日光彫、羊羹(ようかん)、湯葉(ゆば)の由緒ある老舗店も! 日光市街地のメインストリート

メインストリートである国道119号線沿いには老舗店はもちろん、土産物店、各種グルメが楽しめるイマドキのお店も連なる。
国道119号線は世界遺産に指定された「日光の社寺(※注1)」に通ずる伝統ある街道。

関東地方と東北地方をつなぐ北の大動脈「東北自動車道」を『宇都宮IC』にて「日光宇都宮道路」に乗り換え、日光方面に向けてしばし走行。『日光IC』を降りて10分ほど北西に進めば、今も古い町並みが残る、江戸情緒に溢れた日光市街に突入。

JR日光駅と東武日光駅に隣接するメインストリートの国道119号線は、1999年にユネスコ世界文化遺産に指定された「日光の社寺(※注1)」にアクセスする伝統ある街道。

日光東照宮、日光二荒山神社、日光山輪王寺などとともに栄えた街道沿いには、伝統ある工芸品「日光彫」のほか、江戸時代は高級品として上流階級者に献上された羊羹(ようかん)や湯葉(ゆば)などを製造販売する老舗店が、今も当時のたたずまいのまま営業している。

国道119号線沿いには老舗店はもちろん、土産物店、また各種グルメが楽しめるイマドキのお店も共存。町は今も昔も変わらない独特の佇まいを見せている。

近隣には1日500円のリーズナブルな駐車場も点在。日光に着いたら、まずはバイクを駐車して、じっくりと町を散策・堪能してみることをおすすめしたい。

2026年5月現在、中国からの観光客は大幅に減少した模様。ただし欧米からの観光客は、日本人やアジア人を遥かに上回る数。取材時は平日だったが、今回巡ったすべてのエリアにおいて、ざっくり見積もっても4/5が白人旅行者で占められていた。

今も昔も、京都や日光などのお寺や神社および周辺エリアは、欧米人に大人気。これはアメリカやヨーロッパはもちろん、同じアジアでも中国や韓国などにはない、日本独自の文化があるから。

彼らにとっては、建造物、庭園、杉並木、風習、人々の暮らしぶりなど、見るもの・聞くもの・食べるもののすべてが「摩訶不思議」な未体験ゾーンなのだろう。

※注1:「日光の社寺」とは日光山内にある日光東照宮、日光山輪王寺、日光二荒山神社の103棟の建造物群。またこれらの建造物群を取り巻く遺跡(文化的景観)を指す。

ユネスコ世界文化遺産である日光社寺の玄関口「神橋(しんきょう)」

国道119号線を北西に進み、老舗店も軒を連ねる古い町並みを抜けると、日光の名物である「神橋(しんきょう)」に到着。この橋はユネスコ世界文化遺産である日光の社寺巡りの玄関口ともいえる名所。

日光の表玄関とも称される神橋は、大谷川(だいやがわ)に架かる、贅沢な朱塗りのアーチ状の美しい橋。日本の重要文化財にも指定されており、入場料300円(2026年5月現在)で橋を渡ることもできる。

日光の社寺にある樹齢400年、1万3500本の日光杉並木は圧巻! 

日光東照宮前。
「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿(さんざる)。
徳川家康のお墓。
日光杉並木。
日光杉並木。

神橋のある大谷川を渡り、国道120号線を西に進むと、世界遺産に指定された「日光の社寺」である日光東照宮、日光山輪王寺、日光二荒山神社が集まるエリアに到着。

日光の社寺は、古い町並みが残る市街地から徒歩でも移動できるが(出発地点となるJR線・東武線の日光駅周辺から30分~40分くらい)、時間を節約したい人は、市街地の駐車場から、日光の社寺周辺にある駐車場にバイクで移動するのもよし(今回利用した日光東照宮の駐車場は1日600円)。

このエリアには様々な歴史的建造物や、建造物群を取り巻く遺跡(文化的景観)が残る、歴史好きにはたまらない場所。特に修復を終えて豪華絢爛になった建物、徳川家康のお墓、「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿(さんざる)がある東照宮は、日光旅行には欠かせない、パワースポットとしても有名だ。

境内に続く美しい日光杉並木は、1625年から23年の歳月をかけて約2万4300本を植樹し、日光東照宮へ寄進したと言われる。

樹齢約400年を誇るこれらの杉並木は、現在1万3000本ほどが残っている(強風や雷などの自然災害、自動車の排気ガス等による公害などで1万本が倒壊または朽ちてしまった)。筆者は癒されるのと同時に、大自然が放つ生命力とエネルギー。また人間にはとうてい太刀打ちできない、驚異的ともいえる自然の存在感に圧倒された。

主要スポットをさらりと流すのもよし。時間をかけて各所じっくりと巡るのもよし。各自の予定や趣向に合わせた、様々な世界遺産観光が楽しめるはず。

日光杉並木。
日光杉並木。

合計48箇所の急カーブが連なる「いろは坂」は“日本の道100選”に選出

第二いろは坂。
第二いろは坂。
第二いろは坂にある「日本の道100選」記念碑。
第二いろは坂の途中にある駐車スペースにて。

「日光の社寺」から国道120号線を7kmほど西へ走ると、日光に行ったらぜひ訪れてみたい名所「明知平」「華厳の滝」「中禅寺湖」につながる「第二いろは坂」に突入。

「第二いろは坂」は日光の観光スポットである「明知平」「華厳の滝」「中禅寺湖」に通ずる登り坂の道。一方、「第一いろは坂」は日光市街に行く(戻る)ための下り坂。どちらも片側二車線の一方通行。第一と第二を合わせ、合計48箇所の急カーブが連なるワインディングロードだ。

野生のニホンザルも多数出没する(凶暴なサルもいるので要注意。餌付けは厳禁 ※注2)いろは坂は、旧建設省と「道の日」実行委員会により制定された「日本の道100選」に選ばれていることでも知られる。

いろは坂は春に新緑、秋に紅葉(紅葉の名所として有名)が美しく、春秋の観光シーズンは道路渋滞することをお忘れなく。また急な勾配とタイトなカーブが連続するので、スピードの出し過ぎによる転倒など、運転には十分注意したい。

筆者はゴールデンウィーク明けの5月後半の平日に訪れたが、いろは坂が渋滞することは一切なく、交通量も少なくてスムーズに走行できた。シーズンを少し外せば、「華厳の滝」や「中禅寺湖」も混雑は少なく、快適なツーリングや観光が楽しめるはず。

※注2:筆者は今回の取材時、いろは坂沿いを7匹で歩くサルの群れに遭遇してブレーキをかけた。

11月頃~3月頃の日光は積雪や路面凍結のため、バイクでの走行は要注意。

日光名所のひとつ「華厳の滝」。いろは坂の頂上付近から、専用エレベーターで約100m下の展望台に移動する。ここからの眺めは荘厳。
日光に行ったら必ず訪れてみたい中禅寺湖。
中禅寺湖周辺にはツーリングに最適な美しい並木道が続く。
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