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これら2種の新型電気バスには、BYDの新型バッテリー「ブレードバッテリー」を搭載することにより、高い安全性を確保しながら、航続距離を「J6」は約220km、「K8」は約270kmにまで伸ばすことが可能となった。
BYDジャパンは、環境と人にやさしい日本市場向けの新型電気バスの販売を通じて、一層公共交通の電動化を推進する。
新型「J6」・「K8」販売の背景
昨今、日本政府が「2050年カーボンニュートラル」の実現を目指すと宣言したことをうけ、内燃機関から電気自動車への転換を図る気運が高まっている。特に、一度に多くの人を運ぶことができ、輸送あたりのCO2排出が少ない公共交通においては、ディーゼルバス比で最大4割のCO2排出削減効果が見込まれる(※1)電気バスが、環境負荷の低減に寄与するものとして関心を集めている。
BYDは、グローバルで累計約7万台の電気バスを納入しており、世界中の公共交通の電動化を後押ししてきた。BYDジャパンは、2015年に中国自動車メーカーとして初めて日本国内に電気バスを納入して以降、小型・中型・大型の電気バスを販売している。なかでも、BYD初の日本仕様車として2020年より納車を開始した「J6」は、日本の交通需要にフィットする約7mの小型電気バスで、狭あい路線や地域のコミュニティバスなどに適している。また、同じく日本仕様車として2021年より納車を開始した「K8」は、日本の路線バスに最適な10.5mの大型電気バスで、日本各地で交通インフラの要として貢献してきた。
これまで日本市場のニーズに応える電気バスを展開してきた結果、BYDジャパンは累計64台の電気バスを納入しており、国内電気バスのシェアは、約7割(※2)に上る。カーボンニュートラル社会の実現に向けて国内事業者や自治体における電気バスへの関心が高まるなか、BYDジャパンは、日本市場のニーズに応える電気バスの販売を通じて、一層電動化を推進するべく、新型「J6」と新型「K8」を販売することに決定された。
(※1)国土交通省「電動バス導入ガイドライン」
(※2)2022年5月10日時点、BYDジャパン調べ。
新型「J6」・「K8」について
■新型「J6」主要諸元(参考値)
<現行型>
・車長×車幅×車高:6,990mm×2,080mm×3,060mm
・ホイールベース:4,760mm
・バッテリー容量:105.6kWh(リン酸鉄リチウムイオンバッテリー)
・航続距離(※3):200km
・充電時間:約2.5時間
・充電方式:Type2/CHAdeMO
・乗車定員:最大31人
<新型>
車長×車幅×車高:6,990mm×2,080mm×3,060mm
ホイールベース:4,760mm
バッテリー容量:125.7kWh(リン酸鉄リチウムイオンバッテリー)
航続距離(※3):220km
充電時間:約2.5時間
充電方式:CHAdeMO
乗車定員:最大36人
■新型「K8」主要諸元(参考値)
<現行型>
・車長×車幅×車高: 10,500mm×2,500mm×3,360mm
・ホイールベース: 5,500
・バッテリー容量:287kWh(リン酸鉄リチウムイオンバッテリー)
・航続距離(※3):250km
・充電時間 :約6時間
・充電方式 :Type2/CHAdeMO
・乗車定員 :最大81人
<新型>
・車長×車幅×車高:10,500mm×2,500mm×3,360mm
・ホイールベース:5,500mm
・バッテリー容量:314kWh(リン酸鉄リチウムイオンバッテリー)
・航続距離(※3):270km
・充電時間:約6.5時間
・充電方式:CHAdeMO
・乗車定員:最大81人
「ブレードバッテリー」について
「ブレードバッテリー」は、BYDが2021年に発表した最新型のリン酸鉄リチウムイオン電池(LFP)。釘刺し試験や高温試験などの各種試験をクリアしており、LFP本来の高い安定性を確保していることに加え、BYDの革新的な技術によってLFPの弱点であったエネルギー密度が低い点(電気自動車においては、航続距離が短くなってしまう点)をカバーした。
「ブレードバッテリー」は、”刀”のような細長く平たい形状をしたバッテリーセルそのものをバッテリーパックの1つの構造部品としている。そのため、従来の車載用バッテリーで一般的なモジュールを無くし、薄型形状のバッテリーセルをより多くバッテリーパックに収めることが可能となった。
その結果「ブレードバッテリー」は、バッテリーパックの空間利用率を従来比約50%高め、エネルギー密度を向上させることに成功し、高い安全性とエネルギー密度を両立している。
今後の展開
新型「J6」と「K8」は、2022年5月10日(火)より予約受付を開始し、2023年末を目途に納車を開始する。