2025年6月より、BMW消防隊がBMWグループイルバッハ・シュトラースキルヒェン工場で24時間体制の常駐を開始した。5台の消防車両と26名の隊員が交代勤務で、工場従業員の安全を確保する。消防隊チームは、バイエルン州内の他のBMWグループ拠点から参加した経験豊富な隊員と、訓練を受けて地域から採用された消防隊員で構成されている。訓練イベントや演習は、近隣の自治体消防団と緊密に連携して継続的に実施される。

同工場の不動産管理責任者シルビア・マイヤーにとって、エネルギーセンターは新高電圧バッテリー組立工場の「心臓部」である。電力・冷却・熱・冷却水・圧縮空気といった全ての必要媒体が供給され、ユーティリティ媒体は、いわゆるオペレーションセンターで制御される。建物の暖房、換気、空調、照明は、そこに設置されたエネルギー制御技術により、自動的かつ資源効率的に制御される。

生産プロセスから発生する廃熱は、食堂・倉庫・付帯建物の低温暖房に利用される。エネルギーセンターのヒートポンプが、生産プラントで加熱された約23℃の冷却水が約60℃の暖房エネルギーに変換される。エネルギーセンターの配管システム全体は全長3.8キロメートルに及び、初期充填水量は50万リットル。高電圧バッテリーの生産・組立工程では水が一切使用されず、敷地内の飲料水は厨房と洗面所のみに使用され、屋根で集められた雨水がトイレ用水として利用される。