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Porsche Macan EV
Q6 e-tronに続き2022年末に公開予定
アウディが主導し、ポルシェと共同開発する電動アーキテクチャー「プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック(PPE)」の存在が明らかになったのは2017年。さらに、次期マカンがこのPPEを導入し、フル電動SUVとして投入されることが2019年に発表された。PPEはまず「アウディ Q6 e-tron」に採用され、マカンEVはその第2弾として2022年後半にデビューする。
ただ、デビュー後しばらく、現行の内燃機関型マカンと併売されるため、新たなネーミングが採用される可能性もあるようだ。内燃機関型マカンは2024年まで販売され、それ以降、ポルシェにおけるコンパクトSUVはマカンEVのみが選択肢となる。
分割型ディスプレイを採用したコクピット
マカンEVのキャビンは、依然として入念なカモフラージュが施されているものの、インストゥルメントパネルとセンターコンソールの一部が確認できる。メータークラスターには3つの円形のメーターが表示されており、中心にスピードメーターを配置。左側にタイヤの空気圧、右側にはエラーメッセージが表示されているが、ここは様々なパラメータが表示できる。
ステアリングホイールは、コンベンショナルな3本スポーク。水平方向のスポークには、マルチファンクション・コントロールを配置、さらに右下には円形のドライブモードセレクターも見える。今回、センタークラスターの大型ディスプレイの撮影にも成功したが、残念ながらポルシェのエンブレムの「H」と「E」の一部しか確認できなかった。
センターコンソール下部には、シートヒーター/ベンチレーション設定のデジタルディスプレイをレイアウト。その下にはデフロスターやサーキュレーションなどの調整を行うスイッチが並べられている。開発車両のセンターコンソールに緊急停止ボタンなどが設置されているが、もちろん市販仕様では取り外される。
通常仕様と上級仕様の「ターボ」が存在か
今回撮影されたマカンEVのプロトタイプは、2種類のフロントマスクが存在していた。サイドの台形型エアインテークに通常仕様と大型仕様があり、前者がベースグレード、後者は上級仕様の「ターボ」だと見られている。また、ロワフェイシアの水平スリットも開口している状態と、閉じている状態があった。
リヤセクションには、傾斜したハッチゲートのウインドウ下部にアクティブスポイラーを装備。リヤバンパー下部にエキゾーストパイプを模したカモフラージュを施しているが、もちろん市販仕様では別形状のバンパーが取り付けられることになるだろう。
EVマカンのワールドプレミアは2022年末を予定しており、販売は2023年中からスタートする。