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シンプル追求のカッコ良さとは
オシャレの基本は足元から。ファッションの世界ではそんな言葉がセオリーとして語られているが、実はカーカスタムの世界でもそれは変わらない。スタイルを大きく分ける基本は車高とホイールだ。だからこそ「世界に自分だけ」のホイールであれば、それだけで他のクルマとは大きく差を付けることができる。そんなワンオフホイールを鍛造で製作する“iMLAホイールズ”が、オーナーカーとしてイベントに参加。3台の車両はどれも個性的なホイールを履いているが、その全てがまさに「世界に1本だけ」の逸品。そして三車三様の個性を見せていた。中でも40アルファードとレクサスLMはシンプルの極地にいるような「純正風」がコンセプト。敢えて社外ホイールとは思わせないための工夫が凝らされている。それではそれぞれの車両そしてホイールをクローズアップ‼

欧州ルックを加速させる力強い5本スポーク
skmさんのレヴォーグが履くのは、力強いスポークが特長のホイール。「わかりやすく、社外の高級ホイール風に」というのが、オーダー時のコンセプト。ちなみに、構造は2ピースを採用。なお、iMLAホイールズでは1ピース・2ピース・3ピースのどれでも作ってもらうことが可能だ。ただし、インセットが最も自由になるのは3ピースだという。
「最も制限があるのが1ピース。モノブロックになるとフォージングといって無垢のアルミを素材として使うのですが、それによってはインセットが要望に応えられないことがあるんです」。
先代となるVMレヴォーグが、この鍛造ホイールのセットアップにより、年式を感じさせないいま風の欧州スポーツワゴン的なフォルムを作り出している。



パッと見は純正、だけど少し違う大人のホイールセレクト
RS‐Rのダウンサスで車高を落とした40アルファード。こちらのホイールは「純正ライク」なデザインが特長。コンセプトはあくまで純正風。ホイールは変えたいけれど、見た瞬間に社外品と分かってしまうのも避けたい、というのが、オーダー時の要望。こういったカタチを鍛造で実現できるのもiMLAの強み。さらにデザインだけでなく、トヨタ純正のセンターキャップや平座ナットがそのまま使えるのもこだわりだ。



複雑なスポークデザインで魅了するワンオフホイール
オーダー式で世界に1本を実現しているiMLAの新しいシリーズとして誕生したエクスクルーシブライン。上の40アルファード、そしてこのLMのホイール制作時に「純正風だけどさり気なく違う、車格に見合った高級感のある足元」というコンセプトで誕生した。LMに装着されているデザインBは、複雑なスポークが絡み合うメッシュ風のデザイン。LMの風格をしっかりと底上げしている。サイズは21インチだが、あえて露骨に大口径感を主張していないのもポイントのひとつ。
iMLAのホイールは、鍛造でオーダー式ということもあり、1本約20万円〜で、21インチとなると、1台分でゆうに100万円を超えてきてしまう。だからこそガッツリとアピールしたいのが普通だけど、あえて純正風に魅せる……。贅沢を楽しむという方向性をクルマ全体から感じることができるコーディネイトだ。



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STYLE WAGON(スタイルワゴン) 2025年7月号 No.355より
