小型かつ手軽な使用が可能な紫の灯り
どんなにクルマが進化しても、依然として変わらない物が多くある。三角表示板などはその代表例だろう。法規上、高速道路での緊急停車時には設置が義務化されているために必要不可欠ではあるものの、積載するにも場所を取り、これじゃなきゃいけないという理由もあまり見当たらない。もっといい物があればそちらを使いたいという人も、きっと多いだろう。
調べてみれば、この形じゃなきゃダメというわけではない。ただし、サイズはもちろん、灯火の色合いなども決められており、視認距離も一定以上が必要となる。
そんな背景のもと、エーモン工業が提案する新しいカタチがこの製品だ。当然すべての規定を満たすことを前提とする。
全長にして123mm、幅は33mm、奥行きは65.5mmという本体は極めて小型。荷室に入れなくても、収納場所はドアポケットなどでも充分。箱形のコンパクトボディは、今どきの車内収納でも収めやすい理詰めの形といえる。
となれば、いざ緊急停止という場合もクルマを降りる必要はなく、ドアポケットなどから取り出して、窓から手を伸ばしルーフの上に置くような対処も可能になる。底面にはマグネットが備えられるためだ。極めて効率的であり、なにより安全だ。
操作そのものも簡単なので、どんな人でも、使い出しに困ることはない。必要なのは、本体上に備えられる大きなスイッチを押すだけ。ワンプッシュで即座に点滅を開始する。紫色の点灯カラーも、道路交通法施行規則に合致するものだ。
単4電池4本を使う乾電池駆動も身近であり、いざという時を見越した電池管理も容易だ。車外で使うものだけに、電池カバーの上下には防水カバーが備えられるため、天候を気にする必要もない。連蔵使用時間も、新品アルカリ電池の使い出しなら、約5時間ほどは持つ。
車両形態を問わず、また二輪四輪の区別なく、その利点は数多いと言えるだろう。
