BMWのSUVラインアップは、X1からX7まで幅広く展開されているが、その多くはオンロード性能を重視したクロスオーバーSUVである。ラダーフレームを採用するような本格オフローダーはこれまでラインアップされてこなかった。

BMW 新型オフローダー 予想CG

しかし近年、高級オフローダー市場は世界的に拡大している。メルセデス・ベンツGクラスは高いブランド力と悪路走破性能を武器に人気を維持し、ランドローバー・ディフェンダーも販売を伸ばしている。さらに、トヨタ・ランドクルーザーやレクサスGXなど、本格4WDへの需要も高まっており、BMWも新たな市場への参入を検討しているとみられる。

BMW 新型オフローダー 予想CG

提携デザイナーのNikita Chuicko氏が制作した予想CGでは、BMWの象徴であるキドニーグリルを縦方向に強調しつつ、最新のノイエクラッセデザインを融合。ブラックパネルを組み合わせたフロントフェイスや大型アンダーガード、高いアプローチアングルなど、本格オフローダーらしいディテールが盛り込まれている。

また、赤いリカバリーフックやスチールバンパー風デザインは、メルセデス・ベンツGクラス4×4²やランドローバー・ディフェンダーOCTAを彷彿とさせる仕上がりとなっている。

ランドローバー ディフェンダーOCTA

サイドビューは、現行Xシリーズとは一線を画すスクエアなシルエットを採用。立ったフロントウインドウや長いルーフライン、大きなガラスエリア、垂直に近いリアゲートによって、優れた積載性と視界を確保した実用的なパッケージングが表現されている。

パワートレインは当初、BEV専用モデルとして計画されていたとも伝えられるが、市場動向の変化を受け、現在はハイブリッドモデルとBEVを併売する案が有力視されている。

BMW XM

生産はBMW最大のSUV生産拠点である米国サウスカロライナ州スパルタンバーグ工場で、2028年頃に開始されるとの見方が強い。

実現すれば、BMW初の本格クロスカントリー4WDとなり、Gクラスやディフェンダーに真っ向から挑むモデルとなる。オンロード性能を磨き続けてきたBMWが、新たなブランド価値として悪路走破性能をどう表現するのか。その動向に注目したい。