シーマ、プレシデントなど日産の上級車種に搭載されたプレミアムユニット

昨今のエンジンの多くがポート噴射仕様をベースに直噴(+過給)へ進化しているのと対照的に、VK シリーズは直噴タイプが最初に登場し、それがポート噴射に置き換わるという経緯を持っている。

デビューモデル・VK45DD 登場の頃の直噴技術は希薄燃焼をベースにしていたため過渡域特性に難があり、また最新の排ガス規制に対応できない等の要因で現在生産されているVKシリーズは全てポート噴射である。先代V8・VH に比べて徹底的な軽量化と合理化が図られたのが特徴。

日産・VK56DEエンジン

チタン合金性吸排気バルブや軽量ピストンの採用、シリンダーヘッド周りのVQシリーズとの共用などは、結果的にエミッション適応と高性能の両立が図られた絞り込み技術の象徴といえる。高出力&トルクを発揮するための素養は充分で、モータースポーツ用にはSUPER GT やル・マンLMP2のベースエンジンとして多用されていた。なかでも、2014年ル・マン24時間耐久レースではLMP2クラスに出走したVK45搭載マシンがクラス1位から5位までを独占するという戦績も残している。

また、5.6L仕様のVK56も2020年よりLMP3クラスに供給されてきたが、ニスモでの同機の供給終了のため2023年で勇退している。

日産 VK56DE 主要スペック

排気量:5552cc
内径×行程:98.0mm×92.0mm
圧縮比:9.8
最高出力:236kW/5200rpm
最大トルク:522Nm/3400rpm
給気方式:NA
カム配置:DOHC
ブロック材:アルミ合金
吸気弁/排気弁数:2/2
バルブ駆動方式:直接駆動
燃料噴射方式:PFI
VVT/VVL:In/×
(VK56DE)