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BMW
adro
好きものには刺さる“Not For Everybody”
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BMWチューナーの大御所スタディがいち早く取り入れたことでにわかに注目されるボディパーツブランドがadro(エイドロ)だ。今回、オートサロンでブランドが正式発表され、その中にはもちろんG82型M4の姿が見受けられた。日本に先行投入されたボディパーツに加え、さらにワイドボディにまでなったリミテッドエディションだ。よりワイドになったキドニーグリルの造形から流れるようにラインがつながるフェンダーが迫力満点だ。
BMW Japan
Mパフォーマンスというスパイスを強調する
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BMWは毎年のオートサロンの場で「駆けぬける歓び」をダイレクトに表現する。具体的にその軸となるのはMモデルと、そして数々のMパフォーマンスパーツである。今年はi5ツーリングM60、M2クーペ、M4クーペ、そして日本初登場となるM5を出展。そのどれもがMパフォーマンスパーツで武装されていた。一例としてこのM5は、ボディ前後およびサイドのエアロにホイールまでを含めると総額252万円ものパーツが装着される。
DUNLOP
SPORT MAXX RSにふさわしいMチューニング
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ダンロップのフラッグシップタイヤにあるSPORT MAXX RS(スポーツマックスRS)の性能と世界観にふさわしい1台としてM2ダンロップカスタムが出展された。adro(エイドロ)のボディキットを装着し、サスペンションはKW V3。クスコのロールケージが組まれるなどブランドミックスしながら完成度を高めたチューニングカーだ。ボルクレーシングG025LCに装着されるタイヤサイズは、前285/30R20、後295/30R20だった。
AS FORGED
切削鍛造ホイールに新たな選択肢が登場
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高品質な6061-T鍛造素材を用いて、かつ1万tプレス機で製造される気鋭のホイールブランドがASフォージドだ。アウトストラーダブランドの鍛造モノブロックラインである。18~22インチの範囲できめ細かいオーダーメイド体制も整う。会場では101から111シリーズまで計11種類を展示。象徴としてM2が置かれていた。インポーターを務める阿部商会が製作した1台で、いかにも切削鍛造っぽいメッシュデザインを持つ109が装着されていた。
end.cc
駆けぬける歓びをスマートに纏う
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BMWのMモデルをリスペクトしたend.ccは、「Mを纏う」ことをコンセプトとしたレバレンスラインが存在する。今回はG81型M3ツーリングとG87型M2クーペがやってきた。メニューはフロントリップにサイドスポイラー、ディフューザー、トランクスポイラーなど。表情を引き締めるスポーツグリルも装着される。M2クーペは新作でありレムスのマフラー、KW V3車高調、BBS FI-Rホイールなどと調和したコンプリートカーだった。
Hashimoto Corp.
王道にして最高峰が人びとの琴線に触れる
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アクラポヴィッチのエキゾーストシステム(スリップオンライン)にリヤディフューザー、そしてリヤウイングに注目が集まる。エキゾーストメーカーという範疇を超えてボディパーツにも進出したアクラポヴィッチを象徴するようだ。なおサスペンションはKW最高峰のV5クラブスポーツ。ホイールはBBSジャーマニーのCI-Rアンリミテッドだ。このように橋本コーポレーションのM2は、王道にして最高峰のパーツを取り入れた傑作だった。
BBS Japan
SUV&BEVにこそフォルテガの出番である
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ポルシェの項で取り上げたフォルテガ製ホイール(FL)の開発にあたって、iX3で走行テストなどが実施されてきた。そのうえで2024年末のメディア向け試乗会で使われた個体が会場にお目見えした。サイズは前後とも21インチであり、純正のMスポーツホイールに比べて1インチアップするにもかかわらず、ばね下重量は約22kgも軽くなるという。隣り合うスポークが交わるBBSこだわりのクロススポークは健在。BMWと見事に調和する。
TOYO TIRES
老舗プロショップの最適解プロクセス・スポーツ2
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老舗プロショップであるオートスタイリングショップ・ドルトが構築したG82型M4を展示したトーヨータイヤ。その足もとにはプロクセス・スポーツ2が。BBS FI-R Evoホイールに組み合わさる前275/35R19、後285/30R20サイズである。プロクセス・スポーツ2はドルトの代表としてハイパフォーマンスタイヤを知り尽くす吉田 武氏が、近年、絶賛している銘柄だ。鍛え上げられたM4を難なく受け止め、快適に走れると太鼓判を押す。
REPORT/中三川大地(Daichi NAKAMIGAWA)、上之園真以(Mai AGENOSONO)
PHOTO/中島仁菜(Nina NAKAJIMA)、山本佳吾(Keigo YAMAMOTO)
MAGAZINE/GENROQ 2025年3月号