レッグシールドをカットしてスリム化。低くスポーティな車体作りで、ホイールはタイヤ選択肢の多い17インチにして走行性能を重視する。ヘッドライトは個性を出すため、あえてデカ目をセット!

速さを求めたら“ヤンチャ系カブ”になった

カブカスタムにはいくつかの定番スタイルがあり、このリトルカブもその流れを汲む一台。エンジンをマニュアルクラッチ仕様の社外125ccへ換装し、レッグシールドカットやフェンダーカットによって軽快かつスポーティなルックスへ仕上げている。

ただ、このままでは“定番メイク”に埋もれてしまう。そこでオーナーのやまちゃんさんが取り入れたのが、大型ヘッドライト&大型テールランプによるアンバランスなおもしろさだった。

さらにヤンチャなローダウンメイクで人気の『絞りハンドル』も盛り込み、異種混合なカスタムスタイルに仕上げた。

リヤフェンダーをカットして軽快なイメージを演出。ヘッドライトに合わせてテールランプも大型タイプをチョイスし、アンバランスなおもしろさを追求する。赤い差し色もスポーティだ。

ヨシムラYD28&OVERマフラーで本気仕様

もともとカスタム当初は“速さ重視”の方向で製作していたそうで、冷却効率を高めるオイルクーラーや補強のためのサブフレームなど、内容を見れば本気度はかなり高い。

前後サスペンションは強化した結果のローダウンで、軽快なフェンダー処理もスポーティさの追求だ。

目につくパーツは一級品のブランドで固められており、ヨシムラのYD28キャブレターはレッグシールドを切ってギリギリのクリアランスでマウント。モンキー用のOVERレーシング製GPパフォーマンスショートマフラーを流用装着するなど、スペックを求める姿勢は妥協がない。

社外125ccエンジンに換装し、カムスプロケットを軽量化。マニュアルクラッチ仕様でスポーティな走りが満喫できる。キャブレターはヨシムラのYD28。熱対策のオイルクーラーを装着し、KEPSPEED製サブフレームで補強する。

“デカ目”で完成したアンバランス感

ここまで本気でチューニングすると問題になるのが、純正ドラムブレーキの制動力不足。オーナー自身もディスク化は考えているそうだが、コスト面もあり現在は保留中。逆に言えば、それが“飛ばしすぎ防止”のリミッターになっているというわけだ。

そのぶん、遊び心が湧いた結果が現在のデカ目&絞りハンドル仕様だった。スポーティな本気カスタムなのに、どこかひょうきんで力の抜けた存在感は、アンバランスを楽しむ心の余裕を感じさせる。完璧に仕上げることだけがカスタムじゃないという、カブの自由さをカタチにしているのだ。

ディテールチェック

角度調整できる市販のセパレートハンドルキットを使い、手早く絞りハンドル仕様を実現。前から見るとハンドルの張り出しがなく、デカ目がやたら目立つスリムボディになっている。
RCB製の2.5Jホイールに60/90-17タイヤを引っ張って装着。フェンダーは自転車用をステー加工のみで取り付ける。フロントフォークは強化ダウンスプリングにより、ノーマルより低く設定される。
マフラーはOVERレーシングのモンキー用を流用。RCB製リヤホイールは3.5Jで、80/90-17サイズのタイヤを引っ張り気味にセット。スポークのニップルは、調整後に赤く筆塗りしている。
リヤサスペンションは社外ショートショックで50mmローダウン。よく見るとチェーンカバーにはグラインダータトゥーが施され、赤い中に独特の模様が浮かび上がっている。
希望の形状だったレザーシートをベースに、表皮をオーダーメイドで張り替え。バックスキン調生地へ赤いステッチと刺繍ロゴを追加し、質感高く仕上げた。
ヘッドライトとバランスさせるよう、巨大なテールランプを装着。レンズ内を加工し、遊び心で光る「Cub」の文字が浮かび上がる仕掛けだ。リヤキャリアはリトルカブ純正をマットブラックにして装着する。

撮影したのはこのEVENT!

「奈良カブミーティングVol.20」
■日時:2026年5月10日(日)
■開催地:唐子・鑓遺跡史跡公園(奈良県)

こちらの車両は日本一参加者が集うカブイベント「奈良カブミーティング」で撮影されたもの。詳細はこちらのSNS(奈良カブ)をチェック!


【モトチャンプ】