目次
BMW M Hybrid V8
初期テストの様子を追ったYoutube動画を公開
欧州での初期テストにおいて、BMW Mモータースポーツのエンジニアは、BMW M ハイブリッド V8に関する貴重な基礎データを取得。ニューマシンでは付き物となる様々な初期トラブルに見舞われたが、ほぼ解決されたという。続いて、2023年1月にIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦デイトナ24時間に向け、9月からは米国におけるテストプログラムが開始される。
イタリアとスペインで行われたテストでは、システムチェックと初期パフォーマンスに関するテストが実施された。BMW M ハイブリッドV8は、高温で乾燥した条件下、激しい雨というコンディション、さらにデイトナ24時間レースを想定した夜間での走行も行われている。特に夜間における視界の問題も含めて、大きなトラブルは起こらなかったという。
これを受けて、BMW Mモータースポーツは、開発・テストプログラムを追ったYoutube動画「Mbedded」の最新回となるエピソード8を公開。初期テストプログラムに密着し、BMW M ハイブリッド V8の開発の舞台裏を独占的に紹介している。
多くのドライバーからのフィードバック
これまでにBMW Mワークスドライバーのコナー・デ・フィリッピ、シェルドン・ファン・デル・リンデ、マルコ・ヴィットマン、アウグスト・ファルフス、ニック・イェロリー、フィリップ・エングが、BMW M ハイブリッドV8のステアリングを握った。
さらに、ダン・ハーパー、マックス・ヘッセ、ニール・ヴァーハーゲンといった、BMWジュニア・チームのドライバーもLMDhマシンを経験。ニューカマーのルネ・ラストもBMW M ハイブリッド V8で数ラップをこなしたという。BMW Mモータースポーツの責任者を務めるアンドレアス・ロスは、以下のように初期テストを総括した。
「BMW M ハイブリッド V8での数週間におよぶ初期テストは非常にうまくいきました。かなり多くの距離を走り、その間に、ニューマシンでは当然となる初期トラブルも見つかり、そのうちのいくつかはすでに解決しています」
「このプロトタイプのハンドリングを早期に把握するため、できるだけ多くのドライバーからフィードバックを得ることが重要でした。初期テストにおけるドライバーからの反応は非常にポジティブで、誰もが私たちのLMDhマシンが示しているポテンシャルに感銘を受けていました」
「今後、数ヵ月は、このようなテストプログラムを続けていくことになります。ヨーロッパでのテストでは、良いベースを築くことができました。続いて、私たちはアメリカでの開発段階に進む予定です」
9月22日に米国で行われるイベントでカラーリングを公開
9月以降、BMW MモータースポーツとBMW MチームRLLは、米国内のさまざまなサーキットでテストを実施する。2023年1月のデイトナ24時間レースに向けて、パフォーマンスを磨く作業が進められ、さらに多くのドライバーが起用される予定だ。
また、9月22日に米国・ロサンゼルスのピーターセン自動車博物館で開催されるイベントにおいて、BMW Mモータースポーツは、BMW MハイブリッドV8のレースに向けたカラーリングを公開する。