レクサスの次世代モデル第二弾

レクサス、新型LXを世界初公開 新グレードも続々登場!現行、ランドクルーザーと写真で比較!

LEXUS LX(プロトタイプ)
LEXUSは、新型「NX」に続く次世代LEXUS第2弾モデルとして、新型「LX」をサウジアラビア王国ならびにアラブ首長国連邦で初公開すると同時に、オンラインでも映像を公開した。日本での発売は、2022年初頭を予定している。そこで今回は、現行型や姉妹車となるトヨタ・ランドクルーザーと写真で比較する。

LXは1996年に北米で発売されて以来、「信頼性」「耐久性」「悪路走破性」をベースに、乗り心地や静粛性などを磨き上げることで、世界中のあらゆる道での運転に耐えうる運動性能と、上質な乗り心地を両立するLEXUSのフラッグシップSUVとして多くのユーザーに親しまれ、2021年8月末時点で約50か国、累計約50万台が販売されてきた。

機能性と優雅さが調和したLEXUSの次世代デザイン言語に沿ったプロポーション

新型LX
現行型
ランドクルーザー

新型LXでは「Dignified Sophistication」をデザインキーワードとし、本格オフローダーとしての走破性を考慮しつつ、圧倒的な存在感を狙った、上質で洗練されたプロポーションを目指して開発された。LXのデザインは、機能的本質に根差しており、エクステリアでは力強さを感じさせるとともに細部にこだわった見ごたえのある造形や、インテリアでは、乗員にとって安心感やくつろぎ感のある室内空間を実現。また、これまで培ってきた機能性と、クルマとドライバーが直感的につながり、より運転操作に集中できるコックピット思想「Tazuna Concept」を融合させることで、視認性と操作性の良さを実現した。

新型LX
現行型
ランドクルーザー

フロントピラーを車両後方へ引くキャブバックワードデザインとし、加えて骨太なボディにLEXUS最大となる22インチタイヤを採用、ダイナミックかつスマートな表現がなされている。また、プラットフォームを新たに開発しながら、歴代モデルの走破性から培ったホイールベースの黄金比2,850mmや対地障害角を継承している。

また、LXにふさわしい新しいスピンドルグリルの表現として、7組のフローティングバーで立体形状をつくり、フレームの無いシームレスな構成が取られている。ひとつひとつのバーの厚みをミリ単位で細かく調整することにより、デザイン性とツインターボエンジン搭載に伴う高い冷却性能を両立。また、サイドラジエーターグリルも冷却性能を確保するため開口部を大きくとり、整流効果の高い形状とし、機能に根差したLXらしいデザインが実現された。

悪路でも快適な移動を提供する室内空間

新型LX
現行型
ランドクルーザー

インテリアでは、前方の道路から、ヘッドアップディスプレイ、メーターへとつながる走行情報表示系を配置、また12.3インチタッチディスプレイをナビ画面とすることで、運転中のスムーズな視線移動を実現している。さらに今回新たに、7インチタッチディスプレイを装備し、幅広いコンテンツの操作を可能としている。現行型では少し、スイッチ類が多く乱雑な印象が否めなかったが、新型では7インチタッチディスプレイを装備することでよりすっきりとした印象を与えている。

今回新たに設定された4人乗り仕様
7人乗り仕様

また今回新たに4座独立仕様“EXECUTIVE”が設定された。後部座席に最大48度までリクライニング可能なシートと後席専用コンソールを備え、あらゆる路面において最上級の快適性を提供する超豪華仕様となっている。助手席背面のリヤシートディスプレイを倒し、前方視界を確保することで、開放感と最大レッグスペース1,000mmの寛ぎの空間を創出。なおこの着座姿勢はリヤコントロールパネル内のリラックスモードボタンにより、ワンアクションでの実現が可能だ。加えて、助手席後ろのオットマンを展開することで、足先から頭まで、身体への負担が少ない姿勢を提供するという。

新GA-Fプラットフォームの採用や200kgの軽量化などによるクルマの素性の刷新

新型LXでは、世界中のどんな道でも、楽に、上質に運転できるよう、伝統ともいえるボディオンフレーム構造は維持しつつも、走りの進化を支える基本的な素性を抜本的に見直された。新プラットフォームであるGA-Fプラットフォームの採用や、クルマの骨格を一から見直すことで、徹底した低重心化と軽量化、さらにボディ剛性の向上といったクルマの素性から刷新することで、走りの飛躍的な向上を実現している。

伝統ともいえるボディオンフレーム構造

リニアでシームレスな加速を実現するパワートレーン

これまでの5.7ℓV8エンジンに変わって搭載される3.5ℓ V6ツインターボガソリンエンジン(V35A-FTS)は、最高出力305kW(415PS)、最大トルク650Nmを発生。マルチホール直噴インジェクタ付D-4STの採用とロングストローク化、バルブ挟角の最適配置による高速燃焼と高効率ツインターボが力強い低速トルクと優れた過給レスポンスを生み出すという。またオートマティックトランスミッションは、発進時を除くほぼ全域でロックアップを作動させ、ダイレクトなフィーリングを実現。また、10速化により、ギヤステップのクロス化、全体のギヤレシオのワイドレンジ化を実現し、リズミカルで心地の良い走りのリズムと、高速燃費、発進加速、オフロード性能の向上を同時に果たしている。

3.5ℓ V6ツインターボガソリンエンジン(V35A-FTS)

悪路走破性を高めた“OFFROAD” スポーティグレード“Fスポーツ”も初設定!

先に紹介した4人乗り仕様の“EXECUTIVE”のほかに、悪路走破性を高めた“OFFROAD”、スポーティグレード“Fスポーツ”が設定される。“OFFROAD”は国内専用仕様となり、より高いオフロード走破性を発揮するために、3つのディファレンシャルロック(フロント・センター・リヤ)を標準装備。必要に応じてディファレンシャルをロックすることで、脱出性を高めているという。加えて、扁平率の高い18インチタイヤを装備、悪路での路面追従性を高めている。

また海外の発表では、スポーティグレード“Fスポーツ”もLXに初めて設定される。ただし、国内でも発表されるかは現時点でわかっていない。

国内専用仕様となる“OFFROAD”
海外で発表された“Fスポーツ”

日本のフラッグシップSUVとしても期待がかかった新型LX。来年初頭の発売が待ち遠しい。

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