「この勝利は私たちにとって、とても大きな意味があります。最後まで全力を尽くし続けます」(グラッシ選手)

雨が降るなかの決勝。ブラジル出身ドライバーのルーカス・ディ・グラッシ選手は、19番グリッドからスタートした。

雨が上がることに賭け、ルーカス選手はドライのセットアップで出走し、下位集団でエネルギーを温存。トラックが乾くにつれて、良いペースを見せ始める。15番手を走行中、遅めのアタックモードを使用。フィールドを駆け抜け、3番手までポジションをあげた。

そしてフルコースイエローが明けたタイミングで2回目のアタックモードを使用。ヘアピンでジョエル・エリクソン選手(エンヴィジョン・レーシング)をかわし、最終ラップの第1コーナーでジャン=エリック・ベルニュ選手(シトロエン・レーシング)をアウトサイドからかわし、最初にチェッカーフラッグを受けた。

チームメイトのゼイン・マロニー選手は、予選で良いペースを見せ、決勝レースは8番グリッドからスタートしたが、レース終盤、サスペンションのトラブルに見舞われ、メインストレートで停止。フルコースイエローを発生させてしまった。

レース後、両ドライバーはこのようコメント。

ルーカス・ディ・グラッシ選手
「最高の日となりました。とても厳しいレースで、19番グリッドからのスタートでしたが、チームにとっての初勝利を達成することができました。半分はレインコンディション、半分はドライコンディションという難しいレースで、何度ももうダメかと思った瞬間がありました。それでも信じ続け、最後までプッシュし続け、最終ラップでトップに立ち、優勝することができました。応援してくれたファンのみなさん、そしてチームのみんな、本当にありがとう。この勝利は私たちにとって、とても大きな意味があります。最後まで全力を尽くし続けます」

ゼイン・マロニー選手
「今朝はとても良いスタートを切ることができました。チームの努力のかいもあって予選では9番手を獲得。決勝レースは8番グリッドからスタートすることができました。レース序盤は悪くなく、いくつかポジションを上げて、エネルギーもかなり効率よく使え、マシンの感触も良かったのです。コースは渇きはじめ、ドライタイヤに賭けた人たちはうまくいって、どんどん順位を上げていきました。それでも、私たちはエネルギー消費やタイヤ温存の面で良い感じで、レース終盤にかけて攻められる状態でした。しかし、残念なことにサスペンションの故障でリタイアとなってしまい、本当に悔しかったです。それでも、この週末全体で見れば、各セッションで上位にいることができましたし、パフォーマンスを最大化できたことは誇れると考えています。次は東京E-Prix、ヤマハ発動機のホームレースを楽しみにしています」

そして、ローラ・ヤマハABTフォーミュラEチームのマーク・プレストン代表はこう述べている。
「今日はチーム全員を本当に誇りに思います。ここ上海でローラ・ヤマハABTフォーミュラEチームにとって初めての勝利を手にできたことは、チームにとって素晴らしい瞬間であり、全員が積み重ねてきた努力の結果です。ゼインは、グループ予選の300kWモードで力強いペースを見せました。惜しくもデュエル進出には届きませんでしたが、決勝レースの8番グリッドを獲得。決勝レースでは、残念ながらサスペンションの故障でリタイアとなってしまいました。ルーカスは、チームの大胆な戦略によりドライのセットアップでスタートし、素晴らしいレース運びを見せ、見事に表彰台の中央に立ちました。この勢いを3週間後の東京E-Prixにつなげ、ヤマハ発動機のホームレースで素晴らしい結果を出せることを期待しています」

次戦の東京E-Prixは、7月25日・26日に東京・有明で開催される。

ヤマハ発動機公式サイト「フォーミュラEチャレンジ」