連休は自宅で楽しく中古バイク検索! 買ったつもりでツーリングゥ~チューニングゥ〜♪ 思わぬ掘り出し物に出会えるかも
2026年のゴールデンウィーク突入! 皆様は充実した連休をお過ごしだろうか? お金がないので旅行や観光に行けない? ならばそれなりに楽しめる(かもしれない)方法をレポートしよう。
女優・松坂慶子が長男役の子役に「休みの日くらいどっか連れてってよ!」とせがまれ、「じゃあ! ジャーン♪」とお鍋とラーメンの袋を両手に掲げ、「行ったつもりで北海道~ほっかいどう♪」と唄っていた発売当時(1996年)の日清食品『北海道のラーメン屋さん(札幌味噌味/旭川醤油味/函館塩味。現在も発売中)』のテレビCMを覚えているだろうか?
このCMは「ご家庭で美味しいラーメンを食べ、北海道へ行った気になりましょう♪」がコンセプト。「市販のラーメンごときで、そんな気になれるか!」と苦言を呈する、何事にも手厳しいイマドキの消費者もいるだろう。しかし筆者的には分かりやすく、大好きなテレビCMのひとつだ。「行ったつもりで~」の歌詞とリズムが、30年を経た今でも根強く心に残っている。
ここでは女優・松坂慶子が笑顔で唄っていたラーメンCMのリズムに合わせ、筆者が考案した替え歌の「買ったつもりでツーリング~チューニング♪」でハモりながら(心の中で結構です)、「これが欲しい」「あれを買おう」「これを入手したらこうしたい」などなど、夢や想像を膨らませつつ、あの当時を振り返りながらバイク検索を楽しんじゃおうぜ!
奇跡の未登録・未使用車を発見! ホンダNR


ホンダNRは1992年に発売された市販のロードスポーツモデル。正式車名は「NR」だが、巷では排気量を明記して「NR750」と呼ぶこともある。
エンジンは水冷4ストロークV型4気筒747cc。吸気4本+排気4本の8バルブを備えた楕円形ピストンを採用している。繰り返そう。NRのピストンは一般的な真円形ではなく、長細い“楕円形”なのだ。大谷翔平選手の“二刀流”と同じく、既存の常識を覆すとは、まさにこのエンジンのことだ。
「打倒・2スト」を目指し、当時のホンダが持つ最高峰のテクノロジーを注ぎ込んだこのエンジンは、楕円形ピストンとともに、1気筒あたり2本の点火プラグと2本のコンロッド(チタン製)を導入。後にも先にもこんなエンジン見たことない! どうだ参ったか! という、「エンジン屋のホンダ」のプライドと意地を体現したような、驚愕の機構が導入されている。
ピストンを真円形ではなく楕円形にすることで、実質的にV8エンジンのような構成になるのがポイント。カーボン製のフルカウルなど、レーシングマシンのような超軽量・超高額な外装類も惜しみなく投入。今考えても市販車の常識を遥かに超えた、超豪華な装備が満載だ。

当時の車両価格は、バイクとしては規格外であり、バイクの常識を超越した520万円。国内での販売計画台数は300台(海外仕様車もあったが販売台数は非公開 ※注1)。国内販売版は300台と見積もり、単純計算で1都道府県あたり6台あるのみ。
NR発売前の予約受付当時、筆者は大学生。当時筆者は東京渋谷でアルバイトに勤しんでいたが、休日の夜のセンター街は、例えるなら正月に初詣客でごった返す、著名な神社やお寺の境内。今では考えられないが、狭い道路は人・ひと・ヒトで寿司詰め状態になり、なかなか前に進めない。
また東京都内の夜の繁華街では、真っ赤なフェラーリや真っ赤なポルシェなど、ド派手な超高級スポーツカーがごくごくフツーに、歩行者(酔っ払い等々)からの防犯性が完璧とはいえぬ、開けっぴろげの路肩パーキングにズラリと並んでいた。
あの頃、筆者的に真っ赤なNRは、ホンダが1990年に発売したミッドシップエンジン搭載のスポーツカー・真っ赤なNSX(初代モデルは800万円前後)と激しくオーバーラップ。
「世の中好景気とはいえ、NRみたいな高額なバイクを、一体誰が買うんだ? もしも520万円払うなら、オレならNRではなくシーマ(※注:2)を買う。いずれにしろオレにはまったく関係のないことだ」とまるで現実感のない他人事だった。
いくら景気が良かったとはいえ、笑ってしまうくらい金銭的に潤っていたのはごく一部。おそらく当時は筆者側の庶民が大半だったと思う。とはいえ筆者は学生アルバイトの分際ながら、一度だけ15万円ほどの臨時ボーナスをもらったことがある。
札ビラを持って手を振り、タクシーを捕まえようとする背広姿のサラリーマン(夜の街に人が多すぎてタクシーが捕まらない)。ディスコのお立ち台で扇子を持ち、大音響の中踊り狂うオネーサンたち。バイトにボーナス……
夜の繁華街ではフェラーリやポルシェに加え、真っ赤なホンダNSXも頻繁に目撃した。800万円のNSXが人気でよく売れていた。
NSXのミッドシップエンジン部がガラス張りになった「これを見ろ!」と言わんばかりの車両を見た時、「そこまでやらなくても……」と思った。今振り返ってみても、よく分からない時代だった。
※注1:輸出仕様車の最高出力は130ps/14,000rpm。日本仕様車の最高出力はは当時の国内馬力自主規制値に合わせた77ps/11,500rpm。
※注2:バブル期に大ブームとなった日産の高級車。価格は500万円前後(オプション選択により異なる)。同車のブームは「シーマ現象」と呼ばれた。

バブル経済で成り上がった若い富裕層からの購入を見込んだ(あくまでも筆者の見立てです)、贅を尽くした“バブルの申し子”のようなNR。
だが同車の発売(1992年)は、日経平均株価が大暴落した国内のバブル経済崩壊時期と重なり、リリース前後は予約のキャンセルが続出。そのため発売当時、販売店によってはキャンセル車両が比較的短期で納車できたなんて笑えないエピソードもあった。実際「NRはカネさえ出せば即手に入る」という話をよく耳にした。何とも皮肉なものである。
当時の筆者の肌感覚としては、NRが発売された1992年を境に、国内の浮かれた雰囲気は明確に一変。もっとも分かりやすかったのはテレビ番組。
ジュリアナ東京(ウォーターフロントと呼ばれた東京都港区芝浦にあった収容人数3,000人の巨大ディスコ)で扇子を振り踊り狂っていた、ワンレン&ボディコン姿の有名女性“荒木師匠”は、テレビのブラウン管から完全に姿を消した。なおバブル期の象徴だったジュリアナ東京は1994年に閉店。
また欧米でロケを行う華やかなテレビドラマや、1発数百万円の火薬を何発も爆発させるのが当たり前だったテレビのバラエティ番組も瞬く間に減少。スポンサーが減り、制作予算が激減したテレビ番組の内容は、目に見えてショボくなった。
週休2日なんて眠たいことを言っているヤツは、出世できないし稼げない。日本中が「24時間、闘えますか?(リゲイン/三共<現・第一三共>」という仕事モード全開の、金・かね・カネという雰囲気だったバブル期には、「日本の財力でアメリカが余裕で買える」と言われた。
1989年、三菱地所がアメリカのシンボル的なロックフェラーセンターを買収してアメリカ人を震撼させるなど、日本人は世界中で「エコノミック・アニマル(金儲け第一主義の奴ら)」と揶揄された。「世界中どこへ行っても日本のセールスマンがいる」「儲け話がある場所には必ず日本人がいる」と言われたのもこの頃だ。
しかし国内のバブル崩壊以降、日本の国力は徐々に衰退。空白の30年。ITでの出遅れ。世界的な企業価値の低下。現在では円安も進み、「かつての日本って凄かったんだなぁ。今は……」という状況になった。

NRはZ1やZ2のカワサキZ系、CB750FOURやCBX400FのCB系など、いわゆる“懐かしい旧車のお宝ビンテージ”とは一線を画す、他モデルにはない楕円形ピストンを採用した、ホンダスピリッツ満点の類まれなエンジン。また豪華なカーボン製の外装。NRは“バイクの中身”が今でも正統に評価された、他にはない稀有なタイプのモデルだと思う。
一般的な“懐かしい旧車のお宝ビンテージ”とはプレミア感のレベルが異なる、ツーランクもスリーランクも上の性能・技術・クオリティが認められた、極めて稀有な存在だ。
筆者的には新車価格520万円から、大きなプレミアが付いた3630万円という金額よりも、未使用のNRが中古車サイトで販売されているということ自体が驚きだった。伝説のNRが、新車時の状態で中古車市場に流通しているとは、にわかに信じがたい……
NRは発売されてから34年が過ぎるが、筆者はこの34年間でNRの実車を見たのは、たったの3回。1度目はモビリティリゾートもてぎ(旧ツインリンクもてぎ)にあるホンダコレクションホール展示車。2度目は東京上野のバイク街。3度目は富士スピードウェイの駐車場。富士スピードウェイで最後に見たNRは、記憶を辿ればもう14年前になる。
NRは貴重すぎて、初代スーパーカブC100や初代モンキーZ100のように、欧州・北米・アラブの大金持ちのフリークやコレクターたちが、互いにウヒヒヒと笑みを浮かべ、お金に糸目をつけず内々で取り引きしているものだと想像していた(筆者のイメージ)。
今回のリサーチでは、ワンオーナー車/走行距離24,097km/車両価格2200万円のNRも発見(NRは以上の2台のみ)。今後バイクの電動化が進み、ガソリン車の希少性が高まれば、NRの価値はさらに増すはず(現在、公道走行用の絶版2スト車の価格が異常なほど高騰しているのと似た現象)。
昔から「街中で遭遇できればラッキー」「入手できればもっとラッキー」といわれるホンダNR。中古車市場に登場する機会は、今回あたりがほぼほぼ最後になるかもしれんぞ。
排気量2,000ccの空冷4スト4気筒DOHCエンジン搭載 マムート2000

マムート2000をご存じだろうか? 同車は2000年に250台限定生産された、ドイツのカスタムビルダー「フリーデリヒ・ミュンヒ」が制作したカスタムバイク。知っている人は、筋金入りのバイクオタクといっても過言ではない。バイクの知識人一等賞受賞(そんな賞は存在しないが)! と胸を張っていいだろう。
エンジンはドイツの自動車メーカー・アウディのクルマのもので、空冷4ストローク4気筒DOHC。排気量はバイクとしては企画外の2,000cc。
バイクのフレームにクルマ用エンジンを乗っけた同車は(写真を見てもお分かりの通り、エンジンが異様にデカい)、インタークーラーを装備したターボチャージャー付きで、最高出力260ps、最高速度250km/h(公表値)というハイパフォーマンスを発揮。
発売時(2000年)の価格は8,600ユーロ。2000年の1ユーロのレートは約100円だったから(2026年5月1日現在は184円)、当時の日本円で860万円くらい。
実際の走りはもちろん、「もしもエンジンが壊れたら、アウディのディーラーに持って行けばいいのだろうか?」等々、購入後のアフターフォローも気になるところだ。
希少車になり相場はZ1よりも高額!? カワサキZ2(750RS)

グーバイクでの検索数は、カワサキZ1(900スーパー4/以下Z1)が175件。カワサキZ2(750RS)が43件。世界をマーケットに発売したZ1は、検索ではZ2よりもタマ数が4倍以上も多いのが見逃せないところだ。
Z1とZ2のシリンダーヘッドは共通。しかしシリンダー、ピストン、そしてクランクシャフト、またこれらの関連部品は別物。世界仕様のZ1に比べ、国内及び一部エリアに限定されたZ2はタマ数も少なく、現存する個体もわずか。上記の検索数でも推測できるが、Z2はZ1よりもタマ数が少なく、希少性が高い傾向にある。
カワサキZ1は1972年(昭和47年)から1976年(昭和51年)にかけ、ヨーロッパ及び北米市場向けに製造販売された輸出専用モデル。Z1は発売当初から海外で爆発的ヒット。「日本でも発売を!」という国内ユーザーの声も上がったが、当時の日本では自主規制により750ccオーバーの国内仕様車は販売禁止(輸入車や逆輸入車は販売OK)。
そのため1973年(昭和48年)、カワサキは「国内最高峰の750ccモデル(当時はこのカテゴリーを“ナナハン”と呼んだ)」として「750RS(型式Z2)」を発売。Z1の弟分である、フレーム・足周り・外装をほぼ共通とした750RSは、通称“Z2(ゼッツー)”と呼ばれた。
Z2は年式によって買取価格や販売価格に影響を及ぼすのが特徴。「Z2」をあえて「ZⅡ」と表記させる同調圧力などなど、マニアやフリークがこだわる、興味のない者にとってはマジでどーでもいい、かなりメンドクセー“Z2問題”は下記ページにて詳しく解説中だ。
今回のリサーチで車体価格が最安値の2万4400円! 激安車を買ってカスタムを楽しむのも良し♪ スズキ レッツ4パレット

スズキ レッツ4パレットは2005年に発売された空冷4ストローク単気筒SOHC 2バルブ49ccエンジン搭載の原付スクーター。吸気系はフューエルインジェクションを採用。
写真は今回グーバイクでリサーチした中で、もっとも車両価格が24,400円と安価だった個体。走行距離不明(走行距離疑義車/メーターの交換や故障などで走行が正しいと言い切れない車両)だが、外観は比較的キレイ。この個体には販売店保障も付いているのが嬉しいところ。
「最近は中古のバイクも高額になった」と言われるが、原付スクーターのような“普段の足に使う大衆車”は、安価で普通に走行できる車両が中古車市場には盛りだくさん。
下記の個体は未整備・現状渡しの個体だが、原付スクーターは構造も簡単。しかも車体がコンパクトなので、最低限の工具や知識があれば、自分でメンテナンスやオーバーホール、消耗部品の交換ができてしまう。
ハウツーはウェブサイトやYouTubeなどでも公開されているので、「暇はあるけど予算があまりない」という人は、ぜひ挑戦してみる価値あり!


※注:記事中の個体はすべて2026年5月1日現在のものです
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