幻の企画がクロスカブで復活!キジマが提唱する「タイムレスレトロ」

「タイムレストロ(TIMELESS RETRO)」この言葉こそ、新生キジマが目指す新しいカスタムの指針だ。

取材で話を聞いて驚いた。なんとこのコンセプト、2025年の東京モーターサイクルショーに出品された「カワサキ・メグロ用」「W用」の参考出品パーツが源流なんだそう。当時、それらは一部の熱狂的なファンから「絶対に欲しい!」という熱いラブコールを受けながらも、諸事情で製品化が見送られた“幻のパーツ”だった。

しかし、キジマは諦めていなかった。

「あの時のレトロへの熱い期待を、今最も勢いのあるクロスカブで形にしたい」。開発陣はそう語る。古いバイクに乗る大先輩たちはもちろん、当時を肌で知らない今の若い世代にも、この「懐かしくて新しい」テイストが新鮮に響くはずだ、と。その読みはズバリ当たっている。今、ミニバイク界隈でアツいのは、この“ネオレトロ”な空気感なのかも。

1960年代の記憶を3Dプリンターで再構築。あえての「後付け感」がニクイ!

このデモ車で最も目を引くのは、やはりあの大きな「風防(ウインドスクリーン)」と、あえて“後付けっぽい”雰囲気を残した「レッグシールド」だろう。

開発のこだわりは、ズバリ「1960年代」。

当時は、風防もレッグシールドも「必要に迫られて後から付けるもの」だった。キジマは、その「あえて完璧に一体化させない、無骨な後付け感」を、現代の技術で再現しようとしているのだ。

取材で見たデモ車のレッグシールドは、なんと自社の3Dプリンターで出力された試作品! 最終的な製品はABS樹脂製になる予定で、車体同色と、自分で塗る楽しみがある無塗装ブラックが検討されている。

「昔をそのまま再現するんじゃなく、キジマとして現代風にアレンジした」という言葉通り、スクリーンのステーなどは最新の設計で、実用性は完璧。1960年代のノスタルジーと、現代のクオリティが、絶妙なバランスで融合している。これこそが、大人が唸る「ネオレトロ・カスタム」の真髄だ。

これぞこの車両の目玉! 1960年代の風防やシールドを現代風にアレンジした「レッグシールド KIT」。本文でも触れた通りあえて一体化させず、「必要だから後から付けた」という無骨な雰囲気を、自社3Dプリンターによる試作を重ねて再現。製品版はABS樹脂製で、車体同色や無塗装ブラックが検討されている。昔を知る者には懐かしく、知らない者には新鮮に映るだろう。

車種専用ステーが付属して、ボルトオンで装着が可能。予価6万6000円~

コクピットに鎮座する新作の「ウインドスクリーンKIT」。ただ風を防ぐだけじゃない、向こうに見える景色を「旅」に変えてくれる魔力がある。あえて大きめなのは、1960年代の雰囲気を大切したため。専用のステーは、スマートフォンやGPSナビなどの現代の必需品を、見やすい位置にガッチリ固定できるガジェットマウントも兼ねる。雨や冬の寒さからライダーを守る実用性と、情報化時代の利便性を両立。これぞ「現代の風来坊」に必須の装備だ。

エンジン本体、ちょうどヘッドサイドに装着されたこのフィン付きのアルミ製カバー(商品名:ヘッドサイドカバー アルミバレル)こそ、キジマが提唱する「タイムレストロ」の精神を象徴する、小さいけれど存在感バツグン。

荷物も夢もいっぱい積める!冒険心をくすぐる実用パーツの数々

クロスカブに限らずだけどカブの大きな魅力は、なんといってもその積載性だ。もちろんキジマのデモ車には、旅の道具をたくさん積み込める仕掛けがいたるところに施されている。

大きなリヤキャリアやサイドバッグサポートは、「どこまでも遠くへ行きたい」というライダーの願いを叶えてくれる道具だし、荷物を載せていない時もスタイリッシュなのはさすが。また座面が広いダブルシートは(ノーマルのクロスカブはシングルシート+キャリアの組み合わせ)、座面がフラットなため重い荷物を載せやすかったり、お尻を前後にずらせるなどポジション自由度も高い。またサイドスタンドの強化まで考え抜かれている。足元のシーソーチェンジペダルやブレーキペダルカバーなど、操作性と遊び心を高める細かい気配りも忘れていない。これこそが、長年ミニバイクユーザーに寄り添ってきたキジマならではの「おもてなし」なんだ。

ヘッドライトの上にチョイ載せできる「フロントキャリアラック」。ここには、シュラフ(寝袋)やマット、あるいはちょっとした買い物の荷物を。リヤキャリアと合わせて使えば、クロスカブの積載量は大幅にアップ。無骨なパイプ構成もクロスカブにマッチする。

ヘッドライトの下に鎮座するのは定番人気の「LEDフォグランプKIT」。夜間の視認性を劇的に向上させるだけでなく、ホワイトとイエローの2色から選べ、タフでアドベンチャーな雰囲気を高めている。さらにレトロな雰囲気の「ヘッドライトバイザー」や「エンブレムステー」を組み合わせることで、フロントマスクにさらなる力強さをプラス。

キャンプ道具をフル積載したカブで、柔らかい土の上や砂利道に駐車するとき、サイドスタンドが沈み込んで肝を冷やしたことはないか? この「ワイドプレートサイドスタンド」は、接地面積を大幅に広げることで、バイクを安定して停められるようにする魔法のアイテムだ。転倒のリスクを減らし、安心して冒険を楽しめる。実用性を第一に考えるキジマならではの、ライダーへの優しさが詰まったパーツだ。

さらに大きな積載スペースを確保する「バッグサポート」。この組み合わせこそが、ロングツーリング派の理想形だ。重い荷物を載せても安定して走れるよう、車体との一体感も完璧。これさえあれば、いつでも日本一周!の旅に出かけられる?

カブ乗りなら誰もが認める正解パーツ。靴のつま先を痛めず、ドロドロのオフロードブーツでも確実にシフト操作ができる「シーソーチェンジペダル」。これに「ブレーキペダルカバー」を組み合わせ、足元の操作性を劇的に向上させている。キャンプ場や林道など、悪路に挑むクロスカブには必須の装備だ。一見地味だが、長時間の走行でその真価を発揮する、ベテランも唸るチョイスだ。

「風来」の名の元に。すべての世代に贈る、自由気ままな旅の招待状

そして、このクロスカブに与えられた名前が「風来(FU-RAI)」。

チラシには、「舗装路も未舗装路も、気の向くままに走っていける自由さ」とある。取材陣は、さらにその奥にある想いを聞き出した。

「クロスカブは、こんなにちっちゃいけど、装備をつければ、山でも街でもどこでも気軽に走れる。あえて年代とか性別に関係なく、幅広く楽しんでもらいたい」。

実際、今のクロスカブは、女性ライダーからベテランまで、信じられないほど幅広い層に愛されている。キジマが目指すのは、そのすべてのライダーが、「このバイクとなら、どこまでも行ける」と思えるような、頼もしい相棒を作り上げることだ。

「タイムレストロ」のパーツ群は、なんと型式に関係なくクロスカブ110なら装着可能。

最新のクロスカブJA60乗りも、愛着のあるJA45乗りも、みんながこの「60年代の風」を纏って、自分だけの「風来」の旅へ出かけられるのだ。

ただのレトロじゃない。「キジマ」のデモ車のディープな世界観。そこには1960年代への深いオマージュ、そしてすべてのライダーへ「自由」への提案が込められているんだ。

そして何より、それを支えるのが「創業70年超」というキジマの信頼。

「ツボ」を押さえたデザインと、長年培われた確かな品質。この両輪が揃ってこそ、ボクたちは安心してまだ見ぬ景色を探しに行ける。 カタログを眺めるだけじゃ分からない。キジマの本気、チャンスがある人はぜひ会場で!

USBポートステーにスマートに装着された、ドライブレコーダー(ドラレコ)のカメラ。万が一のトラブルの記録はもちろん、旅の美しい景色を動画で残すためにも、今やドラレコは必需品だ。キジマのパーツは、カメラの装着位置まで完璧に計算されており、ライディングの邪魔をせず、自然なアングルで記録できる。安全と、思い出の両方を守る、現代のライダーへの提案だ。

主な装着パーツ
【フロント周り】

ウインドスクリーン 1万2650円
ヘッドライトバイザー(メッキ)  3960円
エンブレムステー(ブラック) 1980円
フロントキャリアラック 1万6500円
ナックルガード(ブラック) 7700円
【電装・ガジェット】

LEDフォグランプ KIT 3万800円
LEDテールランプ KIT 3万5200円
USBポート KIT(シングル) 4180円

USBポート KIT(ツイン) 4730円
【積載・ツーリング】

リアキャリア ダブルシート用  2万900円

バッグサポート(左側/右側) 各1万3200円
ダブルシート(ブラック) 2万8600円

【足周り・操作系】

ワイドプレートサイドスタンド 9680円
シーソーチェンジペダル 1万450円
ブレーキペダルカバー(各色) 3520円
【ガード・外装】

レッグシールド KIT 6万6000円~(予価)
ヘッドサイドカバー(アルミ) 8800円

●キジマ
ブースの場所は西1ホール 1-55です