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全方位的進化を遂げたリーフにカートコースで試乗 なぜ? トランクを広くしたら、音が静かになった新型リーフ【試乗記:日産リーフ】[1/2]

  • 2017/12/21
  • MotorFan編集部 小泉 建治
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推奨コースを勝手に外れて酷道険道っぽい狭隘路をズンズン進むと、こんなに風情ある神社が出現! 狭い道、知らない道でもe-Pedalの効果は絶大でした。

初代の登場から早7年、リーフが初めてのフルモデルチェンジを受けた。
常に先頭を走ってきたEVのパイオニアだけに、航続距離の大幅な伸びや
先進の運転支援技術の搭載など、本気の全方位的進化を遂げている。
……にしても、トランクを広くしたから騒音が減ったってどういうこと?

REPORT&PHOTO◎小泉建治(KOIZUMI Kenji)

エクステリアデザインは、いわゆる先代からの正常進化。

e-Pedalでグイグイ曲がる!

 初代のデビューから8年、世界のEVカテゴリーを牽引してきたリーフが初めてのフルモデルチェンジを受け、二代目に進化した。当初200kmだった航続距離は、新開発の40kWhバッテリーの採用によって400kmにまで伸び、コンベンショナルなガソリンエンジン車とほぼ同等となった。インバーターは80kWから110kWとなって加速性能も飛躍的に向上し、とくに60-100km/h加速時間は30%も短縮されている。

 今回の試乗はカートコースを一時間、公道を一時間という内容だったが、この手のエコカーの試乗会にクローズドのサーキットが含まれることは異例だ。日産の担当者曰く、アクセルペダルだけで発進から減速、そして停止までをコントロールできる「e-Pedal」を存分に体験してほしいとのこと。それだけなら公道でも試せそうだが、まぁとにかくコースイン!

筆者ひとりで参加したので、自分の走行シーンの写真はなし。同じ走行枠だったジャーナリストの小沢コージさんの激走です。
 e-Pedalをオンにすると、なるほどアクセルペダルを離した瞬間に強烈な減速Gがかかる。そこまではBMW i3と同じだが、i3は停止直前に回生ブレーキが弱まってAT車のクリープ走行のような状態になり、そこから完全停止まではブレーキペダルを踏む操作を必要とするのに対し、リーフはそこからブレーキを使って完全停止まで行ってくれる。しかも停止前に僅かにブレーキを「抜く」ことで、カックンブレーキを防いでくれるのだ。そして停止後はブレーキをかけた状態を維持し、アクセルペダルを踏むまでクルマは発進しない。

 でも本当に驚いたのは、ハイペースでカートコースを飛ばしていてもほとんどブレーキペダルを踏むことなく、回生ブレーキだけで周回を重ねられたことだ。試しにコーナー手前までアクセルペダルを戻すのを我慢し、ブレーキペダル操作によって減速してターンインしてみると、これがなんだかチグハグでうまくノーズの向きを変えられず、急に運転がヘタクソになってしまった。

「それはですね、e-Pedalの回生ブレーキにはトルクベクタリングが働くからなんです」と広報しみじゅん氏。つまりフットブレーキだけだと減速とフロントへの荷重移動しか行えないないが、e-Pedalなら車体のほうで曲げることまで手を貸してくれるということ。なるほど、道理でフットブレーキを使ったら曲がりにくいと感じたわけだ。e-Pedalが生み出すターンインの鋭さはちょっとしたスポーツカーである。日産がサーキットで試乗会を行った理由がわかった。

狭くて不安な道で光るe-Pedalの存在感

なんだか東北地方っぽい風景ですが、試乗会が行われた御殿場近辺です。こんな細い道でもe-pedalなら負担がひとつ減るので、それだけ路面状況や路肩の側溝の有無などに注意を払う余裕が生まれます。
 サーキット走行の次は公道試乗である。一応、気持ちよくドライブが楽しめる推奨コースがナビに入っていたのだが、気持ちいい道を走ったら気持ちいいに決まっている。酷い道や険しい道───酷道や険道を走ってこそクルマの真価を見極められると信じている筆者は、迷わず道を外れて田園地帯に突入した。

 アメリカやオーストラリアなんかと違って、日本の農村は畑が広大でも道はとっても狭いのが常識だ。基本的に軽自動車やリヤカーに合わせたような道幅だから、真っ直ぐ走る分にはいいけれど、曲がるのがタイヘン。しかも初めて走る道だったりすると、行き止まりだったときにどこまでバックして、どこでUターンしようかなんてイメージしながら走らなくてはならないから、けっこう精神的にも疲れるもの。そんなときにe-Pedalだとすごくラクだったのは発見である。ただでさえちょこまかとブレーキペダルを踏む機会の多い狭隘路で、ブレーキを踏まなければどんなにラクかなんて考えたこともなかったが、実際に踏まなくてすめばラクになるのは当然か。クラッチペダルを踏む必要の有無と同じくらいの違いと言ったら大げさだが、理屈としてはそういうことだ。

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