スバル新型「フォレスター」はアクセサリーもスゴい! 小さなコーションラベルにもこだわりアリ

スバル新型「フォレスター」はアクセサリーも見どころいっぱい。開発コンセプトは“FUN”ction、つまりワクワクと機能性の両立である。新型フォレスターとの生活がもっと便利に楽しくなること請け合いのアイテムの中から、「アドベンチャースタイル」を中心にご紹介しよう。

TEXT & PHOTO:世良耕太 PHOTO:山上博也/世良耕太/SUBARU

ライトとサイドのプロテクターは自転車を立てかけることも考慮

新型スバル・フォレスターには、主にレジャーシーンでの使い勝手を向上させる多彩なアクセサリーが設定されている。メディア向け試乗会場に展示されていたアドベンチャースタイル装着車を題材に、各種アクセサリーを見ていこう。

SUVらしいたくましさを引き立てるアドベンチャースタイルパッケージは、フロントグリル、ランプサイドプロテクター(フロントとリヤのセット)、ボディサイドプロテクター、ルーフエッジプロテクターで構成されている。それぞれ単品での装着も可能だ。

新型フォレスターのアドベンチャースタイルパッケージ装着車。パッケージ価格は19万190円で、フロントグリル(6万9960円)、ランプサイドプロテクター(5万4120円)、ボディサイドプロテクター(3万9600円)、ルーフエッジプロテクター(4万4660円)が含まれる。

フロントとリヤのランプからボディサイドに回り込む部分に装着する硬質ゴム製のランプサイドプロテクターは、新型フォレスターから導入したアイテム。マウンテンバイクやロードバイクを立て掛ける際の保護としての役割を想定すると同時に、立て掛けやすさにも配慮した形状にしているという(硬質ゴム製なので、そもそも滑りにくい)。スキー板やスノーボード、あるいは釣り竿を立て掛けるのにも便利だ。

フロントグリル
ランプサイドプロテクター(フロント)
ランプサイドプロテクター(リヤ)

ボディサイドプロテクター(樹脂製)は活用事例が示されていた。プロテクターは四隅に溝が切られており、ここに好みのパラコード(アウトドア用品店などで扱っている)を引っかけることでタオル掛けとして使うことができる。サングラスを引っかけるのもいいだろう。

ボディサイドプロテクター
こんな具合にパラコードを使ってタオルを掛けられる。

ボディサイドプロテクターもランプサイドプロテクターも、マウンテンバイクやロードバイクの立て掛けを想定してものだ。アクセサリー開発メンバーの実体験が反映されているのだそう。ルーフラックからロードバイクを降ろしたときに、地面に横倒しにして置いたり、ボディに立て掛けたりしていたという。ところが、前者の場合はロードバイクへの傷つけが気になるし、後者の場合はクルマへ傷つけが気になる。そこで、ボディサイドプロテクターにロードバイクのハンドルを引っかけておけるようなくぼみを設け、ロードバイク(あるいはマウンテンバイク)を安心して立て掛けられるようにした。

ルーフエッジプロテクターにも溝が設けられている。撮影車はスーリー(Thule)のテントを載せていたが、サイクルキャリアも純正用品として用意されている。ルーフエッジプロテクターの溝はロックの解施錠をする際のキーや、六角レンチなどの工具の仮置き場として使うのに便利、というわけだ。

ルーフレールにボックスやキャリアを積み下ろしする際の傷付きを防ぐルーフエッジプロテクターを用意。写真はThuleの2名用ルーフトップテント「アプローチ S」(52万8000円)を搭載した様子。

感心したのはユーティリティフックだ。ラゲッジルームには片側に3ヵ所、フックが取り付けられるようになっている(アクセサリー非装着時は該当部分にカバーがはめ込まれている)。立体的なホイール形状のフックは専門店で売っている本格的なカラビナから、100円ショップで売っているものまで、いろんな角度から簡単に引っかけられるように考えられた優れものだ。

ユーティリティフックの取り付けベース。写真はカバーがはめ込まれている状態。
ユーティリティフック。

このフック、樹脂の内装パネルに荷重を受け持たせる構造ではない。車体側、つまり鋼板に溶接したナットに取り付ける構造となっている。「新型フォレスターでは、車体の設計がある程度決まってから用品を決めるのではなく、車体の設計構想段階から用品のコンセプトを考え、設計に織り込んでいます」と開発メンバーのひとりは説明。「安全を考慮して」耐荷重は3kgに設定されているが、相当頑丈な作りとなっている。ちなみに、ユーティリティフックのコーションラベルもデザインにこだわったそう(スペック記述面より、SUBARUのロゴがある表面がしゃれている)。

フックの耐荷重は3kg。
スタイリッシュなコーションラベル。

撮影車は下側左右4ヵ所のユーティリティフックを使用し、ユーティリティバーを2本装着。その上にカーゴシェルフボードを載せ、ラゲッジルームを2段使いできるようにしていた。バーをしっかり固定できるのが心強い(なにしろ、ボディに固定されるのだから)。

アクセサリーを活用すれば、効率的に荷物を積むことができる。

新型フォレスターに設定されたアクセサリーからは、使う人の立場に立った「思いやり」が感じられる。ちなみに、ボディサイドに貼られた山デカールは、大雪山、磐梯山、筑波山、赤城山、富士山(右は山梨側、左は静岡側)、立山、伊吹山、大山、阿蘇山、デナリ山の10名山を設定。撮影車はスバルのお膝元ともいえる赤城山が貼られていた。

遊び心も感じられるボディサイドのデカール。

用品リスト

【外装】
カーゴステップパネル 樹脂:1900円
スプラッシュボード:2万4000円
アルミホール 18インチ(1本):4万500円
レターマーク:7500円
ドアハンドルプロテクター:6000円
フロントグリル:5万8000円
ランプサイドプロテクター:4万2000円
ボディサイドプロテクター:3万円
ルーフエッジプロテクター:3万5000円
フードデカール:2万5000円
ドアアンダーデカール:3万円
リヤゲートデカール:1万円
山デカール(ドアアンダー):2万2000円
山デカール(リヤゲート):9000円

【内装】
カーゴネット:9000円
トレーマット:2万3000円
後席ステップガード:1万3000円
オールウェザーシートカバー フロント:2万円
オールウェザーシートカバー リヤ:2万1000円
オールウェザーカーゴカバー:2万7500円
シートベルトプロテクター:9500円
サイドシルプロテクター:1万8000円
ドアスカッフプロテクター:2万8000円

【荷室】
ユーティリティフック:1900円
ユーティティバー:6000円
カーゴシェルフボード:2万円
SUBARUオリジナルストレージバッグ:4000円

※一部アイテムは取り付け工賃が別途必要となります。

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著者プロフィール

世良耕太 近影

世良耕太

1967年東京生まれ。早稲田大学卒業後、出版社に勤務。編集者・ライターとして自動車、技術、F1をはじめと…