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Maison Mistral Narrow Design
MMND Ver.1 Short WB / MMND Ver.2
あらゆる年式のW463を原点回帰させる
姿カタチは40年以上前の、つまりW460型のGクラス。東京オートサロンに姿を現したのは同じチャイナブルーをまとうショートとロングである。パッと見たら、40年前のGクラスをフルレストアして、現代に蘇らせたかのように思える。
しかし、その実体はW463型の高年式モデルだった。メゾンミストラルナローデザイン(MMND)が製作したもので、ショートはG 320、ロングはG 350 dがベースとなる。G 320に関してはグリルやヘッドライトシュラウド、前後バンパー、ドアグリップやサイドモールなどを、W460型(W461型)時代のリアルなメルセデス純正部品を使って構築した。その上で灯火類のブラケットや無骨なアルミサイドステップ、オリジナルのMMND-BLS16ホイールを組み合わせた。このパッケージはMMND-Ver.1という。
G 350 dは純正のボディ形状やラジエーター位置などの関係から、W460型(W461型)の純正部品を使うのが難しい部分があったことから、五角形のヘッドライトシュラウドやフロントグリルなど、MMNDのオリジナルパーツで再現している。結果としてW463型すべてのモデルを、無加工でフェイスリフトすることに成功させた。なお、ウインカー類のブラケットやドアミラーブラケット、電動の角度調整ができるドアミラーブラケットなどもオリジナルで製作している。結果としてこれはMMND-Ver.2となった。
気兼ねなく、クラシカルな雰囲気を楽しめる
特にMMND-Ver.2は、昔ながらの姿カタチと今ドキの使い勝手を両立させた秀逸なパッケージだった。エンジンをかけると鮮やかなバイキセノンヘッドライトが自動で照射される。ドアミラーブラケットにはサイドビューカメラ、バンパーにもセンサーやカメラが仕込まれている。ゆえにディストロニック・プラスやパークトロニック、ブラインドスポットアシストなどの安全装備、運転補助装備は最新型と遜色がない。
最新型を追い求めるのであれば、現行型Gクラス(W463A型)には敵わない。しかし、40年近く同じカタチで居続けたW463は、やり方によってはモダンにもノスタルジーにも導くことができる稀有な存在だ。その双方を、我慢なく両立させたところにMMNDの魅力がある。これを自分なりの付き合い方で、着こなし乗りこなしたくなった。
REPORT/中三川大地(Daichi NAKAMIGAWA)
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・Maison Mistral Narrow Design 公式サイト
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