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電動化と持続可能性をアピール
2023年の上海モーターショーにおいて、F1マシンと共にアウディ・ブースの主役を務めたのが、アウディが中国で生産するフル電動クロスオーバー「Q4 e-tron」と「Q5 e-tron」だった。ここに、コンセプトカーの「A6 アバント e-tron コンセプト」「アーバンスフィア コンセプト」といった初公開車両が華を添えている。
アウディのマルクス・ドゥスマンCEOは、今回の上海モーターショーの出展について次のようにコメントした。
「今回の上海モーターショーで披露した、フル電動モデル2台とコンセプトカーを2台は、中国市場に合わせた持続可能なプレミアムモビリティを示しています。私たちはこれからも『in China for China(中国のために、中国で)』という明確なアプローチを通じて、現地のお客様の需要に合ったプレミアムな製品とサービスを開発していきます」
中国で初公開されたアウディ製F1マシン
今回のショーにおいて、最も大きな注目を集めたのが、2022年に参戦発表を行った際に公開されたF1マシンのショーカーだった。今回、アウディの最新リバリーを纏ったF1マシンと共に、2026年開幕戦でのデビューを予定している、F1プログラムの進捗状況も説明されている。
ドイツ・ノイブルクに立ち上げられた「アウディ・フォーミュラ・レーシング」は、2023年末までにスタッフを300人にまで拡充する予定。そして、ハイブリッドパワートレインのベースとなる、100%持続可能な燃料を使用した内燃機関のテストは2022年末に開始された。
アウディ初のF1用フルハイブリッドドライブトレインは、内燃機関、電気モーター、大容量バッテリー、電子制御ユニットから構成され、2023年末までにテストベンチに載せられる予定だ。F1マシンのショーカーを前にしたドゥスマンCEOは、次のようにコメントを加えている。
「新型コロナウイルスのパンデミックもあり、3年間、中国を訪問することができませんでした。今回、中国のお客様にF1マシンを直接お披露目できることを嬉しく思っています。私たちのF1プログラムは、世界中のモータースポーツファンからの関心も高く、今後さらに勢いを増していく予定です」
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