Ferrari Purosangue Handring Speciale
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Ferrari 12Cilindri

V型12気筒をフロントミッドに搭載

2026年5月、フェラーリは「プロサングエ」の実用性を維持しながら、走行パフォーマンスを進化させた「プロサングエ ハンドリング スペチアーレ(HS)」を発表。トランスアクスル・アーキテクチャーとV12フロントミドシップという基本構成は変えず、最新世代のビークルダイナミクスが導入された。

2024年5月、フェラーリは新型V12ベルリネッタ「12チリンドリ」を公開。その車名はイタリア語で「12気筒」を意味し、プロサングエと同じくフロントに6.5リッターV型12気筒自然吸気エンジンを搭載、クラシカルなロングノーズ&ショートデッキスタイルが与えられた。

プロサングエ HSは、12チリンドリに対して全長で240mm、ホイールベースは318mm長く、全高も297mm高い。一方、全幅は12チリンドリが148mmワイド。プロサングエがラインナップ唯一の4ドア4シーターとして十分な居住性を誇るのに対し、12チリンドリは2シータースポーツらしいアピアランスをアピールする。

フェラーリ プロサングエ ハンドリング スペチアーレ

ボディサイズ=全長4973mm×全幅2028mm×全高1589mm
ホイールベース=3018mm
車両重量=2033kg
タイヤサイズ=255/35R22(前)、315/30R23(後)

フェラーリ 12チリンドリ

ボディサイズ=全長4733mm×全幅2176mm×全高1292mm
ホイールベース=2700mm
車両重量=1560kg
タイヤサイズ=275/35R21(前)、315/35R21(後)

パワーよりもトルクを重視したV12自然吸気

プロサングエ HSは、ベースのプロサングエと同じ6.5リッターV型12気筒「F140IA」自然吸気エンジンをフロントミッドに搭載し、最高出力725PSを発揮する。12チリンドリもプロサングエと同系統の6.5リッターV型12気筒「F140HD」自然吸気が奢られるが、パワーが引き上げられ、最高出力は830PSに達する。

最大トルクに関してはプロサングエ HSが38Nm上まわり、低回転域から盛り上がる力強いトルクにより、高速巡航まで余裕を持った走行性能を手にしている。

フェラーリ プロサングエ ハンドリング スペチアーレ

エンジン形式=V型12気筒自然吸気ガソリン
排気量=6496cc
最高出力=725PS/7750rpm
最大トルク=716Nm/3000〜5750rpm
トランスミッション=8速F1 DCT
駆動方式=AWD
最高速度=310km/h
0-100km/h加速=3.3秒

フェラーリ 12チリンドリ

エンジン形式=V型12気筒自然吸気
排気量=6496cc
最高出力=830PS/9250rpm
最大トルク=678Nm/7250rpm
トランスミッション=8速F1 DCT
駆動方式=RWD
最高速度=340km/h
0-100km/h加速=2.9秒

5000万円台で並ぶ、対照的な選択肢

プロサングエは、ステアリングの奥に16インチドライバーディスプレイ、助手席側に10.25インチパッセンジャーディスプレイを配置。ハンドリング スペチアーレ専用装備として、室内に「HANDLING SPECIALE」の文字がシルバーで刻印されたカーボンファイバー製ドアシルプレートが採用された。

12チリンドリの贅を極めたコクピットは、メーターナセルに収められた15.6インチドライバーディスプレイを中心に、10.25インチセンターディスプレイ、8.8インチパッセンジャーディスプレイをレイアウト。センターコンソールの8速F1 DCT用セレクターは、マニュアルミッション用シフトゲートを思わせるデザインが導入されている。

同じ系統のV型12気筒自然吸気エンジンをフロントミッドに搭載する2台だが、4ドア4シーターのプロサングエ HSと、2ドア2シーターの12チリンドリでは明確に異なる個性を持つ。プロサングエ HSは、実用性を損なうことなく、8速F1 DCTの変速戦略や専用チューニングを施したアクティブサスペンションなどにより、ベースモデルの走行性能がさらに磨き上げられた。それでもエンジンの最高出力をはじめ、純粋なパフォーマンスではピュアスポーツの12チリンドリが圧倒する。

プロサングエ HSの日本価格は6300万円で、12チリンドリの5674万円と比較して600万円あまり高い。実用性を備えながら十分に刺激的な走りを楽しめる4シーターの利便性を取るか、圧倒的なパフォーマンスと官能的なスタイリングを取るか。フェラーリのV12を味わう上で、悩ましい選択となりそうだ。

車両本体価格

フェラーリ プロサングエ ハンドリング スペチアーレ 6300万円
フェラーリ 12チリンドリ 5674万円

新型フェラーリ プロサングエ ハンドリング スペチアーレ

フェラーリの新型「プロサングエ ハンドリング スペチアーレ」をイタリア・バロッコのテストコースで試乗

フェラーリ初の4ドア&4シーター「プロサングエ」に追加された新仕様「プロサングエ ハンドリング スペチアーレ」。アクティブサスベンションを再調整し、エンジンサウンドもより迫力を増した、最新のV12フェラーリの性能をバロッコのテストコースで試乗して確かめた。