ポルシェ史上初となる自社開発V型6気筒
パナメーラ用として2010年に登場した90度V型6気筒エンジンがM46/20だ。ポルシェとしては初となる自社開発による量産車用V型6気筒で、同じ3.6ℓでもVW製をベースとするM55/02型とはまったく異なり、パナメーラ用としてすでに存在していたV型8気筒のM48/20型の気筒数を減らすという、モジュール設計思想に基づいて開発されている。
それゆえにボア×ストロークおよびボアピッチなどといった主要部分の寸法はM48/20型のそれと共通となっており、アルミ合金製のエンジンブロックや、そしてドライサンプ式の潤滑系統といった基本構成に加え、「バリオカムプラス」と呼ばれる可変機構を備える動弁系や、ガソリン直噴システムなどといった特徴的な要素もそのままに引き継ぐ。

V8とV6の違いにより、ベースとなったM48/20型とはピン配置も含めクランクはまったくの別物でとなっているが、ガソリン直噴エンジンらしくキャビティポケットがクラウンに刻まれたピストンや、コネクティングロッドは共通部品となっている。

ブロックおよびシリンダーヘッドはともにアルミ合金製。クランクを支えるメインジャーナル部のベアリングキャップは、ブロック下部のアルミ合金製ケースと一体成型される。シリンダーの数以外はV8版のM48/20型とほぼ同様。

左右バンクのカムシャフトを1本のチェーンで駆動するサーペンタイン式を採用。アイドラーは使わずに長い樹脂製ガイドでチェーンを取りまわす。クランク下のドライサンプ用オイルポンプは別に用意したチェーンで駆動している。
ポルシェ M46/20 主要スペック
エンジン形式:V型6気筒DOHC
総排気量:3605cc
ボア×ストローク:96.0×83.0mm
圧縮比:12.5
最高出力:220kW/6200rpm
最大トルク:400Nm/3750rpm
吸気方式:自然吸気
シリンダーブロック/ヘッド材料:アルミ合金
吸気弁数/排気弁数:2/2
バルブ駆動方式:直打式
燃料噴射装置:直噴
VVT/VVL:In◯:


