名残を惜しみつつ最後のドラッグレースを堪能!

東日本唯一のシリーズ戦開催コースとして親しまれてきた、モビリティリゾートもてぎのオーバルコース。ストレートが短いため、競技距離は300m(一部クラスは200m)で行われるが、長年にわたって「もてぎシュートアウト」をはじめ、数々の名勝負を生み出してきた。しかし、設備改修に伴い、今回が同コースで開催される最後のドラッグレースとなった。歴史ある舞台を彩った注目マシンたちを振り返っていこう。

L28改3.1Lツインターボを搭載した750馬力ローレル(MTブローにてリタイア)

亡くなった知人から受け継いだフルチューンのC31ローレルで、「最後のもてぎを楽しもう」とエントリーした松本さん。しかし、「朝イチの走行で、心配していた通りミッションが砕け散りました(笑)」と、残念ながら走行は早々に終了してしまった。

エンジンルーム内のレイアウトは当時の雰囲気を残しつつ、制御系はMoTeC M800へとアップデート。TD06-20Gタービンを2基搭載し、ブースト圧1.2キロで750psを発揮する。足まわりやシャシーには当時の仕様が色濃く残されており、その乗り味はかなりのジャジャ馬とのこと。

デュアルインジェクター仕様のSKスポーツ製インジェクションキットが目を引くエンジンルーム。ターンフローヘッドを採用しているため、インマニの下側にTD06タービン2基をレイアウトする。

7年ぶりに復活したランサーEXターボ(12秒933)

「娘に乗ってもらおうと思って眠らせていたランサーEXターボを復活させたんですが、今回は来られなくて……。それでも最後のもてぎで走らせたかったので、昔からのクルマ仲間にステアリングを託しました」と話すのは、オーナーの黒尾丸さん。この日は自身もRX-7で参加していた。レビックによる燃調制御など、チューニング内容は当時のままだが、コンディションは良好。久々の復活走行を存分に楽しんでいた。

1/4DINサイズのレビックⅢは、時代を感じさせる追加インジェクターコントローラー。一方、ブーストコントローラーは比較的新しいHKS EVC-Sへと変更されていた。

走る楽しさに目覚めたGK5フィット(14秒033)

もともとはドレスアップイベントを楽しむホンダユーザーだった荻窪さん。しかし、インプレッサに乗る弟の影響でブラックラインへ通うようになり、エンジンチューンや走りの世界にも興味を持つようになった。エンジンチューンをきっかけにドラッグレースにも参戦し、今では走ることそのものがすっかり楽しくなったという。将来的にはフルコン制御とターボ化を目指しているが、直噴エンジンならではのハードルもあり、現在は構想を温めている段階だ。

泥だらけがトレードマーク!? ミニキャブで初ドラッグ(19秒498)

先に紹介したランサーEXターボのオーナーと一緒に参加した辻さん。愛車は「半分ウケ狙い」というミニキャブトラックで、作業車らしい雰囲気を演出するため、あえて洗車せず、泥だらけの状態をキープしているという。この日は初めてのドラッグレースながら20秒切りを達成し、大満足。荷台のあおりを取り外しているものの、それ以外はほぼノーマル仕様だ。

●取材イベント:MOTEGI STREET SHOOTOUT 2026

「さよなら、もてぎオーバル!」最後のドラッグレースを盛り上げた個性派チューンドたち[Part.1]

東日本のドラッグレースシーンを支えてきたモビリティリゾートもてぎ・オーバルコース。ストレート長の関係から競技距離は1000ft(約300m、一部クラスは200m)で争われるが、多くの名勝負を生んできた。設備改修に伴い今回が最後のドラッグレース開催となり、全国から集まった参加者たちは名残を惜しみながら最後の走りを満喫。歴史ある舞台を彩った注目マシンたちを紹介する。