フル電動モデル「ダッジ チャージャー デイトナ」が雪上を実施

フル電動マッスルカー「ダッジ チャージャー デイトナ」が雪上走破「アッパーペニンシュラで実施した冬季テストの模様」【動画】

雪が舞い散る米国・ミシガン州のアッパーペニンシュラにおいて、フル電動マッスルカー「ダッジ チャージャー デイトナ」がウィンターテストを実施した。
雪が舞い散る米国・ミシガン州のアッパーペニンシュラにおいて、フル電動マッスルカー「ダッジ チャージャー デイトナ」がウィンターテストを実施した。
ステランティス・グループのダッジは、フル電動マッスルカー「チャージャー デイトナ」の雪上テスト動画を公開した。米国・ミシガン州のアッパーペニンシュラにおいて行われた恒例の冬季テストにおいて、最高出力679PSを誇る「チャージャー デイトナ スキャットパック」が、その高いパフォーマンスを披露した。

Dodge Charger Daytona Scat Pack

フル電動仕様「デイトナ」が先行デビュー

雪上テストを行う「ダッジ チャージャー デイトナ R/T」。
2024年、ダッジは新型「チャージャー」を発表。ICEモデルに先立って、前後アクスルに電動ドライブモジュールを搭載するフル電動マッスルカー「ダッジ チャージャー デイトナ」を導入した。

世界最速のフル電動マッスルカーとしてデビューした「ダッジ チャージャー デイトナ」。その高い安全性を証明すべく、ダッジが米国・ミシガン州のアッパーペニンシュラにおいて毎年実施するウィンターテストに参加した。

今回、テストに持ち込まれたのは、最高出力679PSの「チャージャー デイトナ スキャットパック」と、最高出力502PSの「チャージャー デイトナ R/T」の2台。大規模なスノーテストにおいて、マッスルカーに求められるパワーと、電動全輪駆動による全天候型性能を融合させた、チャージャー デイトナのパフォーマンスを披露することになった。

2024年、ダッジは従来のチャレンジャーとチャージャーを統合し、2ドアクーペと4ドアセダンの新型「チャージャー」を発表。ICE(内燃機関)搭載モデルに先立ってフル電動パワートレインを搭載する「チャージャー デイトナ」が発売された。

チャージャー デイトナは、ステランティス・グループが展開する最新プラットフォーム「STLAラージ」をベースに、前後にEDM(電動ドライブモジュール)を搭載する全輪駆動(AWD)。最高出力502PSの「チャージャー デイトナ R/T」と、ハイパフォーマンス仕様の「チャージャー デイトナ スキャットパック」をラインナップする。

ダッジ・ブランドのマット・マクアリアCEOは、新型チャージャーの魅力を次のように説明する。

「新型ダッジ チャージャー デイトナは、世界で唯一の電動全輪駆動マッスルカーです。新たなチャージャー・シリーズは、様々なパワートレインの選択肢を提供し、お客様がどのモデルを選んでも、全輪駆動機能が標準装備されます」

「これは寒冷地にお住まいのお客様にとっても魅力的な選択肢となるでしょう。2ドアでも4ドアでも、フル電動パワートレインでも内燃機関でも、新型チャージャーはストリート、ドラッグトラック、サーキット、そして今回の氷雪路、あらゆるコンディションを走破できるよう開発されたマッスルカーなのです」

全輪駆動による高いパフォーマンス

雪上テストを行う「ダッジ チャージャー デイトナ R/T」。
新型チャージャーは、パワートレインを問わず、全てのモデルが全輪駆動システムを導入。EVのチャージャー デイトナには、雪上路でも安心してパワーを発揮できる、最新駆動システムが搭載される。

現在販売中の2ドア「チャージャー デイトナ スキャットパック」と「チャージャー デイトナ R/T」に、2025年前半から待望の4ドア「チャージャー デイトナ」を追加し、さらに2025年後半にはガソリンエンジンを搭載する「チャージャー シックスパック」がデビューする予定だ。

前述のようにチャージャーは、すべてのパワートレインが全輪駆動モデルとなり、今回のウインターテストで披露した高い走破性能は全モデルで発揮される。

全モデルに標準装備される「ウェット/スノー」モードは、トラクションコントロール、電動スタビリティ・コントロール、回生ブレーキ、前後電動モジュール間のトルクバイアス・ロジックを統合することで、雪上などの滑りやすいコンディションにおいて、最大レベルのトラクションと安定性を提供する。

「ドリフト/ドーナツ」モードは、リヤアクスルのみにパワーが伝達され、プリミティブな後輪駆動マッスルカーのパフォーマンスを楽しむことができる。このモードでは電動スタビリティ・コントロールがオフになり、トラクションコントロールの介入量を変化させることで、誰でも簡単にドリフトやドーナツターンを披露することが可能と謳う。

機械式リミテッド・スリップ・ディファレンシャル(LSD)を標準装備し、滑りやすいコンディションにおいてトラクションを最大化。リヤの電動ドライブモジュールからトルクが配分されると、従来のディファレンシャルではホイールがそのままスリップしてしまうのに対し、LSDを介することで両ホイールへと確実にパワーが配分される。

ダッジ チャージャー デイトナの雪上テストを動画でチェック!

「1967 プリムス GTX エレクトロモッド コンセプト」のエクステリア。

「製品化も?」EV化されたマッスルカー「1967 プリムス GT エレクトロモッド コンセプト」を公開【動画】

クライスラー&ダッジのハイパフォーマンス部門「モパー(Mopar)」は、2024年11月5〜8日にアメリカ・ラスベガスで開催中の「SEMAショー」において、将来的な実用化を想定したフル電動コンバージョンキットを搭載する「1967 プリムス GTX エレクトロモッド コンセプト」を公開した。

キーワードで検索する

著者プロフィール

ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…