2026年5月のミニバン販売台数トップ10

| 順位 | メーカー・モデル | 販売台数 | 前年比 |
| 1位 | トヨタ・シエンタ | 9,314台 | 125.6% |
| 2位 | トヨタ・ルーミー | 8,381台 | 104.3% |
| 3位 | ホンダ・フリード | 6,622台 | 98.5% |
| 4位 | トヨタ・アルファード | 6,454台 | 121.2% |
| 5位 | トヨタ・ヴォクシー | 5,985台 | 104.3% |
| 6位 | トヨタ・ノア | 5,912台 | 104.3% |
| 7位 | ホンダ・ステップワゴン | 4,686台 | 101% |
| 8位 | スズキ・ソリオ | 4,271台 | 104.6% |
| 9位 | 日産・セレナ | 4,184台 | 87.7% |
| 10位 | 三菱・デリカD:5 | 2,662台 | 144% |
シエンタが首位、コンパクト系ミニバンが上位に
2026年5月のミニバン系モデルでは、トヨタ・シエンタが9,314台を販売し、トップとなった。前年比は125.6%で、前年同月を大きく上回っている。
シエンタは、扱いやすいボディサイズと3列シートの実用性を両立したコンパクトミニバンである。大きすぎないサイズ感ながら、家族で使いやすい室内空間を備えており、日常使いから送迎、買い物、レジャーまで幅広く対応しやすい点が支持されていると考えられる。
2位にはトヨタ・ルーミーが入った。販売台数は8,381台、前年比は104.3%となっている。ルーミーはコンパクトトールワゴンとして扱われることもあるが、背の高いボディやスライドドア、広い室内空間を備えており、ミニバン的な使い方ができるモデルとして人気が高い。
3位はホンダ・フリードで、販売台数は6,622台だった。前年比は98.5%と前年同月をわずかに下回ったものの、コンパクトミニバン市場では引き続き高い存在感を示している。
トヨタの3列シートミニバンも堅調
4位にはトヨタ・アルファードが入った。販売台数は6,454台、前年比は121.2%と堅調に伸びている。
アルファードは、高級ミニバンとしてのブランド力が強く、広い室内空間や快適性、上質感を求めるユーザーに支持されているモデルである。ファミリーカーでありながら、移動時間の快適性や所有満足度を重視する層にも選ばれているといえる。
5位はトヨタ・ヴォクシーで、販売台数は5,985台。6位にはトヨタ・ノアが5,912台で続いた。両モデルはいずれも前年比104.3%となっており、前年同月を上回っている。
アルファード、ヴォクシー、ノアはいずれも3列シートミニバンとして、ファミリー層を中心に安定した需要がある。広い室内空間やスライドドア、荷室の使い勝手など、日常生活に直結する機能が評価されていると考えられる。
定番ミニバン勢も安定した販売を維持
7位にはホンダ・ステップワゴンが入った。販売台数は4,686台、前年比は101%で、前年同月をわずかに上回った。
8位はスズキ・ソリオで、販売台数は4,271台、前年比は104.6%だった。ソリオもルーミーと同様に、コンパクトトールワゴンとして扱われることが多いが、スライドドアや広い室内空間を備え、ミニバンに近い使い方ができるモデルである。
9位は日産・セレナで、販売台数は4,184台、前年比は87.7%となった。前年同月を下回ったものの、ミドルクラスミニバンとして一定の販売台数を維持している。
10位には三菱・デリカD:5が入った。販売台数は2,662台、前年比は144%と大きく伸びている。
その背景には、2026年1月に発売された大幅改良モデルの効果があるとみられる。今回の改良では、外観デザインの刷新に加え、8インチカラー液晶メーターの採用、インテリアの質感向上、三菱独自の四輪制御技術「S-AWC」の搭載、安全・運転支援機能の強化などが行われた。
デリカD:5は、ミニバンの実用性にSUV的な走破性を組み合わせた独自性の高いモデルである。アウトドア志向の高まりとも相性がよく、既存ファンに加えて、ライフスタイルに合うミニバンを求めるユーザーにも訴求していると考えられる。
ミニバン市場は「実用性+個性」で選ばれる時代に
2026年5月のランキングを見ると、ミニバン市場では単に「人が多く乗れる車」だけが選ばれているわけではないことがわかる。
シエンタやフリードのようなコンパクトミニバンは、扱いやすいサイズ感と3列シートの実用性を両立している。ルーミーやソリオのようなコンパクトトールワゴンも、スライドドアや広い室内空間を備えることで、日常使いのしやすさを重視するユーザーに支持されている。
一方で、アルファードのように快適性や上質感を重視したモデル、デリカD:5のようにアウトドアや悪路走行まで視野に入れたモデルも存在感を示している。ミニバンに求められる価値は、家族で使いやすいことに加え、所有満足度やライフスタイルとの相性にも広がっているといえる。
今後のミニバン市場では、シエンタやフリードのような日常使いに強いコンパクト系モデルが引き続き中心となる一方で、アルファードやデリカD:5のように明確な個性を持つモデルの動向も注目される。実用性だけでなく、どのような使い方をしたいかまで含めて選ばれる傾向は、今後さらに強まっていきそうだ。