Q.どうして?「前荷重」できているハズなのに曲がらない

A.前傾ピッチング姿勢ではクルマは曲がりにくい
「クルマが曲がるのはロール姿勢」だと考えましょう

ドラテクQ&A Part1-④ 『荷重移動』は公道でも感じられる?

REVSPEED 2024年7月号掲載の『ドラテクQ&A特集』よりお届け! Part.1は梅田 剛講師。日常ドライブから意識することで、サーキット走行のスキルアップにつながる事例をアドバイス。 レブスピード 2024年7月号より。

前回の荷重移動の話に通じますが、レーンチェンジでもハンドルを切るとクルマはロールする。加速したり、ブレーキを掛けたりするとピッチングが起こります。

スポーツ走行ではその変化を、自身の技量でコントロールします。ありがちなのはブレーキが強く、それを長く続けている状況、つまり前荷重が強過ぎる状況です。

ブレーキを掛けると、クルマの姿勢は前傾となり荷重がフロントに圧し掛かる。フロントのサスは縮み 、タイヤも荷重を受けてたわむ。フロントの負荷が過剰だと曲がる方向へ行きにくい。

前荷重が過ぎると、クルマが曲がる仕事に移行できず、アンダーステアになるだけです。そこで、あわててスパンとブレーキを緩めると、フロントタイヤのグリップが急に回復して、ときにオーバーステアを招きます。

曲がるためには、ブレーキを少しずつ戻す。そして、前荷重で沈んだピッチングを起こし、フロントもリアも横方向のロールへ誘導させます。

クルマの前後をバランスよくロールさせないと、思ったラインを走れないです。それに、いまのクルマは、前荷重になり過ぎてリアが持ち上がると、制御が掛かってABSが介入してくる。そうすると、挙動もよりアンダーステアに向かいやすい。とくに国産車は安定指向で、その傾向が強まる。

そこで、ピッチングからロールに移行する練習です。慣れてくると街乗りで爪1個分、わずかにハンドルを操作するだけでも、ロールの変化を感じられるようになります。僕はレーンチェンジでもクリップを想定し、クルマを操作します。そこに向かって進むことが、感覚を研ぐ練習になります。

クルマはロールの姿勢で曲がる

コーナーでは内輪側の荷重の一部が外輪側に移り、内輪のサスが伸びて、外輪側が縮む。これがロール。いかに姿勢をピッチングからロールへ移行させるかが、コーナリングでは重要で腕の見せどころとなる。

加速でのピッチング

加速ではフロントが持ち上がり、リアが沈む。フロントの接地荷重が減少し、ハンドルを切っても曲がりにくい。

次回ドラテクQ&A Part1-⑥は『ヒール&トー』について。

10月25日 19:10~配信予定 お楽しみに!


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