
CRFラリーをイメージして外装を徹底的に作り込む
四輪のWRC好きで、かつてはフルチューンのレプリカ仕様で走り回っていたという百太郎さん。クロスカブ110を手に入れた頃、YouTubeでスーパーカブ1億台記念レースを目にし、そこで走っていたレプソルカラーのカブに刺激を受けた。「それならCRFラリーカラーのカブを作ろう」と、外装のカスタムがスタートした。

グラフィックは単に既製ステッカーを貼っただけではない。HRCロゴなど一部を除き、フェンダーをはじめ各部の形状に合わせてサイズを決め、約2か月をかけてデザイン。さらに仕上げにはクリアを吹き、耐候性にも配慮している。レッグシールド裏の「CUB」ロゴも、見る角度を考えてレイアウトするなど細部まで抜かりなし。CRFラリーのイメージをクロスカブの車体に落とし込んでいる。
124cc化にハイカム&ビッグスロットルで走りも強化
外装を作り込む一方、林道の楽しさにも目覚めたことで走りのカスタムも進行。エンジンは124cc化され、さらにキタコ製ハイカムとビッグスロットルを組み合わせてパワーアップを図っている。見た目だけをラリー風に仕立てるのではなく、実際に走って楽しむための中身もしっかり手が入っているのだ。

足周りや操作系にも手を加え、幅の広いZETA製COMPハンドルバーを装着。変更に伴って干渉するメーターは前方へ移設している。さらに足元には排泥性に優れるDRC製ワイドフットペグを投入。オフロードでマシンをホールドしやすくするなど、林道での扱いやすさを意識したパーツ選びが特徴だ。
見た目と機能を両立した“走れるレプリカ”
大きなウインドスクリーンやハンドガード、トップケースなども備わり、ツーリングマシンとしての実用性も確保。CRFラリーをイメージしたカラーリングと相まって、小排気量のアドベンチャーモデルを思わせるスタイルを作り上げている。
しかも完成がゴールではない。取材時には今後、リヤタイヤの16インチ化など、さらなるアップデートも構想していたという。レプリカとして眺めて楽しむだけでなく、林道を実際に走りながら自分好みに進化させていく。百太郎さんのクロスカブ110は、まさに「見た目も中身もスゴイ」一台なのだ。
ディテールチェック


※こちらの記事はモトチャンプ2022年7月号に掲載されたものを加筆修正しています。