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McMurtry Spéirling
デレク・ベルのポルシェと共に展示
アイルランド出身のデビッド・マクマートリー卿によって2016年に設立された「マクマートリー・オートモーティブ」が開発したスピアリングは、2021年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでワールドプレミア。「スピアリング」はゲール語で「雷雨」を意味し、最新鋭の電動パワートレインを搭載する。
今回のサロン・プリヴェでは、デレック・ベル・コレクションの一環として、スピアリングを展示。1980年代の耐久レースでベルのドライブで活躍したポルシェ956やポルシェ962に加え、最新電動プロトタイプとして華を添えた。ベルはマクマートリー・オートモーティブの公式ドライバーを務めており、スピアリングの開発において様々なテストを行なっている。
ヒルスプリントで強烈な加速力を披露
現時点でマクマートリーはスピアリングのスペックを公開していないものの、車重は1000kg以下、2基の電気モーターにより最高出力は1トンあたり1000馬力に達すると明らかにしている。搭載されたファンにより、強力なダウンフォースを発生させる「ダウンフォース・オン・デマンド・システム」も採用。最高速度は320km/h以上、0-300km/h加速は9秒以内を目標としている。
クラシックカーとスーパーカーがフィーチャーされたサロン・プリヴェの最終日には、200mの直線をダッシュする「ヒルスプリント」が開催された。μの低い路面でのトラクション性能が試されるこのイベントに、マクマートリーは午前11時と午後4時の2回、レーシングドライバーのティフ・ニーデルを擁してスピアリングで参加。電動ハイパーカーならではの強烈な加速力を披露している。