目次
光ファイバーを使った星空天井も!
オートサロンといえば、既存メーカーとは大きく趣向が異なる、学生ならではの自由な感性で仕上げたカスタムカーが会場を賑わすが、今年も例外にあらず。会場のあちこちで、バラエティに富んだクルマが出展されていた。
学生が手掛けるクルマは、基本ショーカーとして割り切っているため、切ってはって塗ってと大胆な加工を行うケースが多いが、ある意味で異質だったのがこのクラウンクロスオーバーだろう。
制作したのは、お客様満足度の高い、質のいいエンジニアの養成を目的とする「トヨタ東京自動車大学校」。ベース車が持つ高級感を壊さないよう配慮しつつ、自分たちがいま考える“一番カッコイイ形”を再現したというクラウンクロスオーバー。そのクルマがまとう前後のバンパーエアロが、学生がイチから制作したオリジナルなのだ。
ある縁から車両を手に入れることができたというクラウンクロスオーバーだが、派手なボディ加工は基本せず、スタイリングの印象を大きく左右するエアロの制作に特化している点がほかと大きく異なる点。制作にあたり様々なサイトや雑誌などを見て研究したそうで、付けた感がしっかり判る派手めな仕様となっている。
そんなワンオフエアロと並行して行ったのが、内装天井のイルミネーション加工。ロールスロイスの天井イルミを参考にした、青×白の光がキラキラと光る満天の星空仕様で、光ファイバーを使って再現。光の数はなんと800もあるそう!
乗り込んだ方にちょっと良い気分になってもらればと、その仕上がりにはかなり満足している様子だった。

ヴィオーラ・クラウンクロスオーバー




PHOTO:本間章悟 TEXT:杉山雄二