新型ジムニー XCでオフロードコースを初体験! 本格クロカンの実力を確かめてみた【ジムニーオーナーレポート Vol.18】

山梨県、富士五湖近くにある「富士ヶ嶺オフロード」を訪れた。ここは、あらゆる過酷なステージが用意された本格的なオフロードコースである。このステージで、愛車ジムニーの実力の一端に触れることができた。
REPORT:出来利弘(TOSHIHIRO Deki)

さまざまな四駆機能を実際に体感できた!

富士ヶ嶺オフロードでテスト走行したことで、新型ジムニーの本格クロカンとしての性能を再確認!

「富士ヶ嶺オフロード」は、2万4000坪の敷地に400mヒルクライム、35度、30度ヒルクライム、モーグル、バケツ、ロックタイヤ、ホットボギー、ウォッシュボード等、多彩なコースを完備し、クロカン4WDで本格ダート走行が楽しめる施設だ。

自然を破壊したり、マナー違反にならないかを気にしなければならない時代だけに、こういった施設でダート走行が楽しめるのは嬉しい。コース料金は4000円/台、同乗者、入場料500円/名ととても良心的な金額だ。

早速、急勾配のヒルクライムから走る。当然ながら、2WDで登ろうとすると空転し、車両は斜めにスライドし、すぐに登れなくなってしまった。一時停止して、4WDへと切り変えて再発進すると簡単に登り始める。

富士ヶ嶺オフロードのヒルクライムを走る。この急勾配は4WDでなければ登れない。

「やっぱり4WDは凄い!」と感激すると同時にジムニーの視界の良さ、四角いボンネットやダッシュボードによって車体の傾き具合がわかりやすいとは聞いていたがまさにその通りで、過酷なオフロード走行では「走りきれるだろうか」と不安な気持ちになるものだが、その中でとても安心感があり、頼りになることを実感した。

岩場のあるコースを走り、次はヒルクライムの斜面の下り坂、ここでは「ヒルディセントコントロール」の効果を実感することができた。ブレーキを踏みしめていなくてもクルマが適正なブレーキを自動的にかけながら下ってくれるので、ステアリング操作と視界に集中できると同時に、知らず知らずのうちに速度が上がってしまい、コントロール出来ない状況に陥ってしまうこともない。なんとも安心感のある装備だった。

自動的にブレーキをかけて調整してくれる「ヒルディセントコントロール」はとても安心感があり、走りやすかった。

さらに急坂で滑りやすい路面もあり、そこでは「4L」にギヤチェンジした。副変速機によってとてもローギヤードとなり、エンジンの大きな唸り音と共に10km/hほどの極低速でしっかりと地面を踏みしめ、ほとんど空しか見えないような急坂を登りきることができたのにはちょっと感動した。

そして最後はモーグル。モコモコとウネった路面にサスペンションが追従し、走破していく。リサーキュレーティングボール&ナットステアリングは適度にダルさがあり、路面からの衝撃を吸収してくれるので、とても操舵しやすい。

モーグルでは車輪が浮き上がるような場所もあったが、しっかりとトラクションをかけて走破することができる。その安心感は、さすがクロカン4WDだ。

新型ジムニーは、アプローチアングル、デパーチャーアングル共に大きく取られているため、前後バンパーを擦ることもなく、楽しく走れる。こんな走りでも衝撃をしっかりと吸収し、しっかりとトラクションをかけてくれる姿はいかにもクロカン4WDという感じだ。

街乗りが楽しい新型ジムニーだが、このようなクローズドコースを走り、その高性能を確かめられたことで、改めてそのタフさ、懐の深さに感心し、これほど小さく、リーズナブルな本格クロカンの存在が「唯一無二の価値」であることを実感した。

水平基調のインパネで車体の傾きがわかりやすいのも新型ジムニーの特徴だ。オフロード走行での安心感が違う。

著者プロフィール

出来利弘 近影

出来利弘

1969年千葉県出身だが、5歳から19歳まで大阪府で育つ。現在は神奈川県横浜市在住。自動車雑誌出版社でアル…