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北京モーターショー2026

悪路走破性と快適性、そして環境性能も備えた日産テラノPHEVコンセプト

北京モーターショー2026で世界初公開されたテラノPHEVコンセプトテラノPHEVコンセプト(以下、新型テラノ)。「アウトドアでの走破性と都市部での快適な通勤」というふたつのニーズに応えるオフロードモデルだ。

中国では近年、大型オフロードSUV (中国では“越野車”と呼ばれる。ちなみに本格派は“硬派越野車”)の新型車が増加傾向にある。その背景には、コロナ禍を契機としたアウトドアブームや、EVの価格競争が激化する中での差別化があるようだ。実際のところ、モーターショーの広大な会場では、多くの中国自動車メーカーがランドローバー・ディフェンダーやメルセデス・ベンツGクラスを彷彿とさせる大型オフロードSUVの新型車をこぞって展示していた。

日産テラノPHEVコンセプト

新型テラノは、そんな中国のトレンドに沿った1台といえる。ベースとなっているのは、2025年の上海モーターショーでデビューしたピックアップトラックのフロンティアプロだ。フロンティアプロは1.5Lターボエンジンから成るプラグインハイブリッドをラダーフレームに搭載する。システムの最高出力は300kW(408PS)以上、最大トルクは800Nmで、EV走行距離は135km(NEDCモード)を確保している。

日産フロンティアプロ。日産で初めて中国で設計・開発・製造され、グローバルに輸出されるピックアップトラックとなった。
フロンティアプロはラダーフレームを採用する。テラノも初代はラダーフレームだったが、2代目はオンロード性能向上を謳ってモノコックボディにサイドフレームをビルトインしたした「モノフレームボディ」を採用していた。

新型テラノの市販モデルは1年以内の発表を予定している。メカニズムに関する情報およびインテリアは未公開のため、ここではブースに展示されていたショーモデルのエクステリアをご紹介したい。「コンセプト」ということで、市販モデルのデザインにどこまで反映されるかも楽しみだ。

1986年登場の初代テラノ。日産の北米スタジオである「NDI」がデザインを手掛けた。
2代目テラノは1995年登場。2002年に日本向けの生産・販売が終了した。

新型テラノのボディサイズはかなり大きいように見えた。ベースのフロンティアプロは全長×全幅×全高=5520×1960×1950mm、ホイールベース3300mmというなかなかの偉丈夫。さすがにピックアップトラックのフロンティアプロよりボディが大きくなることはないだろうが、それでも全長5m×全幅1.9m級のサイズを有しているはずだ。

日産テラノPHEVコンセプト

全体のフォルムは、ボクシーな印象が強い。ブラックアウトされたピラー、前後のオーバーフェンダー造形などが安定感のある水平基調を感じさせる。また、前後バンパーやホイールアーチ、サイドシルも黒で引き締められており、オフロードSUVらしいタフさを醸し出している。

チャームポイントは、やはりフロントグリルに設けられた3連スロットだろう。初代/2代目から継承されたモチーフで、新型テラノではDRL(デイタイム・ランニング・ライト)と連動して周囲が点灯するのが目新しい。また、3連のモチーフはサイドシルやフロントフード上のエアインテーク、右リヤクォーター部に配されたラダー状の意匠など各部に用いられている。

日産テラノPHEVコンセプト
日産テラノPHEVコンセプト

リヤビューも見どころが多い。特に凝っているのがタイヤカバーで、リヤフェンダーからの流れを受けてボディとの一体感の強いデザインからは独自性が感じられる。急勾配を駆け上る様子をモチーフにしたワンポイントのグラフィックも気が利いている。

日産テラノPHEVコンセプト
日産テラノPHEVコンセプト

こうしたデザイナーの遊び心が随所にあしらわれているのも、新型テラノの特徴だ。バンパーのコーナー部には地図の等高線のようなパターンが刻まれており、レーダーをイメージしたグラフィックを組み合わせることで、冒険心をかき立てる。かつてのカンガルーバーを思い出させるようなフロントバンパーの造形もユニークだ。スリットが設けられたAピラーもタフさを強調するポイントとなっている。

日産テラノPHEVコンセプト
日産テラノPHEVコンセプト
日産テラノPHEVコンセプト

日産は中国で生産するモデルの海外輸出を強化する方針を発表しており、新型テラノも輸出計画があるという。フロンティアプロはPHEV以外にも、M9T型2.3Lディーゼルターボ+ZF製8速AT搭載モデルが存在するから、その仕様なら日本市場でも人気が出そうな気がするのだが….そんな期待をしてしまう、魅力的なデザインのモデルである。

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