Q.どうして?「前荷重」できているハズなのに曲がらない
A.前傾ピッチング姿勢ではクルマは曲がりにくい
「クルマが曲がるのはロール姿勢」だと考えましょう
前回の荷重移動の話に通じますが、レーンチェンジでもハンドルを切るとクルマはロールする。加速したり、ブレーキを掛けたりするとピッチングが起こります。
スポーツ走行ではその変化を、自身の技量でコントロールします。ありがちなのはブレーキが強く、それを長く続けている状況、つまり前荷重が強過ぎる状況です。

前荷重が過ぎると、クルマが曲がる仕事に移行できず、アンダーステアになるだけです。そこで、あわててスパンとブレーキを緩めると、フロントタイヤのグリップが急に回復して、ときにオーバーステアを招きます。
曲がるためには、ブレーキを少しずつ戻す。そして、前荷重で沈んだピッチングを起こし、フロントもリアも横方向のロールへ誘導させます。
クルマの前後をバランスよくロールさせないと、思ったラインを走れないです。それに、いまのクルマは、前荷重になり過ぎてリアが持ち上がると、制御が掛かってABSが介入してくる。そうすると、挙動もよりアンダーステアに向かいやすい。とくに国産車は安定指向で、その傾向が強まる。

そこで、ピッチングからロールに移行する練習です。慣れてくると街乗りで爪1個分、わずかにハンドルを操作するだけでも、ロールの変化を感じられるようになります。僕はレーンチェンジでもクリップを想定し、クルマを操作します。そこに向かって進むことが、感覚を研ぐ練習になります。
クルマはロールの姿勢で曲がる
加速でのピッチング

次回ドラテクQ&A Part1-⑥は『ヒール&トー』について。

10月25日 19:10~配信予定 お楽しみに!
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