24時間365日ワンストップで対応するサポート体制により、顧客の運用・保守業務を効率化し、制御システムの安定稼働に貢献 日立製作所:制御システムの最適な生涯保全計画(ライフサイクルプラン)を実現する 「制御システム安定稼働サービス」を販売開始
- 2018/03/05
- Motor Fan illustrated編集部

日立製作所は、社会インフラを支える制御システムの最適な生涯保全計画(ライフサイクルプラン)を実現する「制御システム安定稼働サービス」を、2018年4月2日より販売開始する。日立パワーソリューションズと日立システムズとともに、顧客に納入した制御システムの運用・保守を24時間365日サポートする体制を新たに構築し、日立グループがもつOT(OperationalTechnology)とIT(InformationTechnology)に関する技術・ナレッジを結集した独自のサポートプラットフォームを活用しながら、専門技術者が顧客のシステムの問題解決に対応する。
独自のサポートプラットフォームとは、制御システムの運用・保守に関わるさまざまな技術情報や対応履歴を蓄積・共有できる環境。具体的には、運用・保守作業の対応履歴や作業マニュアル、システム構成図面などをデータベースとして格納・蓄積し、顧客自身や日立の技術者がいつでも閲覧・活用できる環境を指す。顧客はユーザーポータルを通じて利用。また、順次、顧客システムを構成する各種部品の納入・交換時期の登録機能も追加し、保守用部品の確保・在庫管理にも活用する。
これにより、障害発生時に迅速な対応が求められる産業・社会インフラ分野の制御システムにおいて、顧客がこれまで対応してきた運用・保守業務を効率化するとともに、システム安定稼働に大きく貢献する。今回、サービス第一弾として、鉄鋼、火力発電および鉄道分野向けに提供し、順次、他分野への適用を拡大していく。
制御システムは、産業機器や鉄道、発電プラントといった産業・社会インフラ分野の設備の安定的な稼働を支える重要な基盤。近年、多くの制御システムの稼働現場では、保守員の高齢化により運用・保守に関するノウハウの伝承が急務となっているほか、システム長期稼働に伴う構成部品の経年劣化などにより障害リスクが高まり、ダウンタイムの発生や維持コストの増加が大きな課題となっている。また、今後IT技術の発展により、制御システムの高度化・複雑化が予想されており、障害発生時の対応には従来以上に専門的な技術と知見が必要になっていく。
日立は1910年の創業以来、鉄鋼や電力、鉄道をはじめとした産業・社会インフラ分野の制御機器および制御システムを開発し、安全・安心な社会の実現に貢献するとともに、1960年代からは公共・金融機関などの基幹システムや大企業の業務システムなど先進的なITシステムを提供してきた。また、顧客に安心してシステムを利用してもらうため、納入後のサポートにおいても豊富な技術とノウハウを活用しながら、安定稼働に貢献してきた。
今回、販売開始する「制御システム安定稼働サービス」は、日立グループが長年培ってきた運用・保守に関する技術・ナレッジを融合し、体系化したサービス。具体的には、制御システムに関する問い合わせを24時間365日対応する統合窓口Hitachi Control System Service Center(HCSSC)で一括して受け付け、各システムにおいて豊富な経験を持つエンジニアが、障害箇所の特定から復旧、原因調査といった障害時の対応や、定期点検といった運用・予防保守などの支援を行う。
今回新たに構築したサポートプラットフォームにより、複雑化する制御システムにおいて、日立がハードウェア・ソフトウェア・アプリケーションのいずれの問題に対しても迅速に対応するほか、顧客においても運用・保守に関するナレッジの蓄積・共有や適切な部品在庫管理が可能となる。本サービスを利用することで、障害時の復旧が迅速化するとともに、顧客が対応してきた運用・保守業務が効率化し、設備稼働率と業務効率向上を実現する。
今後、日立、日立パワー、日立システムズの3社は、AI技術の活用など制御システムにおける運用・保守の高度化を視野に入れ、サービスメニューの拡充やサービス品質の向上を図っていく。また、制御システムの導入や運用・保守のみならず、コンサルティングや業務分析といったサービスの提供を通じ、システムライフサイクルをトータルで支えることで、制御システムの高度化・安定稼働により一層貢献していく。
本サービスの特長
1. 24時間365日安心のサポート体制
制御システムや機器に関する各種トラブルや問い合わせを、統合窓口HCSSCで24時間365日受け付ける。
制御システムで問題が発生した場合、従来は顧客側で問題発生箇所の特定などを行ってきたが、本サービスにより、日立がトラブルの状況や問い合わせ内容を踏まえて問題を的確に切り分けるため、顧客は安心してシステムを利用できるとともに、運用・保守業務の効率化を図ることが可能。
2. 日立グループの技術・ナレッジを結集したサポートプラットフォーム
各分野のアプリケーション、ソフトウェア、ハードウェアに精通する日立の専門チームが、サポートプラットフォームに蓄積した制御システムに関する技術情報や対応履歴をもとに、顧客のシステムの問題解決に向けて迅速に対応する。また、システムを構成する各種部品の交換時期を適切に把握することで、保守用部品の確保・在庫管理が最適化し、顧客に対して適切なタイミングで部品交換を提案する。さらに、顧客においてはユーザーポータルを通じて問い合わせ履歴や対応実績を蓄積・閲覧できるため、顧客の運用・保守業務をより効率化することが可能。
3. 動作状況のリモート監視など、制御システムのさらなる高度化を支援
オプションとして、顧客システムの稼働状況をHCSSCがリモートで監視し、障害発生検知から復旧までの一連の対応を迅速に実施する。これにより、へき地や遠隔地の制御設備の監視が可能となるため、高齢化が加速する保守員の配置最適化を支援する。


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