PIRELLI ICE ZERO ASIMMETRICO 2

日本の冬に対応する新世代ウインタータイヤ

コンパクトカーからセダン、ミニバン、SUVまで幅広い車種に対応する高性能スタッドレスタイヤ「ICE ZERO ASIMMETRICO 2」(アイス ゼロ アシンメトリコ 2)。その開発にあたっては、日本の冬季における多様な路面環境を想定したという。具体的には凍結路面や積雪路面に加え、雨や雪解けによるウエット路面にも対応し、安全性やコントロール性能だけでなく、「走る楽しさ」も重視したウインタータイヤとして開発された。

新型では、前モデルから特に氷上性能を大きく進化させたという。国際基準に基づく「アイス グリップ シンボル」の表示要件も満たし、ピレリによると氷上でのブレーキング性能は従来品比4.5%、コーナリング性能は6%向上したという。なお、ウエット路面での制動性能も従来品比6%向上している。

さらに、新形状の3Dサイプ(トレッド面に設けられた細かな切れ込み)を採用することでトレッドブロックの剛性を高め、氷上とウエット路面の双方で接地性が向上した。主溝を4本に増やすことで排水性能も強化し、深い水たまりでも高い耐ハイドロプレーニング性能を発揮するとともに、均等な接地圧によって氷上性能の向上にもつなげている。

サイプ効率の向上によって雪上でのトラクション性能も高められており、厳しい積雪条件で一定の性能を満たした冬用タイヤであることを示す国際認証「3PMSF(スリーピーク・マウンテン・スノーフレーク)」も取得。国内販売に必要な性能要件も満たしている。

摩耗しても続く氷上性能を追求

「ICE ZERO ASIMMETRICO 2(アイス ゼロ アシンメトリコ 2)」は、開発にAIを活用し、新開発のデュアルコンパウンドを採用した。
「ICE ZERO ASIMMETRICO 2(アイス ゼロ アシンメトリコ 2)」は、開発にAIを活用し、新開発のデュアルコンパウンドを採用した。

ICE ZERO ASIMMETRICO 2の開発に際しては、新品時だけでなく、タイヤ寿命の終盤まで高い氷上性能を維持することにも重点が置かれた。新設計のトレッドデザインを採用し、摩耗が進んでもサイプを多く維持できる構造とした。冬タイヤとしての使用限度まで、安定した氷上性能を発揮できる設計が施されている。トレッド内のサイプ維持率は、従来品から11%向上しているという。

さらに、新開発のデュアルコンパウンド構造を採用。表層にはバイオ由来オイルを配合した新コンパウンドを使用することで、極低温でも柔軟性を維持でき、氷雪路で高いグリップ性能を発揮する。一方、下層には剛性の高いコンパウンドを配置することで、摩耗が進んでもトレッド剛性を維持し、さまざまな路面状況におけるハンドリング性能の安定化を図っている。

快適性にも配慮し、トレッドブロック配置と溝位相の最適化によってロードノイズを低減した。静粛性を高めることで、冬季ドライブの快適性向上も図られている。16インチから21インチまで全48サイズを用意し、コンパクトカーから大型SUVまで幅広い車種をカバーする。価格はオープンプライス。

ICE ZERO ASIMMETRICO 2は日本の冬に求められる基本性能を磨き上げるだけでなく、その性能をタイヤライフ全体で維持することを目指した点が特徴である。AIを活用した開発技術や新開発デュアルコンパウンドを採用することで、安全性、操縦性、耐久性、快適性をバランス良く高めた新世代スタッドレスタイヤとして、冬季ドライブの多様なニーズに応える製品となりそうだ。

スタッドレスを選ぶポイントは雪道でのグリップ力に舗装路での運動性能と快適性だ。それらすべてを高いレベルで満足させる最新スタッドレスタイヤを雪道で試してみた。

スノードライブの力強い味方「ピレリ・アイス・ゼロ・アシンメトリコ」の実力を試乗して確かめた

スタッドレスを選ぶポイントは雪道でのグリップ力に舗装路での運動性能と快適性だ。それらすべてを高いレベルで満足させる最新スタッドレスタイヤを雪道で試してみた。(GENROQ 2025年2月号より転載・再構成)