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ヤンマー:高出力の産業用ディーゼルエンジン2機種を開発

  • 2018/05/01
  • Motor Fan illustrated編集部
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産業用ディーゼルエンジン「4TN101」

ヤンマーは、欧州次期排ガス規制 (EU StageV) に対応した最高出力155kWの高出力産業用ディーゼルエンジン2機種(4TN101/4TN107)を新たに開発した。当製品により、同社のエンジン製品のラインアップを拡充し、高出力の産業用ディーゼルエンジン市場に本格的に参入する。

小型産業用エンジンや大型舶用エンジンでは、厳しい排ガス規制への対応が求められるとともに、顧客の価値を高めるために低燃費・高効率、そして信頼性と耐久性が要望されている。このような中、ヤンマーは幅広い製品で顧客のニーズに応えてきた。

この度、同社が長年培ったディーゼルエンジンの最新技術を集約することで、徹底的に高出力密度と低燃費にこだわりながら、各国の排ガス規制に対応する新エンジン「4TN101」「4TN107」の2機種を開発した。

機種名:4TN101/4TN107
量産開始時期:4TN101 2020年
       4TN107 2019年

■ 主な特長
(1)クラストップの低燃費
産業用エンジン及び舶用エンジンで長年培ってきた燃焼技術を結集し、同出力帯のエンジンに比べ燃費を約10%低減した。稼働時間の長い当出力帯の顧客のライフサイクルコスト低減に貢献する。

(2)クラストップの高出力密度
高出力化に向け高剛性のエンジン設計を実施。また「4TN107」には、ツーステージターボチャージャー仕様を設定し、クラストップの高出力密度34kW/Lを達成した。

(3)オフロード作業に最適なトルク特性
ターボチャージャーや燃焼技術の最適化により、当出力帯の建設機械、農業機械、マテリアルハンドリングなど様々な産業用途で必要とされるトルク特性を実現。ツーステージターボ仕様を設定した「4TN107」は、最高トルク805Nmを達成した。

(4)コンパクトなエンジン設計
作業機の車体設計を考慮したコンパクトなエンジン外形設定を行うことで、顧客の作業機への搭載性を向上。また、ヤンマーの排ガス低減技術を結集し、排ガス後処理装置のサイズを最小化することで、顧客の作業視認性や居住性の向上に貢献する。

(5)顧客の作業を止めない独自の排ガス後処理装置制御
欧州の次期排ガス規制(EU Stage V)に対応するため、小型産業用エンジンで培ってきたヤンマー独自のPMを捕集するディーゼルパティキュレートフィルター(DPF)システムや尿素水を用いた排ガス後処理装置(SCR)システムを採用。このシステムにより、高地や低温下、軽負荷から重負荷の、あらゆる作業条件下でも、顧客の作業を止めずに運転を続けられる。

(6)ワイドパワーレンジ
「4TN101」「4TN107」は、それぞれ55~105kW、90~155kWの出力レンジを設定しており、ひとつのベースエンジンで幅広い作業機の出力ラインアップをカバーできる。

これからもヤンマーは、従来から好評の56kW以下の小型産業用エンジンと併せて、顧客の要望と各種産業用途に満足される製品を提供していくという。

産業用ディーゼルエンジン「4TN107」

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