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マツダ RX-7(2代目)1985〜1991 速いだけではスポーツカーではない「週刊モーターファン・アーカイブ/マツダ100周年特集」

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1978年登場の初代サバンナRX-7から7年。満を持して登場したのが2代目RX-7。型式からFCと呼ばれるこのモデルが、7年という歳月のすべてをスポーツカーとしてのプレゼンスに費やしてきたことを証明した。週刊モーターファン・アーカイブでは、これまでのモーターファンの懐かしい秘蔵データから毎週1台ずつ紹介していきます。今週もマツダ100周年特集!1985年に発売された、マツダ・サバンナRX-7 (2代目) を紹介します。
解説●工藤貴宏(80年代国産車のすべて より 2013年刊)

コントロール性からホイールベースを決定

 ロータリーエンジンは、世界で唯一、マツダだけが量産しているエンジンだ。ピストンではなくローターを用いて動力を発生するこの個性的なエンジンは小型軽量かつハイパワーで、スポーツカーにはうってつけである。

 マツダ・サバンナRX-7の他のスポーツカーにはない特徴は、ロータリーエンジンを搭載していることである。もしロータリーエンジンが存在しなければ、RX-7は生まれていなかっただろう。1985年に登場した2代目、FC3S型も然りである。

日本はもとよりアメリカでも大成功を収めた初代RX-7の後継モデルの開発にあたり、テーマとしたのは「ドライバーが感性で乗る領域をしっかり残したスポーツカー」だった。

単に速く、そして操縦性に優れるだけでなく「実際のスピードが遅くても、それを操るときには興奮できる心地よい緊張感があること」が、開発スタッフの間で意思統一されて開発が進められた。

プラットフォームは初代から刷新され、リヤサスペンションはマルチリンク化、エンジンも新開発の13Bターボで、高まった動力性能に対応するためにブレーキは国産車初の対抗4ピストンのアルミキャリパーを採用。パワーウェイトレシオは6.54kg/ps(「GT」)で、前後重量配分は50.5対49.5の理想的なバランス。こうして主要要素を並べるだけでも、開発陣のRX-7への情熱が伝わってくる。

インパネからドアトリムに連続性を持たせコクピットは全体の包まれ感を演出。大人のスポーツカーとしての快適性も重視。視認性に優れる大型のタコメーターをドライバーの正面に配置してスポーツムードを高めている。主マーケットは北米。左ハンドル車となるので、パーキングブレーキレバーは初代モデルと同様の配置となる。

「クルマの隅々まで五感が通いわたり、人とクルマが一体になれるコントロール性がスポーツカーの生命線」。そんな開発陣のポリシーを具現化した部分のひとつが、2430㎜に設定されたホイールベースだ。これは「ハンドルを切ったときにクルマが素直に向きを変え始めるためにはホイールベースは2400〜2500㎜程度がベスト」とのことで、それ以上に短いと直進安定性に悪影響が出るし、それ以上長いと回頭性が悪くなる。そんな理由から決定した数値である。

そして、回頭性に大きく寄与したのがロータリーエンジンだ。小型であることを生かし、フロントエンジンながら前後の車軸内にエンジンを搭載するフロントミッドシップレイアウトでノーズを軽くし、ターンインでの鋭い切り込みを実現している。

デザインは流麗かつダイナミックでありながら、車格感と品質感の向上を狙い、重厚なスタイリングに。
デビュー時のCMキャッチコピーは「NEW ADULT SPORTS」。シートデザインについてもホールド性と快適性を両立するアプローチで仕立てられた。既存のシリーズではユーザーの利便性に配慮して、狭小ながらもリヤシートを設置。

気持ちよく走れること。それが、RX-7というスポーツカーの定義なのだ。

しかし、RX-7の魅力はそれだけではない。気持ちいいだけでなく、当時としてはとてつもなく速かったのである。どこまでも吹け上がるような錯覚を覚えるロータリーエンジンは、その小ささからは信じられないほどのハイパワー。軽量ボディを生かし、サーキットでもワイディングロードでも抜群の速さだった。

FC型RX-7がFDと呼ばれる次期型にバトンタッチする直前の1991年6月、マツダはロータリーエンジン搭載のレーシングカー787Bがル・マン24時間耐久レースで総合優勝を果たした。市販車レーシングカーの直接の結びつきはないが、ロータリーへの情熱は共通。RX-7乗りにとっても大きな喜びとなる勝利だった。

搭載されたロータリー13B型エンジンは、ツインスクロールターボチャージャーを備え、空冷式インタークーラーを直上にレイアウト。このためボンネットフード上にエアスクープが設けられた。’89年に実施されたマイナーチェンジでは圧縮比のアップ、インデペンデント・ツインスクロールターボを採用するなどして205psに出力向上。

よりピュアな走りを求めた限定車「アンフィニ」が一連のシリーズに

走りのポテンシャルを高めた、特別仕様が「アンフィニ」。その人気の高さから3代目RX-7のブランド名に継承されることになった。

3つの楽しみを選択できる希少な「カブリオレ」

RE車販売20周年を記念して、'87年8月に「カブリオレ」が追加。 オ ープン/タルガ/クローズドの3態をチョイス可能。

【SPECIFICATIONS】MAZDA SAVANNA RX-7 GT-Limited

発表:1985年9月20日
全長(㎜):4310
全幅(㎜):1690
全高(㎜):1270
ホイールベース(㎜):2430
トレッド 前/後(㎜):1450/1440
車両重量(㎏):1280
エンジン種類:2ローター式ロータリーエンジン
総排気量:654×2
最高出力:185ps/6500rpm
最大トルク:25.0kgm/3500rpm
燃料タンク(ℓ):63
トランスミッション形式:5速MT
駆動方式:後輪
サスペンション前:ストラット式
サスペンション後:マルチリンク式
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
ブレーキ後:ベンチレーテッドディスク
タイヤ・サイズ:前/後 205/60R15
最小回転半径(m):4.9
モード燃費(km/ℓ):7.3(10・15モード)
価格(発売当時):303.8万円

初代RX-7の愛称はロータリー・ロケット

世界初のロータリーエンジン搭載車・コスモスポーツ、初代サバンナ(輸出名:RX-3)のDNAを受け継ぎながら、フロント・ミッドシップと呼ばれるパッケージングを編み出し、誰もが目を見張るスポーツカールックで、1978年3月に「サバンナRX-7(SA22C型)」 が誕生した。

130psのエンジンパワー 、前後重量配分は 2名乗車時で50.7対49.3。 Cd値0.36(初期値)。 フロントにストラット式、 リアにワットリンク付き4リンクを採用。アメリカ、 日本を中心に世界に改めてスポーツカー存在価値を知らしめた。だが、発売当初はマツダもマーケットもスポーツカーではなくスペシャリティカーと捉えていた。

発売以来、 走りを鍛え上げるマイナーチェンジも積極的に推進。 Cd値0.34の達成や '82年にロータリー・ターボエンジン搭載車(グロス165ps)を追加。当時のスポーツカーの指標となるパワーウェイトレシオは、車重が1020kgのGTグレードで6.18kg/ps。

モーターファン別冊 その他のシリーズ 80年代国産車のすべて

モーターファン別冊ニューモデル速報シリーズは、1981年 モーターファン4月号臨時増刊「トヨタ・ソアラのすべて」を起点として刊行されています。2011年は創刊誌の刊行より30周年にあたる年となります。そこで今回は創刊当初の80年代の国産車の詳細を紹介する特別号を刊行することとなりました。
歴代のモーターファン別冊ニューモデル速報とモーターファン本誌の貴重な資料をデータベースとしながら、すべてのレポートを現代の視点で新規書き下ろしとしました。さらに綴じ込み付録として、「トヨタ・ソアラのすべて」に付属していた初代ソアラのカタログを再収録して掲載しています。
撮影協力:トヨタ自動車, MEGA WEB/日産自動車/本田技研工業/いすゞ自動車
 
 

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