目次
安全運転を支援する機能充実 車内はタフで便利な装備満載
2014年に初代デビュー。ワゴンRをベースとし、コスト制約のある中でSUVとして企画されたが、これが大ヒット! 納車待ちの長蛇の列ができるほどの躍進を遂げる。ヒットの理由は、SUVブームの波に上手に乗ったことと、軽自動車良さを活かしたカッコカワイイデザイン性の高さがポイントとされ、それまで軽自動車ユーザーが少なかった都会でも、ハスラーは見掛けるようになったほどユーザー層を広げた。ガマンして軽ではなく、これが欲しいの指名買いの軽の筆頭として名前が挙がる存在に成長する。
エクステリア
そして19年に二世代目がデビュー。人気の高いデザインの方向性はそのままに、よりタフさとアウトドアイメージを向上させて登場。遊び心あふれるイメージの具現化を強調したカタチとなった。インテリアも「タフで機能的」、そして「遊び心」を刺激す先進的でワクワクするデザインを目指したということで、3連インパネカラーガーニッシュを採用。上下のバーでガーニッシュを挟み、力強い骨格を表現しつつ、機能性ももたせるというデザインと機能の融合を具現化する。
乗降性
その室内は先代モデルと比べて、ホイールベースを35㎜伸ばし、後席乗員の足元空間を確保。前席は左右乗員間距離を30㎜拡大することで、先代でも広いと言われていた広い室内空間の快適度をアップ。特に荷室は、スライド用ストラップを後席背面に採用し、荷室側からも操作を可能としてラゲッジスペースの荷室容量の調整がしやすくなった他、後席の背面やラゲッジフロアに撥水加工
を施して汚れをふき取りやすくしたり、荷室下には取り外し可能な防汚タイプのラゲッジアンダーボックスを採用することで、アウトドアで汚れたものや濡れたものを収納できるなど、よりハスラーらしい使い勝手が高められた。
インストルメントパネル
さらには、見た目だけでなく実際の走破力も向上が図られ、先代よりもアプローチアングルを1度、デパーチャーアングルを4度拡大することで、悪路走破性をさらに進化させてきたところはオフローダーの勇者ジムニーを有すスズキならでは。ホイールベースを延長しながらも、最小回転半径4.6mを確保することで、日常はもちろんのこと、木の根や石など避けなければならない障害物の多いキャンプ場などでの取り回しの良さも考慮されている。
居住性
人気モデルということで、より一層の安全装備の充実も図られている。全車に全車速域追従機能がついたアダプティブクルーズコントロールと車線逸脱抑制機能を標準装備。遠出の疲労軽減サポートも充実した。パワートレインは全車マイルドハイブリッド化が図られ、自然吸気とターボモデルを用意。発進時や中間加速等の力が欲しいときにモーターがアシストしてくれるので、機敏性やパワフルさで満足できるのはもちろんだが、ACCの追従性などもより正確さを増したことにより、ストレスフリーで運転できる性能が高まったと言っていいだろう。
うれしい装備
ハンドル付きで取り外しのできる助手席シートアンダーボックスを全車に装備する。掃除も簡単にでき、使い勝手も抜群だ。後席は左右別々にリクライニング調整ができる。ラゲッジ側からでも背面のストラップを引っ張るとスライドさせられる。
月間販売台数 6004台(22年7月〜12月平均値) 現行型発表 19年12月(一部改良22年5月) WLTCモード燃費 25.0km/l ※「ハイブリッド車X」「ハイブリッドG」のFF車
ラゲッジルーム
いまやSUV軽自動車の代名詞とも言える存在になったハスラー。ますます目が離せない存在だ。
※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.148「2023 軽自動車のすべて」の再構成です。http://motorfan-newmodel.com/integration/148