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【短期連載:国内メーカーが本気で動き出したレストア事業Vol.2】ヒストリックカーの分解作業は緊張が走る!

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ホンダNSXや日産スカイラインGT-Rに続き、マツダが始めたロードスターのメーカー直轄レストア事業。今回は、具体的にレストア作業そのものがどんな風に行われているのかレポートします。

REPORT●中村ブンコ(NAKAMURA Bunko)

 マツダが展開している、ロードスターレストア事業。対象となるのは初代1600ccのNA6CEで、無事故、修復歴なしであることが条件です。ノーマルであること=オリジナルの乗り味、パッケージングをひとつの価値としてとらえているからです。そのため新品の純正部品に交換することで、品質を保持します。現場では、どんな作業が行われているのでしょうか。

 車体診断の後、すべての部品を取り外します。いかんせん低年式車だけに、ナットひとつでも、できる限りインパクトレンチを使用しないなど、気を使っての作業となります。内装にいたっては、カシメて固定するパートが多いので、ツメを折らないよう温めてから取り外すこともあるとか。折れてしまったらどうするのか?「最初から壊さないように作業します」とはプロ魂! フロントウインドウからドア、ボンネット、トランクetc…ほとんどの部品を新品に交換します。当初は板金作業に対応していませんでしたが、現在は小ダメージの処理に対応できるようになっています。

精鋭部隊によるレストア作業のため、1台につき2ヶ月〜の時間がかかる。その間、オーナーには工場を来訪して作業を見学できる特権(!)もあり。うれしいサービスですね。

 部品を取り外してみると、ダメな部分が出てくるものです。こうした場合は、ユーザーと相談して対応します。愛車に強いこだわりを持っているオーナーが多いため、勝手に作業に着手するのは厳禁ということです。1台1台異なる症状があるため、その都度、相談しながらレストア作業が進められます。

 全塗装でも剥離剤を使いません。マツダではNGとのことで、手作業で落とします。ペーパーを使って面ではがしていくため、下地処理だけでも2日はかかります。

全塗装は“どんがら状態”にするため、エンジンルーム内まできちんと色あわせ(全7色から選択)できる。ショーカー担当の職人が手がける、ぜいたくな外装です。

 レストアは基本メニューをベースに、エンジンやサスペンションなどオプションメニューも用意されています。オーディオについては、リペアできる業者を探しているところなので、今後ラインナップに加わるかもしれません。

レストアは基本メニューをベースに、エンジンやサスペンションなどオプションメニューも用意されています。オーディオについては、リペアできる業者を探しているところなので、今後ラインアップに加わるかもしれません。

 マツダは以前、程度のいい中古車にテコ入れした「リフレッシュビークル」を発売しましたが、ビジネスモデルとして成立しませんでした。しかしこのレストア事業については、「ちょっとずつの利益でビジネスとして長く続けたい」というマツダの心意気で成功するはず!

1台1台ていねいな作業の後、山本アンバサダーによる完成車チェック、それをクリアしてから納車されることになります。

●基本メニュー(ボデー&エクステリア) 250万円~
・車両診断
・全塗装
・フタ物新品交換
・ランプ/ワイパー等交換
・復刻ソフトトップへ張替
・小ダメージの板金処理


●オプションメニュー 700万円~
A:インテリア
・インパネ
・シート表皮張替
・カーペット交換

B:エンジン&パワートレイン 800万円~
・エンジンOH
・吸排気部品交換
・冷却系部品交換
・トランスミッション交換
・ドライブシャフト交換
・デフ調整

C:シャシー&サスペンション 400万円~
・サスペンション交換
・ブッシュ類交換
・ベアリング類交換
・ブレーキ部品交換

D:エアコン 250万円~
・エアコン関連部品(一部リビルド品)

E:アルミホイール&タイヤ 200万円~
・復刻アルミホイール
・復刻タイヤ(1台分)


マツダオフィシャルWEBサイト:https://www.mazda.co.jp/
NAロードスターレストアサイト:
https://www.mazda.co.jp/carlife/classicmazda/restore/

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