85%スケールの「ベントレー ブロワー ジュニア」が2024年から生産開始

電動リトルカー「ベントレー ブロワー ジュニア」が3大陸5000マイルの耐久試験に出発【動画】

クリスマスツリーを運んで、スイスの公道を走行する「ベントレー ブロワー ジュニア」。
2024年のクリスマス、電動リトルカーの「ベントレー ブロワー ジュニア」がスイスで実走テストをスタートした。
英国の「リトルカー・カンパニー(Little Car Company)」と、ベントレーのヘリテージコレクションが共同開発した「ベントレー ブロワー ジュニア」が、3大陸にまたがる5000マイルの耐久性試験を開始した。広範囲にわたるテストプログラムには、ハンドリング/公道耐久テスト/シートベルトテストが含まれ、公道走行が可能なEUの「L7e」型式認証を取得する予定だ。

Bentley Blower Jnr

85%の縮尺で再現された名車「ブロワー」

クリスマスツリーを運んで、スイスの公道を走行する「ベントレー ブロワー ジュニア」。
今回、スイスでのクリスマスツリー運搬に使用された、電動リトルカー「ベントレー ブロワー ジュニア」。伝説のレーシング・ベントレーが、85%の縮尺で再現されている。

様々なメーカーとコラボレーションし、ミニチュアBEVを開発・製造するリトルカー・カンパニーは、オリジナルの「No.2」ブロワーにインスパイアされた「ベントレー ブロワー ジュニア」を開発。この美しい電動リトルカーは厳しい品質基準の元、ハンドメイドで製作される。

ベントレー ブロワー ジュニアの信頼性を確保すべく、リトルカー・カンパニーは3大陸に渡り、5000マイルを超える耐久性試験を実施予定。このテストプログラムは、クリスマスパーティーのため、雪に覆われたスイスからクリスマスツリーを集めるというアイデアからスタートした。ベントレーブロワージュニアは、オフィスのクリスマスパーティーのため、もみの木を運ぶのに最適なクルマであることが証明されたという。

耐久性試験では、2024年の生産開始を前に、さまざまなテストフィールドでの実走行や使用を予定。1929年型4.5リッター直列4気筒スーパーチャージャー搭載モデルを、85%の縮尺で再現したこのモデルは、EUが定める「L7e」型式認証取得に向けて、シートベルト耐久試験を含む広範なテストが実施される予定だ。

最高出力20PSの電気モーターをリヤに搭載

クリスマスツリーを運んで、スイスの公道を走行する「ベントレー ブロワー ジュニア」。
ベントレー ブロワー ジュニアは、最高出力20PSのモーターをリヤアクスルに搭載し、最高速度は72 km/h、最大航続距離104kmというスペックを目標に開発が続けられている。

ベントレー ブロワー ジュニアは、最高出力15kW(20PS)のモーターを搭載した48V電動パワートレインを搭載。英国とEUにおいて、最高速度は72km/h(米国では法律により40km/hに制限)、航続距離は約104km(大人ふたりがタンデムで乗車可能)というスペックが目標に掲げられている。

ベントレー ブロワー ジュニアは、700を超えるパーツで構成され、本物の素材を使ってすべてハンドメイドで製作。ボディワークはふたつのセクションで構成され、リヤボディ構造はオリジナルのアッシュフレームではなくカーボンファイバー製となるが、オリジナルのブロワーと同様に含浸布で覆われた。

複数の冷却ルーバーを備えたボンネットは、伝統的な技術を駆使してアルミニウム製のハンドメイド仕上げとなり、美しいレザーのバックル付きボンネットストラップで固定。リーフスプリングとスケールダウンされた当時のフリクションダンパーを使用した本格的な仕様のシャシーを採用する。電気モーターはリヤアクスルに搭載され、バッテリーと駆動電子機器はすべて隠れたアンダートレイ内に収められている。

現在、5台のテスト用プロトタイプが耐久性試験と販売活動を世界中で実施。さらに、オマージュ仕様のカラーリングを纏ったベントレー ブロワー ジュニアも製作中だという。

ベントレー ブロワー ジュニアを動画でチェック!

名車車1929年製「4½リッター ブロワー」を85%スケールで再現した、電動ミニカー「ベントレー ブロワー ジュニア」。

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