バイク用インカムおすすめ人気15製品を比較紹介｜選び方も解説

バイク用インカムとは

バイク用インカムとは、インターコミュニケーションの略称。ヘッドホンとマイクが一体化した機器のことで、バイクの場合はヘルメットに装着して他のライダーと通話を行ったり、音楽の再生や携帯電話の通話などを行ったりするための通信機器です。

インカム同士を接続してツーリング時の会話を楽しむことを目的とした機器となりますが、スマートフォンなどの携帯電話と接続することでハンズフリー通話が楽しめるほか、音楽やナビゲーションの音声案内、ラジオの音声を楽しむことができるなど、その用途は多岐に渡ります。

近年のバイクブームに伴ってバイク用インカムはその数を増やし、選べる製品の幅も大きく広がっています。その半面、機能や性能も多様化の一途を辿り、製品選びに苦労するライダーも少なくありません。

購入したけど、必要とする性能や機能が搭載されていなかった。その逆に高価な製品を購入してもオーバースペックで使いこなせないといった失敗を防ぐためにも、自分の用途に合った製品選びが重要となります。

バイク用インカムをヘルメットに取り付ける方法

バイク用インカムは、主に4つのパーツで構成されます。

取り付け方法は、まずヘルメットの側頭部にベースを取り付け、ヘルメット内にイヤホンやマイク装着します。ベースは強力な両面テープ、イヤホンやマイクは、位置調整のしやすい両面テープ付きの面ファスナーで固定するのが一般的です。

双方の取り付けが完了したらベースとスピーカー、マイクのケーブルをそれぞれ接続することで準備はOK。あとはバイク用インカム本体をベースに装着すれば利用することが可能です。

製品によっては、ハンドル部に取り付けたボタンを押すことによって通話が開始できるBTTボタンやPTTボタンがオプション設定されているので必要に応じて購入し取り付けましょう。

バイク用インカムの選び方【比較ポイント】

ここでは、バイク用インカムの選び方について解説します。他のライダーと快適に通話を楽しむために必要な機能や性能をしっかりと抑えたうえで各製品を比較して自分にぴったりの一台を探してみましょう。

連続の通話時間が長いモデルならツーリングも快適

バイク用インカムを選ぶ際、まず重視したいのが連続通話時間。せっかく会話が盛り上がっていても、ツーリング中に電源が落ちてしまっては宝の持ち腐れとなるためです。

特にロングツーリングの場合は、早朝に集合して夕方～夜まで走行するといったケースは決して珍しくないため、最低でも半日となる12時間以上の連続通話時間を持つ製品を選ぶと安心。20時間を超える製品を選べば、宿泊を伴うツーリングでも安心です。

通信距離の長いものだと仲間と大きく距離が離れても安心

バイク用インカムの通信距離は、短いものだと200m前後から長いものだと3kmと非常に幅広くラインナップされています。

マスツーリングなら通信距離が短くても問題なく使用できますが、仲間とはぐれてしまった場合などは、通信距離の長いものを選んでおくと合流もスムーズ。音声が途切れ途切れになってしまったり、ペアリングの解消に伴う再ペアリングを行ったりする煩わしさからも解消されます。

なお、製品によってはアプリでスマートフォンの通信機能と連動し、距離や人数無制限で通話できるものも存在します。

ツーリングメインなら同時通話人数が多いものを選ぶ

バイク用インカムの同時通話人数は、基本的に同社の製品同士での数字となり、最も普及しているBluetooth接続タイプなら2～4人程度のものが主流。上位モデルを中心に8人以上に対応したものがあります。近年数を増やしつつあるMESH対応モデルなら10名以上の同時接続が可能で、製品によっては16人以上接続できるものもあります。

ほとんどの製品は他社製品との接続にも対応していますが、1～2台程度となるため仲間が使っている製品とメーカーを揃えるといった選択も有効です。

バイク用インカムでチェックしたいその他の機能

他のライダーとの通話機能以外にも、バイク用インカムには快適なライディングを支えてくれる機能がたくさんあります。ここでは、より快適に使いこなすために搭載されていると便利な機能を紹介します。

精密な電子機器だからこそ防水性の高いものを選ぶ

乗車中に起こる突然の降雨は、バイク乗りには避けて通れない宿命と言えます。そのため、ヘルメットの外側に装着するバイク用インカムは、防水性能にも気を配って選ぶのが鉄則です。

そんなバイク用インカムの防水性能はIPXと呼ばれる規格で表記されることがほとんど。テスト方法によって等級が細かく規定されていますが、15cm～1m程度の水中で30分間の防水性能を持つ「IPX7」以上の製品を選ぶのがおすすめ。

製品によっては、IP67やIP58のように数字が二つ並ぶこともありますが、最後の数値が7もしくは8の製品を選べば防水性能に不安はありません。

音楽再生に対応したものなら通勤・通学やソロツーリングも快適

スマートフォンとのBluetooth接続に対応したバイク用インカムなら、ワイヤレスイヤホンと同じ感覚で音楽や動画の音声を楽しむことができます。

音楽の再生や停止、曲送り、ボリューム調整などもバイク用インカム側のボタンで簡単に操作できるため、通勤・通学やソロツーリング時も快適に過ごすことが可能。ただし、安全に運転するためにも周囲の音が聞こえる範囲でボリューム調整を行いましょう。

ラジオ対応ならスマホのバッテリーを気にせず音が楽しめる

バイク用インカムの一部製品には、FMラジオに対応したものがあります。こういった製品を選べば、スマホのバッテリーを消費することなくバイク用インカム単体で音が楽しむことができます。

製品によっては、よく聴くラジオ局をプリセットすることも可能。複数のラジオ局登録に対応した製品を選べば、選局の手間を省くこともでき、ボタンひとつで放送局が切り替えられます。

スマホアプリとの連携で通話の幅が広がり操作も簡単に

製品によっては、スマホアプリと連動することでバイク用インカム本体のファームウェアをアップデートしたりマイクの感度変更やイコライザーを変更したりと設定変更を行うことが可能。

さらに、スマホと連動してバイク用インカム単体では通信が行えないほど遠く離れたライダーとの距離無制限の通話が行えるなど、通話の幅を広げてくれるアプリなども存在しています。

バイク用インカムおすすめ人気15製品

以下では、人気のバイク用インカムおすすめ製品を紹介します。各バイク用インカムの特徴やスペック、価格を比較しながら、購入するバイク用インカム選びの参考にしてください。

バイク用インカムおすすめ1. デイトナ DT-01

最大6人までのグループトークに対応したバイク用品大手のデイトナ社製バイク用インカム。最大1000mと十分な通信距離を持っていますが、万が一ペアリングした仲間と離れても通信圏内に戻れば自動的に会話に復帰する機能も搭載されています。

操作ボタンを押さなくても、インカム本体やヘルメットを軽く叩くだけで電話の応答や終話、音楽の再生操作が行えるGセンサーを搭載しているため、分厚いグローブの装着時も簡単に操作が行えます

バイク用インカムおすすめ2. MIDLAND BT MESH R

独自のメッシュ通信システムを搭載することで最大10人まで会話ができるミッドランドのバイク用インカム。同時会話人数を優先するパブリックグループモードと通話距離を優先するプライベートの2種類から通話モードが選択可能です。

タンデムライダーと音楽をシェアする機能が搭載されるほか、2台のスマートフォンを同時に待ち受けられるなど、タンデムツーリングや通勤・通学などのシーンで役立つ機能も多数搭載されています。

バイク用インカムおすすめ3. LEXIN LX-B4FM

厚い手袋を装着していても操作がしやすい大きな操作ボタンを備えるバイク用インカム。最大8人のグループトークに対応し、最大通信距離も最大1600mとゆとりある仕様となっているため、大人数でのロングツーリングも安心。

-20℃の厳しい環境でも問題なく動作する耐寒性を持つため、スノーモービルなど冬のアクティビティでヘルメットを利用するライダーにもおすすめです。

バイク用インカムおすすめ4. SENA 50S

最大24人と通話が可能なメッシュシステムを搭載したセナのフラッグシップモデル。高級オーディオの「ハーマン・カードン」社によるマイクとイコライザーによって、クリアな音声で通話できるのはもちろん、美しいサウンドを奏でます。

操作部にジョグダイヤルが搭載されているのも大きな特徴で、グルグル回すだけで音量の調整をはじめ、ラジオのチューニング、機能の選択などが操作可能。厚手のグローブ装着にも直感的な操作が行えるだけでなく、運転に集中できるため安全性の向上にも寄与しています。

バイク用インカムおすすめ5. SYGN HOUSE B+COM ONE

ヘルメットとの一体感を演出する流麗なフォルムを身にまとったサインハウス社のスタンダードモデル「B+COM ONE」。自分好みにスタイルが変えられる着せ替えフェイスプレートをはじめ、補修パーツも豊富でカスタムも自由自在に行えます。

一度のペアリングで最大6人まで簡単に接続できるほか、独自のユニバーサルインターコール・レシーブ機能によって自身のスマートフォンとの接続を保ったまま、他社のインカムと通話することができます。

バイク用インカムおすすめ6. MIDLAND RUSH RCF

ペアリング不要でつながる独自のメッシュ技術によって、プライベートグループモードなら最大10人、パブリックグループモードなら最大6人の接続が可能なミッドランドのハイエンドモデル。

世界中の様々な施設において空間オーディオシステムを手掛けたRCF社の音響技術を取り入れることで、ヘルメット内がまるでシアターのような感動の音楽空間に変貌。グループツーリングだけでなく、通勤や通学、ソロツーリング時の気分を高揚させてくれる一台と言えるでしょう。

バイク用インカムおすすめ7. SYGN HOUSE B+COM SB6X

音楽とナビゲーションの音声を聞きながら通話もできる「聴きトーク」を搭載したサインハウス社のフラッグシップモデル。一度の接続で最大6人まで簡単につなげられるほか、万が一通信圏外に離れてしまっても、圏内に戻れば自動的に通話に復帰する機能も搭載されています。

バイク用インカムの参入当初からサウンドを追求し続けてきたB+COMシリーズですが、本モデルは大出力のD級アンプと高磁力ネオジムマグネットを採用した高音質スピーカーを採用することでパワフルな音圧とシリーズ最高峰の音質を実現しています。

バイク用インカムおすすめ8. FODSPORTS M1S ProBluetoothインターホンヘッドセット

実売価格が1万円前後と非常にリーズナブルなエントリーモデル。低価格でも最大8人まで同時通話に加え、約2000mもの通話距離を持つなど、その性能は必要十分です。

さらに、CVC騒音抑制技術の搭載によって走行時に気になる風切り音やエンジン音などのノイズもキャンセルが可能。大容量の900mAhバッテリーを搭載することで最大20時間もの連続通話が行えるなど、コストパフォーマンス重視のライダーにおすすめです。

バイク用インカムおすすめ9. デイトナ DT-E1

「はじめてのインカムにちょうどいい」をテーマに開発されたデイトナのエントリーモデルがこちら。グループトークや他社インカムとの接続、スマートフォンと接続して音楽やナビの音声を楽しむなど、インカムとして基本機能をしっかり押さえながらも機能をシンプルにすることで価格もリーズナブル。

搭載される物理ボタンも3つと少なく、厚手のグローブをしていても操作しやすい大きさと形状を持つため、誤操作の心配も不要。バイク用インカムに興味はあるけど、使いこなせるか不安を持つビギナーにこそおすすめの1台です。

バイク用インカムおすすめ10. LEXIN FT4 Pro

大きな操作ボタンふたつとグルグル回すだけで各種調整や設定が行える特徴的なジョグダイヤルを搭載したLEXIN社のスタンダードモデル。インカム本体の縁に配置されるLEDライトの色が7色から選べるため、ドレスアップ効果はもちろん、夜間走行時における被視認性の向上にも一役買っています。

パワーアンプを搭載したことで、風切り音が強くなる高速走行時でも安定した音量で通話や音楽を聴きとることが可能。HIFI高音質スピーカーの採用で高音質なサウンドが楽しめます。

バイク用インカムおすすめ11. デイトナ DT-KIKUDAKE

グループ通話機能を持たず、音楽やFMラジオ、ナビの音声を“聴くだけ”に特化したバイク用インカム。複数のスマートフォンとの接続もできるマルチペアリングにも対応しています。

内臓電池は持たず、単4乾電池1本で動作するのも特筆点。道中にバッテリー切れを起こしてもコンビニなどで手軽に調達して使用を継続できるのも特徴です。

バイク用インカムおすすめ12. MIDLAND BT X2 PRO S

最大20時間もの連続通話に対応したロングライフ性能が自慢の一台。速度に応じて通話や音楽のボリュームを調整する自動音量調整機能も搭載されています。

2つのBluetoothチップを搭載することで2台のスマートフォンとマルチペアリングでき、音楽を聴きながらナビ音声を流すことも可能。インカムで通話している相手にもナビなどの音声を共有することもできます。

バイク用インカムおすすめ13. LEXIN ET COM

6色の着せ替え用フェイスプレートをラインナップすることでヘルメットとコーディネートしやすいのが特徴のバイク用インカム。最大1200mの通信に対応しており、2人まで同時に通話することが可能です。

DSP＆CVCノイズキャンセリング機能の搭載によって、気になる風切り音や雑音を抑制し、クリアな通話と音楽再生が楽しめます。

バイク用インカムおすすめ14. SENA 20S EVO

2枚のBluetoothチップを搭載することで、最大8人での会話が同時に楽しみながら音楽やナビ音声などの再生が行えるバイク用インカムです。

最大2kmもの通信機能を持つため、仲間と大きく離れても通話が途切れず合流もスムーズ。別売りのリモコン操作にも対応しているため、ハンドルから手を離さず安全に通話を楽しむことができます。

バイク用インカムおすすめ15. SYGN HOUSE B+COM PLAY

他のライダーとの通話機能を持たず、スマホアプリを介した音楽再生やラジオの再生をはじめ、ハンズフリー通話やナビ音声の再生などに特化したバイク用インカムです。

搭載されるボタンが3つのみと少ないためグローブをしたままでも誤操作の心配もなくシンプルに使いこなすことが可能。Bluetooth5.1に対応しており、途切れにくく音楽をよりいい音で楽しむことができます。

バイク用インカムおすすめ製品の価格比較表

【Q&A】バイク用インカムについて多い質問

以下では、バイク用インカムについて多い質問・疑問に回答します。

Q. バイク用インカムは安いといくらくらい？

大手メーカーの製品なら1台2-3万円程度の出費が免れないバイク用インカムですが、主にネットなどで販売される廉価なモデルなら7000～8000円程度から購入することが可能です。

それ以下の価格でも販売されているケースもありますが、機能が限られ補修部品が手に入りにくいなどサポート体制にやや不安を感じることもあります。こういった製品を購入する場合は、ある程度割り切って使用する覚悟を持つことが必要です。

Q. 他社製品との互換性はどのように確認する？

同社の製品同士なら特に意識しなくても簡単に接続できるバイク用インカムですが、他社の製品と接続する場合は、Bluetoothの汎用プロファイルを使用する「ユニバーサルインターコム」と呼ばれる機能を使って接続する必要があります。

他社製品との接続を行う場合は、このユニバーサルインターコム機能に対応した製品を選ぶのが大前提となりますが、接続先もユニバーサルインターコムに対応していることの確認が必須。

それぞれの製品のマニュアルやWEBサイトの情報などを確認し、対応状況を確認しておきましょう。また、最大接続数や接続方法も製品によって大きく異なるため、あらかじめ確認しておくとスムーズにツーリングが開始できます。

Q. インカムで音楽を聞きながら運転しても交通違反にならない？

道路交通法には、安全運転の義務という条項が設けられていますが、スピーカーやそれに類するものを使用しながら運転してはいけないという明記はないため、バイク用インカムで音楽を楽しみながら運転していてもすぐに検挙されるとは限りません。

ただし、都道府県ごとに定められる道路交通規則においてイヤホン等の利用に関する記述が行われている場合もあります。

例えば、東京都の場合は「高音でカーラジオ等を聞き、又はイヤホン等を使用してラジオを聞く等安全な運転に必要な交通に関する音又は声が聞こえないような状態で車両等を運転しないこと。」という規定が設けられています。しかし、これは周囲の音が聞こえず安全運転に支障が出る音量にしないことと捉えられるため、安全運転ができる範囲内ならバイク用インカムを使用しても問題ないと考えられています。

バイク用インカムは口コミ・評判も比較しながら購入しよう

バイク人気に比例して需要が高まりつつあるバイク用インカムですが、近年はそのラインナップも急激に増え、製品によって搭載される機能も大きく異なるなど、慎重に選ぶことが求められるアイテムとも言えます。

自分にとって必要な機能が搭載されていることはもちろん、実際に使用しているライダーの口コミや評判などを参考にしてカタログやスペックだけでは分からない本当の使い勝手も考慮しながら選ぶことをおすすめします。

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