ニュルブルクリンクでスクープ班が捉えたのは、BMW史上最大の3列シートSUV、『X7』次期型のテスト車両だ。

BMW X7次期型 プロトタイプ スパイショット

このテスト車両は巨大な体躯からは想像もつかない怒涛の走りを披露している。

ひと目でわかるのは、これがEV(電気自動車)ではなく「純ガソリンのモンスターマシン」であるということだ。BMWはX7の電動化を否定しているわけではないし、むしろ将来的にEV版が登場するのはほぼ確実視されている。だが、「今回の主役」は“それ”ではない。

BMW X7次期型 プロトタイプ スパイショット

スクープ写真で捉えられたテスト車両のリヤバンパーから力強く突き出た4本出しの巨大テールパイプは、まるで「内燃機関の咆哮」を予感させる存在感だ(※排出ガス試験用の可能性が高い)。もちろん市販版にこのパイプがそのまま付くわけではないだろうが、ボンネットの下に秘められたポテンシャルを物語るには十分だ。

パワートレインには、伝統の4.4L V8ツインターボエンジンが継続投入される見込みで、グレードは“M60”や“M70”、さらには最高峰のハイパフォーマンスモデルとして“アルピナ(Alpina)M100”が用意されるとの噂もある。

今回のプロトタイプは偽装が施されてはいるものの、全体のシルエットはクッキリと浮かび上がっている。前後ライト類は開発用の暫定パーツだが、リヤはiX5のようなシャープな横長LEDストリップ、フロントは現行デザインを洗練させたスタイルになるものと見られる。

フロントグリルは一見すると従来型(上部閉塞タイプ)だが、最新の7シリーズセダンのような迫力あるフロントフェイスに追従しつつ、新しいアクセントライトや洗練されたバンパーが採用されるはずだ。

サイドに目を向けると、エアロダイナミクスを追求した新型フラッシュタイプのドアハンドル(電動開閉式の可能性あり)や、一新されたサイドスカート、そして背が高くシェイプされたグリーンハウスが目につく。単なる微小なマイナーチェンジ(リスキン)にとどまらない、本格的な次世代モデルへの進化を感じさせる部分だ。

さらにスクープ情報によれば、室内には7シリーズに採用されている“31.3インチ・シネマスクリーン”や、ラグジュアリーなツートンボディカラーといった最高級の装備が惜しみなく導入されるという。

■なぜ新型X7の進化が重要なのか?

X7はBMWのSUVラインナップにおける絶対的なフラッグシップだ。しかし今、ライバルであるアウディが待望の3列シート大型SUV、Q9の投入を計画しており、メルセデス・ベンツ GLSも含めたかつてない激戦が予想されている。BMWが「SUVの絶対王者」としての地位を守り抜くため、この新型X7に妥協は一切許されないのだ。

注目のベールを脱ぐのは来年の予定だという。アウディQ9やメルセデスGLSを圧倒する実力を備えているのか、正式発表が待ち遠しい。