2.4L+FRというパッケージの楽しさを最大限引き出す!

トータルチューンでパワー負けしない高いバランスを実現!

GR86/BRZのデリバリー開始から4年以上が経過し、「そろそろ愛車のチューニングを始めたい」と考えるユーザーも増えてきた。そんなオーナーに向けてカンサイサービスでは、走るステージやスキルに応じた多彩なチューニングメニューを用意している。

まず、ファーストステップとなるのがNAチューンだ。FA24は排気量が2.4Lへ拡大されたことで中低速トルクが充実しており、NA仕様でも先代の過給モデルに迫る満足感が得られる。実際、吸排気チューンとECU-TEKによる現車合わせセッティングを施した同店のNAデモカーは約244psを発揮し、高回転まで滑らかに吹け上がる特性を実現している。

吸気系には、HKSのコールドエアインテークフルキットを装着。インジェクターの大容量化も行われている。

出力特性の鍵を握るエキゾースト環境は、HKSスーパーマニホールドとハイパワースペックLIIマフラーで排気効率をアップ。なお、これらのパーツチョイスは後の過給機チューニングまで見越したものだ。

「NAのままでも足まわりやボディ補強を行えば、十分に気持ちよく走れる仕様になります。スポーツ走行を視野に入れるなら機械式LSDの導入も有効です。純正トルセンでも走れますが、LSDがあればタイヤが浮いた際でも安定した駆動力を確保できます。ただし、油温が110℃を超えるとパワーダウンやトラブルの原因になります。スポーツ走行を楽しむならオイルクーラーは装着しておきたいですね。また高G時にはオイルの偏りによる油膜切れのリスクもあるため、バッフルプレートの追加も必須です」と向井代表。

こうした土台作りとトラブル対策を施したうえで、次のステップとして用意されるのが過給機チューン。カンサイサービスではスーパーチャージャーとターボの両方を検証済みで、いずれも安心してアクセルを踏み込める仕様へと仕上げている。

現在のGR86は、燃料系まで強化したGTIII-RSターボ仕様で約390.9ps/46.2kgmを発揮。なお、HKS GT2スーパーチャージャー仕様時代でも368.2ps/41.1kgmを記録している。

2.4Lの余裕あるトルクに過給が加わることで、低回転域から力強い加速を実現しつつ扱いやすさも維持。街乗りでは高いギヤのまま余裕をもって巡航でき、サーキットでは立ち上がり加速と高回転域の伸びを存分に味わえる。

もともとFRの楽しさには定評があったGR86/BRZだが、ここに過給機ならではの刺激が加わり、かつてのシルビアやRX-7のような“速さと興奮”を兼ね備えた存在へと進化している。

ただし注意点もある。「ターボでもスーパーチャージャーでも、エンジン本体はノーマルで対応可能ですが、パワーアップに伴ってネックになるのは駆動系です。エンジンより先にミッションやドライブシャフトが限界に近づいてしまいます」と向井代表。

使用環境にもよるが、安全マージンを考慮すると370ps前後に抑えるのが現実的とのこと。それでもトルクフルな特性により、数値以上の速さを体感できる。

また、メタル系クラッチはミッションへの負担が大きくなりやすいため、扱いやすいオルガニック材の採用も推奨されている。

さらに、長く楽しむためにはメンテナンスも重要だ。サーキット走行だからと高粘度オイルを選ぶとレスポンス低下につながる場合もあるため、スポーツ対応オイルであれば指定粘度で問題ない。加えて、プラグも失火防止のため定期的な交換が必要となる。

もともと向井代表が自身の愛車のために製作したオリジナルステアリング(7万4800円)も注目アイテム。ロゴ刺繍入りで2タイプを用意し、バージョン1はパンチングレザー×レッドステッチ、バージョン2はスエード仕様となる。

エアロパーツも人気で、カーボン製リップやカナード、サイドステップなどをラインナップ。翼端板レスの新形状GTウイングも開発中で、ハイマウント/ローマウントの2タイプが展開予定だ。

GR86デモカーにも同社オリジナルエアロを装着。シンプルで控えめな造形が、大人のスポーツスタイルを演出している。

基本を押さえたステップアップを行えばトラブルリスクを抑えつつ、新世代FRスポーツらしい軽快な走りを長く楽しむことができる。ツボを外さないチューニングこそが、充実したスポーツカーライフへの最短ルートというのがカンサイサービスの答えだ。

●取材協力:カンサイサービス 奈良県奈良市小倉町1080 TEL:0743-84-0126

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