毎年恒例『ラリージャパン』ウェルカムイベント

2025年11月6日(木)〜9日(日)の4日間で開催されるWRC第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2025』。そのラリーウィークの幕開けを告げるイベントとして『FORUM8 RALLY JAPAN 2025 SS ZERO -TOKYO Special Stage-』が11月1日(土)に開催された。

『FORUM8 RALLY JAPAN 2025 SS ZERO -TOKYO Special Stage-』

会場となったのはシティサーキット東京ベイ(東京都江東区青海)。都心で気軽にカート走行が楽しめる人気のスポットだ。そこに、抽選に当たった幸運なファンが集まり、ゲストのワークスドライバーと交流し、迫る『フォーラムエイト・ラリージャパン2025』を盛り上げた。

『FORUM8 RALLY JAPAN 2025 SS ZERO -TOKYO Special Stage-』ではラリージャパン2025の実行委員会長である太田稔彦豊田市長が開会宣言を行なった。このイベントがまさにラリージャパン2025の”SSゼロ”のスタートとなった。
ラリージャパンのタイトルパートナーを務めるフォーラムエイトも出展。

ウェルカムイベントはラリージャパンが復活してから恒例となっており、2024年は六本木でのクラブイベント&レーシングシミュレーターバトル、2023年は同じくシティサーキット東京ベイでカート対決を実施。2025年は2年ぶりのカートバトルとなった。

ゲストはワークス3チームのドライバー&コドライバーの5名

ここのところ毎年ウェルカムイベントに参加しているのが、ヒョンデ・モータースポーツ(以下ヒョンデ)のティエリー・ヌービルとマーティン・ヴィーデガ選手。会場の雰囲気にも慣れており、ファンの声援に積極的に応えていた。

2024年のWRCチャンピオン、ティエリー・ヌービル選手。ウェルカムイベントには毎年の参加で、非常にリラックスした雰囲気。
ティエリー・ヌービル選手のコドライバー、マーティン・ヴィーデガ選手。

Mスポーツ・フォード(以下、フォード)からは2024年のWRC2から昇格したジョシュ・マッカーリーン選手。2024年のラリージャパンではシュコダ・ファビアRS ラリー2を駆って30位。ラリー1のワークスドライバーとして初のイベント参加だ。

初参加となったジョシュ・マッカーリーン選手。

そして、TOYOTA GAZOO Racingからは2024年ラリージャパンのラリー1・ラリーウィナーであるエルフィン・エヴァンス選手とサミ・パヤリ選手が参加した。

ラリージャパンではドライバーズチャンピオンが掛かるエルフィン・エヴァンス選手。
こちらも初参加のサミ・パヤリ選手。

ワークスドライバー&関係者&ファンによるチーム戦

イベントのメインコンテンツとなるカートバトルは、各ワークスドライバー(コドライバー)をリーダーに、ラリージャパン関係者と選ばれしファン3名によるチーム戦。ドライバー交代時には30秒のピットストップが義務付けられたり、リーダーは交代時にファン5人にサインをしないと次のドライバーがスタートできないという変則戦となった。

走行後にファンのサインに応えるマーティン・ヴィーデガ選手。

関係者枠にはなんと日本人初のルマン24時間耐久レースウィナー(1995年/マクラーレンF1 GTR)であるレジェンドドライバー・関谷正徳がエルフィン・エヴァンス選手のチームに参加。

エルフィン・エヴァンス選手のチームで参加した関谷正徳選手。

レースは上記ルールや一般参加者の実力のバラつきもあり、混沌とした展開。最終的にはドライバーではなくコドライバーのマーティン・ヴィーデガ選手のチームが優勝を飾った。ティエリー・ヌービル選手が2位、ジョシュ・マッカーリーン選手が3位と続いた。

マーティン・ヴィーデガ選手がチームメイトがスタートする際にカートを押すシーンも見られ、ワークスドライバーの中でも人一倍楽しんでいたようだ。
レース終了後もチェッカーフラッグが振られるまでコースを走り回るお茶目なティエリー・ヌービル選手。

WRCワークスドライバーはもちろん、関谷選手と同じチームやコースで走ることをできた参加者はもちろん、それを見ることができたファンは、エキジビションとはいえそのレースシーンに大いに盛り上がったようだ。

カートバトル終了後は参加者全員による記念撮影。
カートバトル表彰式後の参加者による記念撮影。太田稔彦よりトロフィーが授与された。あまり壇上には上がらなかったが、ジョシュ・マッカーリーン選手(後列左端)も来場しており、カートバトルにはサミ・パヤリ選手のチームで飛び入り参加。
優勝したマーティン・ヴィーデガ選手のチームと太田市長。

ラリージャパンへの意気込みを語る

ラリージャパン2025の競技組織委員会の関谷正徳会長が乾杯の音頭をとった。

トークセッションでは各ドライバーが日本やラリージャパンの印象を語った他、Q&Aタイムは事前に受け付けた質問が選ばれた参加者は壇上で全ドライバーからサインを貰えるという大サービス。選ばれた参加者は一生モノの思い出になったことだろう。

「ラリージャパンのポディウムに上がったらするとっておきのポーズは?」という質問に応える選手陣。

しかし、『FORUM8 RALLY JAPAN 2025 SS ZERO -TOKYO Special Stage-』はその名の通りラリージャパンの前哨戦に過ぎない。11月6日からスタートする本番に向けてラリー気分は盛り上がる一方。今回は抽選による参加者のみだったが、本番は現地で多くの人にこのイベント以上の興奮を味わってもらいたいところだ。