注目はストロングハイブリッドe-BOXERを初採用した「S:HEV」モデル

レイバックはF型へと移行する今回のマイナーチェンジで、
・「My Subaru Connect」にリモートハザード機能を追加
・SIドライブ制御変更
・内装仕様変更
といった改良が実施されたが、何よりのニュースはストロングハイブリッド「S:HEV」モデルの追加だ。

新型レイバック

「S:HEV」モデルは装備が充実した「Premium S:HEV EX」と、スタンダードかつ内装色や意匠をブラックとした「Premium Black S:HEV EX」の2グレードを設定。従来の1.8Lターボモデル「Limited EX」「Black Selection」と合わせて4グレード展開となった。

新型レイバック

デザインコンセプトは「冷たさ」「硬質感」の【凛】と「温かみ」「柔らかさ」の【包】。レヴォーグが持つ「スポーティさと先進性」である【凛】とレイバックならではの「ゆとりとおおらかさ」である【包】を組み合わせる。

新型レイバック

エクステリアでは【凛】の割合をやや高めながら、豊かで包み込まれるような現行車の雰囲気を活かしつつ、よりスポーティで、若々しく大胆な方向に進化。 インテリアでは【包】の割合を高めて、よりリラックスできる居心地のよい空間に仕上げているという。

新型レイバック「Premium S:HEV EX」のタンカラーインテリア。

このコンセプトをもとに、フロントまわりはヘッドランプからシームレスにグリルにつながる形状として「スポーティさ」を際立たせ、横方向に広がるデザインのバンパーも組み合わせることで「豊かさ」も表現。インテークダクトの無くなったボンネットは高さを抑えたスリーク(滑らか)で洗練されたシルエットにより「上質感」と「先進感」が表現されている。

新型レイバック

インテリアでは乗り込んだ瞬間から「上質な空間」を感じれるよう本革シートを標準装備。「Premium S:HEV EX」はタンカラーのナッパレザーを採用しており、S:HEVモデルの上質さを表すアイコニックな仕立てとなっている。

新型レイバック「Premium S:HEV EX」のタンカラーインテリア。
ナッパレザー(タンカラー)のフロントシート。
ナッパレザー(タンカラー)のリヤシート。

パワートレインはフォレスターに搭載されて好評を博しているストロングハイブリッドシステム。FB25型2,5L水平対向4気筒DOHC直噴エンジンにEVトランスアクスルと高電圧バッテリーを組み合わせ、EVドライブモードも用意。さらに、レヴォーグ/レイバックでは未装備だった「X-MODE」がS:HEVモデルのみ追加されたのもトピックだ。

FB25型2.5L水平対向4気筒DOHC直噴エンジンにトランスアクスル(駆動用モーター/発電用モーター/動力分割機構/電子制御カップリング)と高電圧バッテリー(総電力量1.1kWh)を組み合わせる。
「X-MODE」は「NOMAL」のほか、「Snow/Dirt」と「Deep Snow/Mud」の2モード。ヒルディセントコントロールも備わる。

装備面ではS:HEV専用のものが用意される一方、1.8Lターボモデルでは標準装備とされるものがオプション扱いになっていたり、一部機能がオミットされていたりするため、グレード的な完全な上位モデルというわけでも無いようだ。

S:HEVモデルと1.8Lターボモデルの主要仕様装備の違い
(比較グレードは「Premium Black S:HEV EX」と「Black Selection」)
■次世代e-BOXER(ストロングハイブリッド)
2.5L水平対向4気筒直噴エンジン
トランスアクスル(駆動用モーター/発電用モーター/動力分割機構/電子制御カップリング)
高電圧バッテリー(総電力量1.1kWh)
EVドライブモード
■走行性能
X-MODE(2モード、ヒルディセントコントロール付)
■エクステリア
専用アルミ製フロントフード(エアインテークなし)
e-BOXERリヤオーナメント
専用18インチアルミホイール(ブラック塗装+切削光輝)
コーナリングランプ
■インテリア
パワーメーター付12.3インチフル液晶メーター
EVドライブモードスイッチ
ステアリングヒーター
ワンタッチフォールディング機能付6:4分割可倒式リヤシート(リクライニング機能なし)
※1.8Lターボは4:2:4分割可倒式(リクライニング機能あり)
■安全装備
ポストコリジョンブレーキコントロール

【メーカーオプション】
リヤシートヒーター(後席左右)※
アクセサリーコンセント(AC100V)
ハーマンカードンサウンドシステム[専用10スピーカー(フロント6+リヤ4)]※
ハンズフリーオープンパワーリヤゲート(リヤゲートロックスイッチ付)※
スマートリヤビューミラー(自動防眩機能付)※
※1.8Lターボは標準装備
ラゲッジルーム(通常時)。リヤシートは6対4分割可倒式で、リクライニング機能は無し。

残念なのはリヤシートヒーターとAC100V/1500Wのアクセサリーコンセントがメーカーオプションであることだ。リヤシートヒーターは今は標準装備化が進んでおり、アクセサリーコンセントも先だって年次改良されたフォレスターではユーザーの声に応えてS:HEVモデルに全車標準装備になっているだけに惜しい。ただし、その分、スタート価格が抑えられているとも言えるのだが……。

AC100V/1500Wアクセサリーコンセント(メーカーオプション)。

パワートレインと装備だけじゃない?意外と違う「S:HEV」のサイズ

実は「S:HEV」モデルはパワートレインをストロングハイブリッドに変更しただけでない。もちろん、インテークダクトの無いボンネットや「e-BOXER」オーナメントなどのエクステリアの違いはあるが、ボディサイズなどのディメンジョンでも1.8Lターボモデルと異なっている(装着タイヤの違いによるものもあるが)。

モデルレイバック
S:HEV
レイバック
1.8Lターボ
レヴォーグ
1.8Lターボ
クロストレック
Limited
全長4735mm(-35mm)4770mm4755mm4480mm
全高(アンテナ含む)1550mm(-20mm)1570mm1500mm1575mm
全幅(アンテナ含む)1820mm1820mm1795mm1800mm
ホイールベース2675mm(+5mm)2670mm2670mm2670mm
トレッド(前)1555mm(-5mm)1560mm1550mm1560mm
トレッド(後)1575mm(+5mm)1570mm1545mm1570mm
最低地上高180mm(-20mm)200mm145mm200mm
最小回転半径5.5m(+1.0m)5.4m5.5mm5.4m
ルーフレール未装着車

上記の表にあるように、全長は短く全高も低く抑えられている。1550mmは立体駐車場への入場が可能な高さで、短縮された全長(前後オーバーハング)と合わせて都市部での取り回しが向上しているはずだ。

新型レイバック
新型レイバック
新型レイバック

一方で、最低地上高も-20mmの180mmとされており、悪路走破を前提とした200mmより低くしているのはスバルSUVとしては珍しく、S:HEVモデルは都市型SUVとしてのキャラクターがより強くなっているようだ。とはいえ、アプローチアングル16.8度(+0.3度)、デパーチャーアングル20.9度(-1.2度)、ランプブレークオーバーアングル17.3度(-2.0度)は確保されている。

レイバックS:HEVの悪路走破性指標

3つのスタイルパッケージ

新型レイバック「S:HEV」モデルには標準仕様に加え、3つのスタイルが提案されている。いずれも専用のエクステリアアイテムを装着することにより、それぞれ異なるキャラクターへと変身する。

■プレミアムアーバンパッケージ
レイバックのコンセプトである「都市型SUV」をさらにプレミアムに深化させたスタイル。

レイバック「プレミアムアーバンパッケージ」

■アクティブスタイルパッケージ
よりSUVらしいアクティブさを強調するスタイル。

レイバック「アクティブスタイルパッケージ」

■STIエアロパッケージ
エアロパーツを始めとしたSTIパーツでよりスポーティな雰囲気を演出するスタイル。

レイバック「STIエアロパッケージ」

また、ノーマルと異なるメッシュタイプのフロントグリルや、フロントグリルに収まるLEDアクセサリーライナー、光るLEDエンブレムもディーラーオプションとして用意される。

メッシュタイプフロントグリル+LEDライナー+LEDエンブレム(「プレミアムアーバンパッケージ」装着車)

他にもエクステリアではフローティングタイプのループスポイラーやブラック塗装+切削光輝の18インチアルミホイールやSTIパフォーマンスホイール、STIゲートサイドフィンなどが装着可能。パフォーマンスパーツではe-BOXER専用となるSTIパフォーマンスマフラーも用意される。

ブラック塗装+切削光輝18インチアルミホイール(「プレミアムアーバンパッケージ」装着車)

また、ユーティリティ面ではスバル車としてはお馴染みのアイテムとして、カーゴマット、カーゴマットトレー、オールウェザーカーゴカバーも用意されており、ラゲッジルームの使い勝手をアップさせる。

カーゴマットトレー(「アクティブスタイルパッケージ装着車」)は荷物の整理や出し入れを容易にするほか、防汚効果と掃除のしやすさにも貢献。バンパーにはカーゴステップパネルも装着。
カーゴマットトレー(「アクティブスタイルパッケージ装着車」)。フロアだけでなくリヤシート背面まで装着されるので、拡大時にもラゲッジルーム全体が覆われる。

気になる価格は……?

モデルチェンジやニューモデル登場時にはよくあることではあるが、正式発表まではあるもののすでにディーラーなどでは商談がスタートしており、購入を検討するユーザーには価格が提示されているようだ。それによると上級グレードの「Premium S:HEV EX」が1.8Lターボモデルの上級グレード「Limited EX」+40万円程度、「Premium S:HEV EX」に対して一部装備がメーカーオプション扱いになる「Premium Black S:HEV EX」が+10万円程度らしい。

ストロングハイブリッドモデルの装備差。「MOP」はメーカーオプション。

今回のマイナーチェンジでF型となったレイバックの標準グレード「Limited EX」(1.8Lターボ)は405万9000円とのことなので、ストロングハイブリッドモデルは「Premium Black S:HEV EX」が約416万円、「Premium S:HEV EX」が約446万円あたりといずれも400万円台前半に収まると予想される。

新型レイバックのブラックインテリア(「STIエアロパッケージ」装着車)
新型レイバックのブラックインテリア(「STIエアロパッケージ」装着車)
新型レイバックのブラックインテリア(「STIエアロパッケージ」装着車)

これは同じストロングハイブリッドモデルとしては、フォレスター「Premium S:HEV EX」の464万2000円はもちろん「X-BREAK S:HEV EX」の452万1000円よりも安いことになる。また、クロストレック「Premium S:HEV EX」の405万3500円とも近く、スバルのストロングハイブリッドSUVとしてはかなりお買い得な設定と言えるだろう。

車名グレード価格
レイバックLimited EX(1.8Lターボ)405万9000円
Premium S:HEV EX446万円(※)
Premium Black S:HEV EX416万円(※)
フォレスターPremium S:HEV EX464万2000円
X-BREAK S:HEV EX452万1000円
クロストレックPremium S:HEV EX405万3500円
(※)レイバックS:HEVの価格は編集部調べによる予想価格

同時にマイナーチェンジは発表されたレヴォーグにはストロングハイブリッドは設定されなかった(遅かれ早かれ追加されるにしても)。となると、SUVクロスオーバーではあるもののストロングハイブリッドのステーションワゴンが”今”欲しいなら、レイバックS:HEVということになる。現状では確定情報の無いレヴォーグS:HEVを待つか、悩ましいところではある。

レイバック「プレミアムアーバンパッケージ」

今回はティザーの公開と編集部調べによる情報だけに、未だ詳細が明らかでない部分も多い。正式発表は7月予定とのことだが、続報に期待したい。