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今日は何の日?

■インプレッサWRカーのロードバージョン22B-STiデビュー

1998年3月にデビューしたスバル「インプレッサ22B-STi」

1998(平成10)年3月16日、スバルはWRC(世界ラリー選手権)でマニュファクチャラーズチャンピオン3連覇を果たした「インプレッサWRC」のロードバージョンとして、クーペボディの「インプレッサ22B-STi」を発売した。22B-STiは、WRCの迫力ある外観イメージを可能な限り再現し、ロードでの最高レベルの走りが追求された。

インプレッサのWRCでの活躍

1992年11月にデビューしたスバル「インプレッサ・スポーツワゴン」
1992年11月にデビューしたスバル「インプレッサ・スポーツワゴン」のリヤビュー
1992年11月にデビューした高性能スポーツセダン、スバル「インプレッサセダンWRX」

1992年11月にデビューしたインプレッサは、4ドアセダンと5ドアのスポーツワゴンの2タイプで構成。セダンにはその企画段階から、WRCをはじめとする国内外のモータースポーツへの積極的なチャレンジを前提にしたトップグレード「WRX」が設定された。

スバル「インプレッサWRX」搭載の2.0L水平対向4気筒DOHC16バルブエンジン(EJ20型)
1992年11月にデビューしたスバル「インプレッサWRX」に搭載されたEJ20型エンジン

WRXのパワートレーンは、最高出力240ps/最大トルク31.0kgmを発揮する2.0L DOHCインタークーラーターボ(EJ20型)と5速MTの組み合わせ。駆動方式は、ビスカスLSD付センターデフ式4WDが採用された。

1994年1月にデビューしたWRXを250psにチューンナップしたスバル「インプレッサWRX STi」

スバルは、1990年から「レガシィ」で本格的にWRCへ参戦し、1993年からはインプレッサWRXをベースにしたマシンでフル参戦した。WRC参戦のためのホモロゲモデルとして、STIが中心に手掛けた「WRX STi」は1994年1月に市場に投入。 EJ20ターボエンジンのファインチューニングによって、最高出力250ps/最大トルク31.5kgmへ向上した。

1995年には参戦6年目にしてマニュファクチャラーズ、ドライバーズの両部門で初のタイトルを獲得。1996年には2年連続、2度目のマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。

WRCは1997年の規格変更でグループAからWRカーへ

WRCで活躍したスバル・インプレッサ

1997年にWRCマシンの規格が、それまでのグループAからWRカーに移行した。WRカーでは、ベースモデルが2500台生産されていれば、ボディのワイド化や駆動システムの4WD化、同一メーカーエンジンへの換装などの大幅な改造が許容された。これにより、WRCへの参戦がし易くなり、WRC自体が活況を呈することになった。

WRCで活躍したスバル・インプレッサ

WRカー元年となった1997年WRCに、スバルは新開発の「インプレッサWRC」で参戦。年間8勝の圧倒的な成績でマニュファクチャラーズチャンピオンに輝き、日本車メーカー初の3年連続3度目のタイトルを獲得し、その圧倒的な走りの良さと耐久性、信頼性の高いポテンシャルの高さを世界に知らしめ、スバルの速さと強さを不動のものとしたのだ。

WRCで活躍したスバル・インプレッサ

結果として、インプレッサは1995年、1996年のグループAと1997年のWRカーの両カテゴリーでチャンピオンに君臨した。

【WRCで活躍したインプレッサ特別画像ギャラリー】

優勝マシンWRCのロードモデル22B-STiが登場

1998年3月にデビューしたスバル「インプレッサ22B-STi」

1998年3月のこの日、STIがWRCの優勝車「インプレッサWRC ’97」のロードバージョンとして、プレミアムスポーツクーペ「インプレッサ22B-STi」を設定し、400台の限定販売を始めた。

1998年3月にデビューしたスバル「インプレッサ22B-STi」

インプレッサ22B-STiのボディは、2ドアクーペ用をベースに大型のブリスターフェンダーを装備してワイド化を実施し、バンパーも専用にデザインされた。また、空力性能の向上を狙って、角度調整できる大型可変リアスポイラーや大型サイドアンダースカート、エアダクト付きアルミ製フロントフードなどのエアロパーツが採用された。

スバル「インプレッサ22B-Sti」のコクピット&フロントシート
スバル「インプレッサ22B-Sti」の専用足まわり

ボディカラーには、インプレッサWRC専用のソニックブルーマイカを採用。インテリアについても、シートやドアトリムなどにブルー系、インパネもインプレッサWRCと同イメージとし、フロントシートにはSTiロゴの刺繍を施したオリジナルバケットシートが用意された。

スバル「インプレッサ22B-Sti」専用パーツ

搭載エンジンは、EJ20型のボアを拡大して排気量アップした2.2L水平対向4気筒 DOHC インタークーラーターボエンジン(EJ22改)で、最高出力280ps/最大トルク37.0kgmを発揮。トランスミッションは5速MTのみ、駆動方式はラリーでの高い応答性とトラクションを得るための電子制御DCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)付フルタイム4WDである。

スバル「インプレッサ22B-Sti」専用パーツ

サスペンションはWRカー同様に専用チューンのビルシュタイン製ダンパーとアイバッハ製スプリングを採用。ゴールド塗装のBBS製鍛造アルミホイールに、235/40-17タイヤを装着。ステアリングギヤレシオは13:1のスーパークイックステアリングギヤボックスとし、WRカーのロードモデルと呼ぶに相応しいものだった。

車両価格は500万円と高額だったが、限定400台はわずか2日で完売する人気を得た。

1998年3月にデビューしたスバル「インプレッサ22B-STi」(イラスト)

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「インプレッサ22B-STi」は、WRCマニュファクチャラーズチャンピオン3連覇の記念モデルで、STIがWRカーのロードモデルとして作り上げた象徴的存在だった。続いたスバリスト憧れのSTIコンプリートカーの頂点に君臨するインプレッサSシリーズ(S201、S202、S203、・・・・)のベースとなった。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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