジョシュ・ホルダーは、米国赤十字社の代表者とともに、会場に集まった世界中の入札希望者の前で、これまでで最も速く最もパワフルなコルベットを紹介。その数分後、ヘンドリック・カンパニーズの創設者兼CEOであるリック・ヘンドリックが、2025年型「シボレー コルベット ZR1」販売1号車を落札した。
落札金額370万ドルは「コルベット Z06 70周年 アニバーサリーエディション」が2022年に記録した、バレットジャクソン・スコッツデール・オークションにおける自動車チャリティオークションの寄付金記録に並ぶ、高額落札となった。シボレーのグローバル担当副社長を務めるスコット・ベルは、高額落札を受けて次のようにコメントした。
「最高出力1079PSを発揮するコルベット ZR1は、アメリカン・エンジニアリングの最高峰に君臨する存在です。シボレーがバレットジャクソン、そして米国赤十字社と協力し、ハリケーン 『ヘリーン』と『ミルトン』、そして全米で数え切れないほど発生している自然災害で、被害に見舞われた人々の生活に役立つことを誇りに思います」
20億円以上の寄付金を集めた8代目コルベット

ゼネラルモーターズ(GM)とシボレーは、米国赤十字社と長年にわたる関係を維持しており、同団体の災害救援活動を定期的に支援してきた。米国赤十字社の会長兼CEOのクリフ・ホルツは、次のようにシボレーへの感謝の意を表明している。
「赤十字社は、山火事や洪水、大小の災害の影響を受けた全国の人々に、助けと希望を提供するため、24時間体制で活動しています。私たちは、切迫した状況にある家族や地域社会に重要な救済と安らぎを提供しているのです。あらためて、シボレーの多大な寛大さには感謝してもしきれません」
シボレーは、15年以上にわたってバレットジャクソンのチャリティオークションプログラムに協力しており、様々なオークションに貴重なシボレー製モデルを提供。今回に限らず、何百万ドルもの寄付金を生み出してきた。今回のオークションにより、シボレーが8代目コルベットのチャリティオークション出品を通じて集めた寄付金の総額は1290万ドル(約20億3000万円)に達した。
バレット・ジャクソンの会長兼CEO、クレイグ・ジャクソンはGMとシボレーとの協力関係について次のようにコメントした。
「GM、そしてシボレーとは、バレットジャクソンのオークション会場において、チャリティのための資金集めを共に行ってきました。私たちにとって最も思い出深い瞬間を共有してきたのです。長年にわたり、GMはチャリティのために最も切望される販売1号車のいくつかをバレットジャクソンに託してきました」
「今回のスコッツデールでもその伝統を引き継ぎ、2025年型『シボレー・コルベットZR1』を初めて販売できたことを光栄に思います。私たちはこの希少なコレクター車両を370万ドルで販売し、歴史に名を刻むだけではありません、赤十字社が災害の被災者に食事を提供し、精神的なサポートを提供することになるのです。最近東海岸で発生したハリケーンやカリフォルニアで発生した火災に関しても、支援を行う予定です」