ロングシートやキャブトンタイプのマフラーなど、シルエットを大きく変える部分を中心にカスタム。エンジンは耐久性を重視してノーマルをキープしている。

タイカブの素性を活かしてストリートスタイルに

かなりカスタムされたカブに見えるものの、実は意外なほどコストをかけずに仕上げられている。その理由のひとつが、ベース車がタイカブのスーパーカブ100であること。もともとフロントにはテレスコピックフォークが採用されているため、その素性を活かすだけでも一般的なカブとはひと味違った雰囲気を作りやすい。

純正のヘッドライトカウルを取り外してバーハンドル化し、小ぶりなベーツタイプのヘッドライトと小型メーターを装着。さらにフェンダーレス化して前後に太いブロックタイヤを履かせることで、シンプルながらワイルドなストリートスタイルを完成させている。大掛かりな作り込みに頼らず、ポイントを押さえた変更で印象を大きく変えているのが特徴だ。

太いGP-1とグラフィックでWILD&CUTE!

フェンダーレス化して前後に3.00サイズのIRC製GP-1を装着。ブロックパターンと太さが強調され、手軽な変更ながら足元のイメージを大きく変えている。

前後タイヤには3.00サイズのIRC製GP-1をチョイス。フェンダーレス化された車体との組み合わせによってタイヤの存在感が際立ち、ノーマルとはまったく異なるタフな足元を作り出している。一方で、ボディそのものはカブらしさを色濃く残しており、ワイルド一辺倒になっていないのも面白い。

オーナーが特にこだわったのがカラーリングと各部のグラフィック。アメリカンテイストを意識したステッカーをボディ各部に配置し、大きなレッグシールドにも大胆に取り入れている。カブカスタムでは取り外されることも多いレッグシールドをあえて残し、それ自体をドレスアップのキャンバスとして活用。グリーン×ホワイトの車体色も相まって、“WILD&CUTE”という言葉がよく似合う一台に仕上がった。

エンジンはノーマル! 10年楽しめる“やりすぎない”カスタム

ルックスに大きく影響するロングシートやキャブトンタイプのマフラーは装着しているものの、それ以外はノーマルの部分も多い。なかでもエンジンは、耐久性を重視してノーマルのまま。速さやスペックを追い求めるのではなく、長く気軽に乗れることを優先した仕様だ。

カスタムというと交換したパーツの数や大掛かりな加工に目が行きがちだが、このスーパーカブ100はその逆。ベース車が持つ特徴を理解し、必要なところだけに手を加えることでしっかり個性を出している。オーナーが10年乗り続けても飽きないという事実も、このスタイルの完成度を物語っている。センス次第で大きく化けるタイカブの魅力をストレートに見せてくれる好例だ。

撮影したのはこのEVENT!

「奈良カブミーティングVol.12」
■日時:2022年5月1日(日)
■開催地:唐子・鑓遺跡史跡公園(奈良県)

こちらの車両は日本一参加者が集うカブイベント「奈良カブミーティング」で撮影されたもの。詳細はこちらのSNS(奈良カブ)をチェック!


【モトチャンプ】