デトロイト・モーターショーでワールドプレミアされた新型ゲレンデヴァーゲン 170kg軽量化! ヴェールを脱いだ新型メルセデス・ベンツGクラスの技術 1445万円から
- 2018/01/16
- Motor Fan illustrated編集部

ついにヴェールを脱いだ新型メルセデス・ベンツGクラス。資料と写真から読み解けるテクノロジーについて見てみよう。



まずは、ボディサイズから見てみよう。
プレス資料によると
「先代より53mm長く121mmワイドになった」とある。
では先代はどうだったか?




全長は、4662mm+53mmで4715mm
全幅は、1760mm+121mmで1881mm
となったわけだ。
次は、シャシーを見てみよう。


先代から引き続き、強固なラダーフレームを有するシャシー。
サスペンションは、先代が前後ともリジッドサスペンションだったのに対して、新型のフロントは、ダブルウィッシュボーン式に変更された。ダブルウィッシュボーン式サスペンションは、ラダーフレームに直接マウントされ、サブフレームはない。
リヤはリジッド式のまま。サスペンションは、メルセデス・ベンツとメルセデルAMGと共同で開発された。リジッドアクスルはトレーリングアームを片側4本に増やし、パナールロッドを装着した。
エンジンは、4.0ℓV型8気筒ツインターボ。310kW/610Nmのパワースペックだ。燃費は11.2ℓ/100km(9km/ℓ)CO2排出量は複合モードで263g/km。
メルセデスは、4.0ℓのV8ターボを2種類持っている。資料には明記されていないが、先代のG500が搭載していたM178型だろう(もう1機種はM176型)。

トランスミッションは、メルセデス・ベンツ内製の9速ATである9G Tronic。オフロードの走行性能を考えてソフトウェアで最適化した。トランスミッション後端からトランスファーで前輪へ駆動力を分配している。
ステアリングはラック&ピニオン式。パワーステアリングはラックパラレル型の電動式になった。モーターアシストにすることで、駐車支援システムは将来の自動運転技術にも対応しやすくなる。もちろん、燃費にも効く。無類のオフロード走破性のなかには、的確なステアリングフィールも貢献していたはずだ。新型が電動パワステになったことで、そのあたりがどう変化したか興味深いところだ。

前席のレッグルーム:+38mm
後席のレッグルーム:+150mm
前席のショルダールーム:+38mm
後席のショルダールーム:+27mm
前席の肘周り:+68mm
後席の肘周り:+56mm

新型のボディはマルチマテリアル化され、170kgの軽量化に成功。超高張力鋼板やアルミ合金を適材適所で使っている。ウィングやボンネット、そしてドアはアルミ合金製だ。
A/Bピラーは高張力鋼板を使う。
ねじり剛性は、大幅に向上し、6537Nm/degから10162Nm/degになった。
生産は引き続き、オーストリア・グラーツにあるマグナ・シュタイヤの工場で行なわれる。
市場投入は2018年6月。
エントリーグレードの価格は、10万7040ユーロ(ドイツ国内でVAT含む)。1ユーロ=135円換算で1445万円となる。
|
|

自動車業界の最新情報をお届けします!
Follow @MotorFanweb自動車業界 特選求人情報|Motor-FanTechキャリア
「自動車業界を支える”エンジニアリング“ 、”テクノロジー”情報をお届けするモーターファンテックの厳選転職情報特集ページ

日系消防車メーカー 倉庫管理<消防車用部材>
年収 | 350万円〜560万円 |
---|---|
勤務地 | 東京都八王子市 |
トヨタ自動車株式会社 技術開発および量産設計<自動車用シャシー>
年収 | 460万円〜660万円 |
---|---|
勤務地 | 愛知県豊田市職場上司承認のもと在宅勤... |
これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。
日産キックス600km試乗インプレ:80km/h以上の速度域では燃費が劇...
BMW320d ディーゼルの真骨頂! 1000km一気に走破 東京〜山形往復...

日産ノート | カッコイイだけじゃない! 燃費も走りも格段に洗練...
渋滞もなんのその! スイスポの本気度はサンデードライブでこそ光...
PHEVとディーゼルで燃費はどう違う? プジョー3008HYBRID4とリフ...
スズキ・ジムニーとジムニーシエラでダート走行の燃費を計ってみた...
会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ

フェアレディZ432の真実 名車再考 日産フェアレディZ432 Chapter2...

マツダ ロータリーエンジン 13B-RENESISに至る技術課題と改善手法...

マツダSKYACTIV-X:常識破りのブレークスルー。ガソリンエンジン...

ターボエンジンに過給ラグが生じるわけ——普段は自然吸気状態

林義正先生、「トルクと馬力」って何が違うんですか、教えてくだ...

マツダ×トヨタのSKYACTIV-HYBRIDとはどのようなパワートレインだ...
3分でわかる! クルマとバイクのテクノロジー超簡単解説

3分でわかる! スーパーカブのエンジンが壊れない理由……のひとつ...

3分でわかる! マツダのSKYACTIV-X(スカイアクティブ-X)ってな...

スーパーカブとクロスカブの運転が楽しいのは自動遠心クラッチ付...

ホンダCB1100の並列4気筒にはなぜV8のようなドロドロ感があるのか...

ホンダ・シビック タイプRの謎、4気筒なのになぜマフラーが3本?
