1995年のデビューから30年!6世代で累計1500万台を販売

CR-Vはホンダの”クリエイティブムーバー”第2弾(※)として1995年10月にデビュー。以来、現行モデルまで6世代、世界中で愛され続けて累計販売台数は1500万台を突破している。
※第1弾は1994年10月にデビューしたオデッセイ(初代)

ホンダCR-V、30周年。

現行モデルである6代目は2022年に発表。人気のSUV市場で世界的に好調な販売を続けている。そして、2025年に日本市場への導入を発表。2026年2月に正式発売と告知された。

「e:HEV」モデルを2グレード展開

CR-Vはストロングハイブリッドの「e:HEV」、プラグインハイブリッドの「e:PHEV」、燃料電池車(FCV)の「e:FCEV」(※)を仕向地ごとにラインナップしているが、今回リリースされるのはストロングハイブリッドの「e:HEV」だ。
※C-RV e:FCEVは日本では2024年7月からリース契約のみで発売

1993cc直列4気筒DOHC16バルブのアトキンソンサイクルエンジンと2モーター内蔵電気式CVTを組み合わせるパワートレイン。

グレードは「RS」と「RSブラックエディション」で、それぞれFFとAWDを用意する2グレード4モデル設定だ。「RS」が標準グレードで、「RSブラックエディション」はエクステリアのブラック加飾に加え、装備が充実た上級グレードになる。

ホンダCR-V e:HEV「RS」(スレートグレー・パール)

外観の違いはフロント、リヤ、サイドのロワガーニッシュ、アウタードアハンドルがブラックになっているのに加え、リヤの車名エンブレムに「BLACK EDITION」が追加がされる。

ホンダCR-V e:HEV「RSブラックエディション」(ブレイジングレッド・パール)

インテリアは「RS」がライトグレー内装、「RSブラックエディション」がブラック内装になるほか、助手席側ダッシュボードとドアドリムの加飾が異なる。

ホンダCR-V e:HEV「RS」のインテリア。

また、ステアリングガーニッシュも「RS」がプラチナクローム、「RSブラックエディション」がピアノブラックとなる。また、装備では「RSブラックエディション」にはシートベンチレーターが装備されている。

「RS」のドアトリムやダッシュボード加飾はシルバーヘアラインメタル。
「RSブラックエディション」のドアトリムやダッシュボード加飾はダークヘアラインメタル。
シートヒーターとシートベンチレーターのスイッチ。風量は3段階。

ボディカラーは「プラチナホワイト・パール」「スレートグレー・パール」「クリスタルブラック・パール」「ブレイジングレッド・パール」「キャニオンリバーブルー・メタリック」の5色を用意し、太字の3色がCR-Vでは初採用となる。

CR-Vボディカラーラインナップ(PHOTO:HONDA)

気になる価格は……

価格は未発表ながら、日本に導入されるCR-V e:HEVはタイ生産だけにタイでの現地価格がある程度参考になる。タイでは139万9000バーツ(約681万円)の「E」や154万バーツ(約750万円)の「ES」といったエントリーグレードが用意される。

日本ではe:HEVの「RS」のみ展開。

日本に導入される「RS」は165万9000バーツ(808万円)、「RS 4WD」が172万9000バーツ(約842万円)と、かなりプレミアムな価格設定となっている。なお、「ブラックエディション」は日本オリジナルグレードだ。

「RSブラックエディション」のエンブレム。

確かに、CR-Vはアメリカでは”使い倒す”クルマだが、東南アジアではプレミアムカー的な立ち位置にあるだけに、タイでの価格設定はわからないでもない。しかし、円安の影響とはいえ現在の為替レートでそのまま換算したのでは日本市場での価格競争力は無い。WR-Vをインドから導入した際も単純な円換算価格よりもかなり安い価格設定となっただけに、実際はクラス平均から大きく逸脱することは無いだろう。

2024年3月に日本でも発売されたWR-V。写真は2025年3月のマイナーチェンジモデル。

CR-V e:HEVの導入でホンダのSUVはWR-V、ヴェゼル、ZR-V、CR-Vとラインナップが充実。これまで手薄だったアッパーミドルクラスのSUVが揃うことになる。同じパワートレインのZR-Vよりサイズが大きくプレミアムになることから、300万円台後半〜450万円ほどのZR-V e:HEVに対して+50万円程度の400万円超〜500万円を切るくらいに収めてくるのではないだろうか?

ホンダZR-V e:HEV(写真はFFモデル)。価格は363万4400円(「X」/FF)〜458万2600円(特別仕様車「Zブラックスタイル」/AWD)。

2026年2月発売!新型CR-V e:HEVは純正アクセサリーも充実!ホンダアクセスが提案するふたつのスタイル

2025年10月29日(水)〜11月9日(日)に開催された『ジャパンモビリティショー2025』で日本仕様のプロトタイプがお披露目されたホンダCR-V e:HEVが、2026年2月発売と2025年12月12日(金)からの先行予約開始が発表された。同時に純正アクセサリー装着車も公開。2つのエクステリアコーディネートも提案された。 PHOTO:井上 誠(INOUE Makoto)/HONDA