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Lamborghini Miura P400 S “Millechiodi”
貴重なヒストリックカーが氷上走行を披露
ヨーリッパ屈指のスキーリゾート地、スイスのサンモリッツで行われた「ザ・アイス・サンモリッツ」。会場となったのはエンガディン湖の凍結特設コースには、世界中から珠玉のヒストリックモデルが集結することになった。今回、コンクールデレガンスに参加した、ミウラ P400 S “ミッレキオディ”やカウンタックが、凍結した湖面でデモンストレーションランを披露している。
アルトモビリ・ランボルギーニのグローバル・アフターセールス・ディレクターを務めるアレッサンドロ・ファルメスキは、ザ・アイス・サンモリッツへの参加について次のようにコメントした。
「ザ・アイス・サンモリッツへの参加は、ランボルギーニ・ポロストリコにとって、素晴らしい機会となりました。一流のコレクターの皆さんと、その素晴らしいヴィンテージカーコレクションが、息を呑むような景色の中に集まったのですから……」
「ポロストリコは、大規模なレストアを行うだけでなく、過去の車両に関する研究や、公式認証も行っています。お客様が所有するヒストリック・ランボルギーニを十分に楽しめるようサポートすることで、私たちの会社と車両の歴史を守ることに専念しているのです」
イオタを再現を目指した「ミッレキオディ」
今回、コンクールデレガンスに参加した「ミウラ P400 S “ミッレキオディ”」は、ランボルギーニ・ポロストリコがその特別なヒストリーを踏まえ、公式認証した貴重な1台だ。
1969年11月、ミウラ P400 S（シャシーナンバー4302）が、ブルーノッテ（ダークブルー）にペイントされて、サンタアガタ・ボロネーゼのファクトリーをラインオフ。何人かのイタリア人オーナーによって所有されたのち、1975年にランボルギーニの歴史において、重要な存在であるジョバンニ・ソトジューとウォルター・ロンキの所有となった。ミラノのランボルギーニ・ディラー「ランボカー（Lamborcar）」を経営していた彼らは、ボブ・ウォレスが手がけた「イオタ」の最初のオーナーでもある。
イオタの再現を目指したふたりは、事故で破損したミウラ 400 S（シャシーナンバー4302）を、よりレーシングカーらしいアピアランスに変更する。巨額の資金が投入され、ヴェルデ・スクーロ（ダークグリーン）にペイントされたミウラが完成。ボディパネルの接合に多くのリベットを使用したため、「ミッレキオディ（イタリア語で1000本の釘を意味する）」というネーミングが与えられた。その後、2018年にレストアされ、2020年にはランボルギーニ・ポロストリコの公式認証を得ている。
「このクルマの公式認証の難しさは、オリジナルの仕様からの特別な改造が施されていることにあります。実際、これらは単なる思いつきの改造ではなく、非常に高いレベルで、歴史的な時期に行われた特別な改造なので、新車時のコンディションに戻すことは意味がないのです」と、ファルメスキは説明する。
