ホンダ純正パーツを駆使してZ50Aをカフェレーサー化

4Lモンキーの燃料タンクと、車体に合わせて短く加工したドリーム50純正シートを組み合わせる。小柄なZ50Aをカフェレーサーらしいシルエットに仕立てた。

赤いモンキーが製作されたのは20数年前。当時存在したカスタムショップ「コスモ2輪企画」が、ホンダ純正部品を中心に作り上げた一台だ。ベースはリジッド時代のモンキーZ50A。4Lモンキーの燃料タンクにドリーム50純正シートを組み合わせ、カフェレーサー風のスタイルへと変身させている。

もちろん、単純にパーツを載せただけではない。ドリーム50のシートはZ50Aの小さな車体に合わせて短く加工。製作当時はドリーム50純正メーターや電装系も移植され、ワイヤーハーネスまでドリーム50用が使われていたという。異なる車種の純正部品を組み合わせながら、全体をひとつのスタイルとして成立させたのが面白い。

そして、この赤い車両を見て「同じようなマシンが欲しい」とオーダーされて誕生したのがシルバーのZ50A。こちらもドリーム50のハーネスなどを使った12V仕様とされ、2台には共通するコンセプトが感じられる。

20数年の時を経て2台揃って現オーナーのもとへ

リジッド時代のモンキーZ50Aをベースに、カフェレーサー風のスタイルへ。シルバーを基調とした外装とブラックのシートが落ち着いた雰囲気を作り出す。

この2台がさらに興味深いのは、製作された当時の姿がそのまま残っているわけではないこと。コスモ2輪企画の閉店後は所在不明となり、現在のオーナーである銘菓めいかさんが偶然発見して2台とも入手したという。

赤い車両のエンジンは、製作当初はCD90純正シリンダーをベースにボーリング加工し、ホンダ純正φ48mmピストンを組み合わせた仕様だった。冷却性を考慮してCL70のヘッドも使用していたという。ただし、現在は各カバー類など当時の記事と異なる部分も確認でき、入手までの間に仕様変更された可能性が高い。

シルバーも同様で、製作時から現在までにどのような変更が加えられたのか、すべてを追うことはできない。それでも20数年前に同じショップから生まれた兄弟車が、長い年月を経て再び同じオーナーのもとに揃ったという事実だけでも十分にドラマチック。カスタムそのものだけでなく、車両が歩んできた時間まで楽しめる2台なのだ。

ディテールチェック

Z50A【赤】

エンジンは製作当初、CD90純正シリンダーをボーリングし、φ48mmピストンを組み合わせて排気量を拡大。現在は各カバー類など、当時から変更されたとみられる部分もある。
スミス製タコメーターをセットしたステム周りには、カットしたジャズ純正ハンドルを装着。低く構えたポジションがカフェレーサーらしさを強調する。
乗りもの館製ホイールとマキシム製マフラーを装着。小径ホイールのZ50Aらしさを残しながら、足周りと排気系にも手が加えられている。
シフトペダルも当時物の社外品とのこと。ただしメーカーや製品名などの詳細は不明で、長い年月を経た車両ならではの謎を残すディテールだ。

ディテールチェック

Z50A【シルバー】

左クランクケースにはホンダ純正リコイルスターターを追加装備。スターターロープを引いてエンジンを始動するという、個性的な機構を備える。
タコメーターはハーネスごとドリーム50純正を移植。スピードメーターにはエイプ純正品を組み合わせている。

撮影したのはこのEVENT!

「第13回 モンキーミーティングin 多摩」
■日時:2022年4月24日
■開催地:東京サマーランド 第2駐車場(東京都あきる野市)

コロナ禍により中止を余儀なくされていたモンキーミーティングが2022年4月24日、3年ぶりに開催された。多摩テックでスタートし、長い歴史を持つモンキーミーティングは、どこよりもディープなモンキーマニアが集まるイベントとしても有名。開催を待ち焦がれていたファンたちが会場に大挙し大賑わいとなった。


【モトチャンプ】