愛知製鋼:34,000回転で40%小型軽量化を世界初で実現するEV向け電動アクスルを開発
- 2021/01/13
- Motor Fan illustrated編集部

愛知製鋼は、独自のDy(ジスプロシウム)フリーボンド磁石「マグファイン*」と、独自の鍛鋼一貫による高強度材料を融合させ、EV向け電動アクスルの従来比40%の小型軽量化を実現する技術実証に世界で初めて成功した。
電動アクスルは、電動車に不可欠な減速機、モータを一体化した駆動ユニット。電動化を加速させるためには、小型軽量・省資源で電力消費率に優れた大量の電動アクスルが必要不可欠。開発品では、EV向けモータとしては新たな挑戦となる最大回転数34,000回転/分で回し、実用域まで高減速化することで電動車に求められるトルクを引き出す。
■ 小型軽量化
① モータ:マグファインの特徴(高磁力、高電気抵抗、ロータコアへの一体成形*)を活かした超高速回転により小型化を実現
② 減速機:愛知製鋼独自の鍛鋼一貫による高強度材料で構成したトランスアクスルギヤ(現行ギヤ比20%軽量化)を用いて高減速機の小型化を実現。
→上記組み合わせにより、従来の電動アクスル比で約40%の小型化に目途
■ 優れたリサイクル性
マグファインはボンド磁石であるため、磁石使用後に樹脂だけ分解・除去することで、Nd(ネオジム)が含まれた磁粉の再利用が可能(実証実験で磁粉回収率90%を実現)

今回、その成果を1月20日(水)から22日(金)まで開催される「第13回オートモーティブワールド」およびオリジナル特設WEBサイトで紹介する予定。
* マグファイン®:レアアースであるDy(ジスプロシウム)不使用のNd(ネオジム)系異方性磁石粉末に種々のプラスチックを混ぜて成形した磁石。電動工具や自動車用シートモータ等に採用
* 一体成形:モータロータ(電磁鋼板)に磁石コンパウンド(磁粉および樹脂)を充填しつつ、磁場をかけて成形する革新工法
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